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【フェブラリー】混戦必死の2021年JRA・GI開幕戦を制すのは?レースの注目点はこちら!


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【フェブラリー】混戦必死の2021年JRA・GI開幕戦を制すのは?レースの注目点はこちら!

★“統一ダートGI”勝ち馬5頭がエントリー 前哨戦・東海S根岸Sの勝ち馬はGI初挑戦



 今年のフェブラリーSには、アルクトス(牡6歳、美浦・栗田徹厩舎)、インティ(牡7歳、栗東・野中賢二厩舎)、サンライズノヴァ(牡7歳、栗東・音無秀孝厩舎)、ヤマニンアンプリメ(牝7歳、栗東・長谷川浩大厩舎)、ワイドファラオ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)と5頭の“統ーダートGI”勝ち馬が登録している。フェブラリーSでは2006年から15年連続でGI馬が連対している一方で、近年ではGI初挑戦馬の優勝例も見られ、2014年コパノリッキー、2016年モーニン、2019年インティはGI初挑戦で勝利を挙げている。今年の出走予定馬では、前哨戦の東海S勝ち馬オーヴェルニュ(牡5歳、栗東・西村真幸厩舎)、根岸S勝ち馬レッドルゼル(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)などがGI初挑戦となるが、2021年最初のJRA・GIを制すのはどの馬だろうか。



★スマートファルコン産駒のオーヴェルニュ 父子3代“統一ダートGI”制覇なるか



 オーヴェルニュ(牡5歳、栗東・西村真幸厩舎)は、昨年3月の名古屋城Sを勝ってオープン入り後、三宮S7着→ジュライS5着→阿蘇S4着と徐々に着順を上げていき、福島民友Cでオープン初勝利を挙げた。同馬はその後べテルギウスS、東海Sと連勝を伸ばして、フェブラリーSに駒を進めてきたが、連勝の勢いそのままにダート路線の頂点に立つことができるかどうか。Vなら、同馬を管理する西村真幸調教師はJRA・GI初制覇となる。



 オーヴェルニュの父は“統ーダートGI”で6勝を挙げたスマートファルコン。同馬の祖父ゴールドアリュールも“統ーダートGI”4勝を挙げており、オーヴェルニュには父子3代にわたる“統ーダートGI”制覇がかかる。なお、スマートファルコン産駒のJRA・GI出走は今回が初めてとなる。



東海S12着からの巻き返しを狙うインティ 2年前のフェブラリーS以来の勝利なるか



 インティ(牡7歳、栗東・野中賢二厩舎)には、フェブラリーS初の隔年制覇がかかる。同馬は、2019年にフェブラリーSを制して以降勝利から遠ざかっており、現在9連敗中で、前走の東海Sでも12着に敗れている。GIに昇格した1997年以降のフェブラリーSで、前走フタ桁着順から巻き返して勝利を挙げた馬は2017年のゴールドドリーム1頭だけだが、インティは2年前にGIタイトルを手にした舞台で復活の勝利を挙げることができるかどうか。なお、同馬に騎乗予定の武豊騎手はフェブラリーSで5勝を挙げており、同レースの最多勝ジョッキー。



フェブラリーS3勝目を狙う安田隆行調教師 根岸Sを制したレッドルゼルを登録



 根岸Sを制したレッドルゼル(牡5歳)を管理する安田隆行調教師(栗東)は、2011年にトランセンド、2013年にグレープブランデーフェブラリーSを制しており、今回はGI昇格以降で最多タイとなるフェブラリーS3勝目がかかる。レッドルゼルは、安田隆行調教師が管理し、国内外でGI6勝を挙げた口ードカナロアの産駒。同産駒にはJRAダートG1初制覇がかかるが、安田隆行調教師にとって所縁の血統をもつレッドルゼルで自身3回目のフェブラリーS制覇を遂げることができるかどうか。同馬には川田将雅騎手が騎乗予定。



 フェブラリーSには根岸S2着のワンダーリーデル(牡8歳)も出走を予定している。同馬は安田翔伍調教師(栗東)が管理しており、安田隆行・翔伍調教師親子にとって昨年のフェブラリーS以来2回目のJRA・GIでの対決となる。昨年は安田翔伍調教師が管理するワンダーリーデル(4着)が父の安田隆行調教師が管理するミッキーワイルド(16着)に先着したが、今回はどのような結果になるだろうか。



★昨年のフェブラリーSでは3着と好走 4年連続参戦のサンライズノヴァ



 サンライズノヴァ(牡7歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、4年連続のフェブラリーS参戦となる。同馬は、東京のダート1600メートル戦で11戦5勝、2着1回(勝率.455、連対率.545)という成績を残しており、フェブラリーSでは2018年4着、2019年7着、2020年3着となっている。サンライズノヴァはチャンピオンズC12着以来の出走となるが、フェブラリーS4回目の挑戦で勝利を挙げることができるかどうか。



 サンライズノヴァは父ゴールドアリュール、母ブライトサファイヤという血統で、ヤナガワ牧場の生産馬。同牧場はフェブラリーSで3勝を挙げており、サンライズノヴァが勝てば、ノーザンファームと並びGI昇格以降で最多タイのフェブラリーS4勝目となる。



