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【TAROの競馬研究室】キャリーオーバーの週末に考えたい、WIN5の戦略/豪華メンバー・金鯱賞展望

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【TAROの競馬研究室】キャリーオーバーの週末に考えたい、WIN5の戦略/豪華メンバー・金鯱賞展望 | コラム | ウマニティ

弥生賞は10頭立ての少頭数となったが、終わってみれば8→6→4番人気の順番に入線し、3連複は3万馬券、3連単は45万馬券という大波乱の結末となった。波乱の要因のひとつは朝から降り続いた雨による馬場悪化だろうが、そもそも人気を集めた上位勢たちの能力が、結果的には人気ほど抜けていなかったことに尽きるだろう。

今年はホープフルS、京成杯きさらぎ賞といった主要路線が軒並み低レベル戦で、弥生賞もレベルは例年と比べると低い。朝日杯を無敗で制したアドマイヤマーズ共同通信杯で敗れており、その共同通信杯を無敗で制したダノンキングリーも、距離延長への一抹の不安が残る。

皐月賞へ直行予定のサートゥルナーリアが一応の主役となるだろうが、3歳牡馬戦線は混沌としてきた。この路線については改めてまたこの場を借りて考えたいと思う。

ところで、先週一頭楽しみな馬が500万条件を勝ち上がった。中山芝1600mの500万条件を勝ったフォッサマグナだ。

デビュー戦も好内容で当時から重賞級の能力を示したが、共同通信杯を挟み、改めてマイル路線でのレベルの高さを示した。重賞に手が届く器なのは間違いなく、NHKマイルCでも有力候補となりそうだ。是非、覚えておきたい。


~4億超の次はキャリーオーバー! 今さらWIN5の戦略を考える

さて、先週末は新人騎手・調教師のデビューが各地で話題を振りまいたが、もう一つ大きなサプライズだったのがWIN5だろう。前の週に史上最高配当が出たと思ったら、翌週にはさらなる波乱続きでなんと的中者はゼロ。単勝万馬券の馬が2頭勝利したほか、弥生賞は8番人気馬が制するなど、

7→14→5→13→8番人気

という決着なのだから、的中票ゼロも納得だろう。今週末は約4億6千万円がキャリーオーバーとなるだけに、注目度も売り上げも普段より大幅に上がりそうだ。昨年35億近くを売り上げたホープフルS当日には及ばずとも、27~30億くらいの売り上げが見込めるのではないだろうか。

さすがに数億の配当となるとあまり実感が沸かないが、数千円の投資額で数10万~100万くらいの的中報告は私の周囲でもしばしば聞くだけに、夢があるのは間違いない。このお得な機会に、是非いつも以上に気合を入れて参戦してみたい。ギャンブル依存症だなんだといろいろ言われるご時世にあまり口に出しづらいのだが、なんだかんだ言って、WIN5には”一攫千金のロマン”がある。


~総点数と総頭数から”お得な買い方”を考える

そこで、今回は2つほど、WIN5に関する提案をしたい。普段買い方についてあまり考える券種(?)ではないが、逆に言えば、だからこそ考えることで優位性が生まれそうだ。

まずシンプルに考えて、WIN5は”1頭のレース”を作る方がお得である。

例えば、2×2×2×2×2頭という買い方をした場合、総購入頭数は2×5=10頭で、総点数は、2の5乗となり、32点。

一方で、1×2×2×2×4頭という買い方をした場合、総購入頭数は1+2+2+2+4=11頭で、総点数は、32点。

同じ32点買いながら、前者は10頭、後者は11頭を選んでいるわけで、可能性としては後者の方が”お得感”がある。

「たった1頭の違いじゃないか」

と思われるかもしれないが、これも点数が増えればさらに差が大きくなる。

3×3×3×3×3頭なら、総頭数は15頭、総点数は3の5乗で243点。

1×2×2×4×6頭なら、総頭数は15頭と同じながら、総点数は96点と、ザックリ言って5分の2近くに抑えられる。これだけ差があると、非常にお得感を持てるはずだ。

「頭数にメリハリをつけることで、購入頭数は同じでも、購入点数、すなわち投資額を抑えることができる」

ということは、WIN5の戦略として十分使えるものだろう。


~WIN5で重要なのは”割り切り”

