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ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は七夕賞・調教予想(最終版)をお届けします!
日曜日に行われる七夕賞の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①エヒト【A】
栗東坂路単走(6日)。手前の使い分けに粗さがあるのは相変わらずだが、全体的に見れば活気良くパワフルに登坂できている。回転鋭い脚さばきは目を引くものがあるし、ラストの反応も良かった。常に稽古では動く馬とあって、見極めに難しい面はあるが、気配自体は昨年1着時と遜色ない。力を発揮できる態勢とみる。
②ホウオウエミーズ【C】
美浦南W単走(5日)。脚どりはしっかりしており、集中力も最後まで途切れていない。その点は好感が持てるものの、かなりのピッチ走法ゆえ、このメンバーに入ると動きの伸びやかさという面で見劣りする。この走りを活かすには、他勢の決め手が削がれる馬場、加えて展開の恩恵も欲しい。
③バトルボーン【A】
美浦南W併走(5日)。四肢のさばきが柔らかく、フォームも伸びやか。前向きな部分を出しながらもタメはきいているし、軽いゴーサインに対する反応もいい。鈍い面が目についた、1週前に比べれば様子は随分と良くなった。このひと追いでさらに上向く可能性もある。高く評価したい1頭だ。
④ククナ【B】
美浦南W単走(5日)。若い頃と比べてストライドが狭まり、ピッチ走法に近い形になった印象。ただ、フォームのブレは少なく、キビキビと集中して駆けることはできている。もう少し首の使い方がよくなればといったところだが、鞍上の促しに応えるべく、懸命に前へ進もうとする姿は好印象。現状の力を出せる態勢とみたい。
⑤カレンルシェルブル【B】
栗東CW併走(5日)。オメガレインボーに先着を許す内容で見映えは悪いが、かき込み鋭いフットワークは上質。手応えには余裕を残していたし、コーナリングと手前替えもスムーズだったことから、予定通りのメニューと捉えるのが妥当だろう。少なくとも、前回の最終追いより雰囲気はいい。
⑥サンレイポケット【B】
栗東坂路単走(5日)。中身の濃い攻めを1週前に施した効果もあってか、当時の硬い面が大分解消されている。もう少し迫力が欲しいものの、脚どりはしっかりしており、ラストまで低い姿勢を保つこともできていた。体調は良さそうなので、あとは本番で自身から競る闘争心を取り戻せるか否か。そのあたりが焦点となる。
⑦トーラスジェミニ【D】
美浦南W単走(5日)。ハミ受け自体は悪くないのだが、鞍上の促しに対する反応が薄く、しまいの伸びはひと息。軽く気合をつけられた程度でグイグイと脚を伸ばしていた、好調時の動きに比べると物足りなさを覚えてしまう。良化に手間取っている感は否めず評価はしづらい。
⑧ガロアクリーク【B】
美浦南W単走(5日)。直線で別の併せ馬2頭を瞬時に抜き去った脚は目を引いた。ただ、そのあと鞍上が首を押さえつけて仕掛けたことが嫌だったのか、頭を上げる仕草を見せていた点は気になるところ。今回は弾力性の高い脚さばきを評価してのB判定にとどめておきたい。
⑨レッドランメルト【B】
美浦南W併走(5日)。コーナーを上手に回ると、直線では併走相手のハヤヤッコに顔を向けて威嚇しながら、悠々と前に出て先着。ゴール板を過ぎても脚勢が衰えることはなかった。最近の成績こそ右肩下がりだが、もっと着順を上げてきても、おかしくない攻め気配ではある。
⑩グランオフィシエ【B】
美浦南W併走(5日)。先行する僚馬を追いかける形から、しっかりと先着を果たした。ただ、鞍上の仕掛けに対する反応が渋く、スピードに乗るまでに時間を要するあたりは変わっていない。体調は悪くなさそうだが、現状の走りを最大限に活かすためには、他馬がキレを削がれる馬場の出現が不可欠のように思える。
⑪フェーングロッテン【B】
栗東坂路単走(5日)。頭の位置が高く、首の振り方も若干雑に映るが、いつものことなので心配には及ばない。体幹はしっかりしており、テンションのコントロールもできている。前回の状態を上回るまでには至らないかもしれないが、劣ることもない。いい意味での平行線だろう。
⑫ショウナンマグマ【C】
美浦南W単走(5日)。抑え切れないほどの手応えでコーナーを回る。その後もスナップが効いた、キビキビとしたフットワークで駆けていた。その一方、ラストの仕掛けに対する反応が渋いのは相変わらず。もうひと伸びあればいいのだが……。良くも悪くも平行線、といったところか。
⑬ヒンドゥタイムズ【B】
栗東CW併走(5日)。脚さばきは力強く、四肢の可動も滑らか。鞍上の促しに対する反応も良かった。動きの質だけなら、水曜追いのメンバー上位に位置する。惜しむらくは1週前に引き続き、直線で手前を替えなかったこと。まともに切り替えていれば優にA判定の内容だった。
⑭テーオーソラネル【A】
栗東坂路併走(5日)。手応え劣勢の併入ゆえ見た目は良くないが、この馬自身は促しにきちんと対応していたし、ラストの伸びも良かった。これは相手が動けていたと捉えるのが妥当だろう。上体高めの走りだが、四肢の可動は滑らかで、バランスもいい。好内容だった1週前の気配を上手にキープしている印象。上々の仕上がり。
⑮セイウンハーデス【A】
栗東坂路単走(6日)。1週前にハードな攻めを施したにもかかわらず、テンションが上がりすぎていないのは良い傾向。緩い内容でも、それなりに折り合いはついていたし、体も柔らかく使えている。きちんと追えば、まだまだ伸びそうな余韻を残しているのもいい。デキは高いレベルで安定している。
⑯シフルマン【B】
栗東CW単走(5日)。軸ブレの少ない安定したフォームでテンポ良く進んでいるし、脚どりもしっかりしている。推進力を上に逃すような完歩もあったが、大きく割り引くほどではなく、全体的に見るとバランス良く走れている印象。長期休養明けだが、稽古の動きを確認する限り、その影響はさほど窺えない。侮れない存在だ。
【調教予想からの注目馬】
A判定は4頭。1番手には①エヒトを推したい。稽古の内容は昨年1着時に匹敵する。仕上がりは良く、あとは58キロのハンデをこなせれば。
ひと追いごとの良化が顕著な、③バトルボーンを次位評価。高いレベルで状態を維持している⑮セイウンハーデス、好バランスの走りが目を引く⑭テーオーソラネルらも大きな差はない。
<注目馬>
①エヒト ③バトルボーン ⑮セイウンハーデス ⑭テーオーソラネル
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