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東大卒の漆山貴禎記者がGI的中への解法を探す「漆山教授のGI因数分解」。毎日王冠を◎→○→△△の本線で的中させた知性派は、秋華賞でオークスの上がり3ハロンタイムに着目。コース傾向や持ち時計比較も交えて有力馬をピックアップした。
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今週は秋華賞。史上初となる無敗の3冠牝馬が誕生するかが最大の焦点だ。過去10年のレース傾向、コース成績を参考に検証していきたい。
(1)樫の鋭脚 やはり参考になるのは2冠目のオークス。上がり3ハロンが最速だった馬は、過去10年の秋華賞で【6・0・1・1】と圧倒的な成績を残す。3歳牝馬にとって過酷な東京芝2400メートルで発揮された鋭脚は、ひと夏を越しても輝きを失うことはない。
(2)京都10ハロンはユーイチ 京都芝2000メートルは内回りで直線の長さが約320メートルというトリッキーな舞台。騎手の経験値が問われるコースだ。2010年以降の高額条件戦(3勝クラス以上)を調べると、成績トップは福永騎手。各種リーディングで首位のルメール騎手が5勝止まりなのに対し、【10・4・1・25】で連対率35%、単勝回収率106%と上々だ。秋華賞は16年にヴィブロスで制している。
(3)マイルの持ち時計 良馬場なら1分58秒台の決着が当たり前で、スピードを要求される一戦でもある。そこで重視したいのが芝1600メートルの持ち時計。実は、過去10年でマイルの持ち時計上位5位以内の馬が必ず馬券に絡んでいる。
また、本紙が送る新世代の競馬予想ツール「Deep」では、秋華賞のデータ画面で各馬の芝1600~2200メートルの最速タイムを見ることができる。マイルだけでなく、1800メートルや2000メートルのタイムもぜひ比較してみてほしい。
【注目馬】デアリングタクトがオークスでマークした上がり3ハロン33秒1は、2年前のアーモンドアイをも上回る史上最速。芝1600メートルの持ち時計でも3位にランクされ、死角は極めて少ない。
この舞台に強い福永騎手がまたがるのはミヤマザクラ。過去4勝、2着4回のディープインパクト産駒で同舞台の京都2歳Sで牡馬相手に2着している点も強調材料だ。
クラヴァシュドールは2歳秋にマイルを1分32秒台で走破したスピード能力の持ち主。前走はスローペースに持ち味をそがれた印象で、本番が厳しい流れになるようなら面白い。マイル持ち時計上位のマルターズディオサ、レイパパレも魅力的で、結論には頭を悩ませそうだ。(漆山貴禎)
★秋華賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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