やや理論的な話になったので、もうひとつは少し精神論をお話ししたい。

WIN5で重要なのは、”割り切り”ではないかと考えている。

というのも、ひとつひとつのレースを丁寧に予想して5つのレースを積み重ねようとすると、どうしてもアレもコレもとなってしまい、そうなればなるほど、結局は堅い買い目になりがちだ。正直言って、WIN5は統計的に見ても堅い予想を5つ並べると配当的に不利な結果になることが多い。

「当たることに価値がある」

というならばそれもアリかもしれないが、WIN5の魅力は非日常的配当にあると筆者は考えているので、もう少し夢のある買い目を組みたい。

そこで、割り切りが重要になる。最低でもひとつ、”ココは荒れる”と考えるレースを作りたい。そして、そのレースでは、例えばひとケタオッズの単勝の馬は買わないといった縛りを作る。そうしたことで、堅い馬×5頭という決着を買わずに無駄を省くことができる。

割り切りは何もオッズだけではなく、例えば、このレースは外枠、このレースは逃げ先行馬といったものでも良いだろう。いずれにしても、マジメに5レース予想した集積を買い目にしようとするとどうしても堅くなりがちなので、すべてを当てに行くよりは、多少の遊び心は持っておきたい。言葉は悪いが、ほとんど当たらないものだからこそ、思い切りは重要になる。

今週末はキャリーオーバーというある種のお祭りだ。上記を多少は意識しながら臨んでみると、もしかすると夢のような配当を手にすることができるかもしれない。

もっとも、これを書いている筆者はというと、実はほとんどWIN5を当てた記憶がなく、ただの能書き野郎であることは否めない。しかし、成功者の話は案外アテにならないことも多い。失敗者のリアルな経験に基づく上記の考え方が、多少ともお役に立てれば幸いである。もちろん、筆者自身もいつか大きな配当を手にして、能書き野郎を返上したいと考えている。100万くらいの配当が近いうちに当たるような気がしてはいるのだが…(笑)。


~今週末の注目は豪華メンバーが揃った金鯱賞

さて、今週末は3つの重賞が行われるが、その中でもっとも注目なのは金鯱賞だろう。大阪杯へ向けて豪華メンバーが揃った印象で、先日の中山記念に勝るとも劣らぬ楽しみな一戦だ。

人気を集めるのは久々のダノンプレミアム、そして、エアウインザーだろうか。ダノンプレミアムはダービー以来の一戦で仕上がりに注目が集まる。果たして2歳~3歳前半の輝きを取り戻せるだろうか。エアウインザーは昨年暮れの鳴尾記念でようやく初重賞制覇となった馬だが、母エアメサイア同様に晩成血統がようやく花開きつつある。今回の内容次第では大阪杯でも主役級の評価を受けそうだ。

そんな中で、個人的に注目したいのはアルアイン。上記2頭ももちろん強いが、軸としての信頼度の高さならアルアインが一枚上とみる。様々な条件を走っているが、ベストは皐月賞と同じ2000m前後の距離だろう。好位から堅実な立ち回りを見せるだけに、開幕週の馬場も合うはずだ。

伏兵ならギベオンも侮れない一頭になりそうだ。昨年暮れの中日新聞杯からは大幅な相手強化となるが、本馬もココに来て成長が見られる。当初ルメールが騎乗予定だったが、騎乗停止になってしまったため丸山騎手が乗ることになったのも、オッズを考えれば魅力的だ。

現時点ではアルアインからの3連複、さらには3連単の2~3着付けで勝負しようかと考えているが、枠順や馬場状態にも左右されるだけに、土曜の馬場や週末の天気を見極めて結論を出したいと考えている。なお、中京芝2000m重賞は、極端な内外枠よりも、真ん中付近が有利になりやすい。週末の検討の際には、アタマに入れておいてほしい。

※いつも通り最終結論は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開します。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)。2018年12月14日には最新刊『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)をリリース。

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