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17日の阪神11Rで行われた第61回阪神大賞典(4歳上オープン、GII、芝3000メートル、9頭立て、1着賞金=6000万円)は、内田博幸騎手騎乗の1番人気ゴールドシップ(牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎)が序盤最後方の位置取りから少しずつ外を押し上げて、最後は全馬をねじ伏せる完勝。2013年の初戦で貫禄勝ちを演じた。タイムは3分5秒0(良)。
まさに盤石、貫禄を見せつけた。昨年はオルフェーヴルの逸走という悪夢があった阪神大賞典だが、今年は強い馬が文句なしのレースを披露。ゴールドシップが危なげなく今季初戦をものにした。
スタート前にゴールドシップがゲート入りをやや嫌がるシーンが見られ、場内がざわついたが、すぐに従ってゲートイン。スタートが切られると外からマカニビスティーがハナに立つ。フォゲッタブルが2番手につけて、ゴールドシップは最後方からレースを進めた。2周目に入ったあたりからじわじわと順位を押し上げると、5~6番手にいたベールドインパクトもゴールドシップの仕掛けに応じてゴーサイン。2頭が併走してグングンと前をとらえていく。直線入り口で先頭に並びかけると、ベールドインパクトが力尽きて脱落。ゴールドシップが危なげなく抜け出して、そのまま押し切った。仕掛けを我慢して後方からの末脚にかけた3番人気デスペラードが2馬身差の2着。5番人気のフォゲッタブルが1馬身差の3着に入り、ベールドインパクトは4着に終わっている。
ゴールドシップは、父ステイゴールド、母ポイントフラッグ、母の父メジロマックイーンという血統。北海道日高町・出口牧場の生産で、小林英一氏の所有馬。通算成績は11戦8勝。重賞はGIII共同通信杯、GI皐月賞、GII神戸新聞杯、GI菊花賞、GI有馬記念(いずれも12年)に次いで6勝目。須貝尚介調教師、内田博幸騎手ともに阪神大賞典初勝利。今後は天皇賞・春(4月28日、京都、GI、芝3200メートル)から宝塚記念(6月23日、阪神、GI、芝2200メートル)に進む青写真が描かれている。
内田博騎手は「なるべく暴れさせないように気を遣って馬場入りをさせた。スムーズにいってよかった。流れを見ていこうと考えていたところ、内回りなのに縦長になっていたので、前も残りやすいと考えて、早めにじわじわと上げていきました。最後は力を緩めるような部分があったのでステッキを入れて追えたことが次につながると思います。使われてさらに良くなると思うし、次が楽しみですね。これから強い相手と戦わなければいけないし、今年はJRA年度代表馬になってほしいと願っている馬。それだけの器だとも思っています。きょうも直線半ばで力を緩めていたくらいで本当の力を出していないし、ここを使って上向くでしょう。この後が楽しみです」と万全の走りに納得の表情を浮かべていた。
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