アルクトス&力フェファラオ 関東馬4頭目のフェブラリーS制覇なるか



 今年のフェブラリーSには関東馬5頭、関西馬16頭、地方馬2頭が登録しているが、2月15日現在の出走馬決定順で、出走可能である16番目以内に入っている関東馬は、昨年の南部杯で“統ーダートGI”初制覇を遂げたアルクトス(牡6歳、美浦・栗田徹厩舎)、昨年のユニコーンSシリウスSを制したカフェファラオ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)の2頭。



 フェブラリーSがGIに昇格した1997年以降の所属別成績を見ると、関西馬が2000年~2017年にかけて18連勝するなど大きく勝ち越しており、関東馬が3勝、関西馬が20勝、地方馬が1勝という成績。関東馬がフェブラリーSを勝てば、シンコウインディ(1997年)、グルメフロンティア(1998年)、ノンコノユメ(2018年)に続く4頭目となるが、今年の関東勢は3年ぶりにフェブラリーSを制すことができるかどうか。なお、アルクトスには田辺裕信騎手、カフェファラオにはC.ルメール騎手が騎乗する予定。



★(株)ラッキーフィールド所有馬が2頭登録 2005年秋華賞以来のJRA・GI制覇なるか



 今年のフェブラリーSには、エアアルマス(牡6歳、栗東・池添学厩舎)、エアスピネル(牡8歳、栗東・笹田和秀厩舎)と(株)ラッキーフィールドの所有馬が2頭登録している。エアアルマスは昨年の東海Sで重賞初制覇を遂げた後、休養明け初戦のみやこSで4着、チャンピオンズCでは積極的に逃げてレースの主導権を握ったものの10着に敗れている。また、エアスピネルはダート戦で通算4戦0勝という成績だが、昨年7月のプロキオンSでは2着に入っている。馬主の(株)ラッキーフィールドには、2005年秋華賞エアメサイア)以来のJRA・GI制覇がかかるが、2頭出しで挑むフェブラリーSで久々のビッグタイトルを獲得することができるかどうか。なお、エアスピネルが勝てば、フェブラリーSがGIに昇格した1997年以降で初のダート戦未勝利馬による勝利、並びに8歳馬の勝利もGI昇格以降で初となる。



★2月末で勇退の角居勝彦調教師 ワイドファラオで最後のJRA・GI挑戦



 ワイドファラオ(牡5歳)を管理する角居勝彦調教師(栗東)は、2月28日をもって勇退するため、フェブラリーSが最後のJRA・GI挑戦となる。同調教師は2001年の開業以来、多くの活躍馬を送り出しており、2月15日現在のJRA通算成績は5503戦761勝、JRA重賞は歴代6位の82勝で、グレード制が導入された1984年以降のJRA・GIは歴代2位の26勝を挙げている。2000年のフェブラリーSでは、同年に定年となった工藤嘉見調教師がウイングアローで有終の美を飾った例があるが、角居調教師は最後のJRA・GI挑戦を勝利で飾ることができるかどうか。なお、ワイドファラオは昨年のかしわ記念で“統ーダートGI”初制覇を飾っており、福永祐一騎手とのコンビで出走する予定。



★登録馬中、唯一の牝馬ヤマニンアンプリメ GI昇格後初の牝馬によるVなるか



 今年の登録馬で、唯一の牝馬ヤマニンアンプリメ(牝7歳、栗東・長谷川浩大厩舎)が、フェブラリーSがGIに昇格した1997年以降で初めての牝馬による優勝を目指す。同馬は、2019年のJBCレディスクラシックで“統ーダートGI”初制覇を遂げて以降、すべて牡牝混合戦に出走しており、前走の根岸Sでは6着となっている。7歳牝馬がJRA・GIを勝てば、グレード制が導入された1984年以降ではストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイル)以来、2頭目となるが、ヤマニンアンプリメは牡馬・セン馬の強豪を破ることができるかどうか。Vなら、同馬を管理する長谷川浩大調教師はJRA・GI初制覇となる。



 ヤマニンアンプリメを所有する馬主・土井肇氏は「ヤマニン」の冠号で知られているが、同馬主には2011年シリウスSヤマニンキングリー)以来のJRA重賞制覇、2003年阪神JFヤマニンシュクル)以来のJRA・GI制覇がかかる。



★今年のJRA古馬重賞は5歳馬が好成績 船橋のミューチャリーは2年連続の参戦



 今年のJRA古馬重賞の結果を見ると、2月15日現在、10レース中7レースで5歳馬が勝利を挙げており、ダート重賞の東海Sオーヴェルニュ)、根岸Sレッドルゼル)も5歳馬が制している。フェブラリーSには、オーヴェルニュ(牡5歳、栗東・西村真幸厩舎)、レッドルゼル(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)など7頭の5歳馬が登録しているが、2021年最初のJRA・GIでも勝利を挙げることができるかどうか。なお、5歳馬はGIに昇格した1997年以降のフェブラリーSで最多の11勝を挙げている。



 また、ミューチャリー(牡5歳、船橋・矢野義幸厩舎)は、昨年(11着)に続く2年連続のフェブラリーS参戦となる。同馬はここ3戦“統一ダートGI”に出走を続けており、昨年のJBCクラシックが4着、東京大賞典が5着、今年の川崎記念が5着という成績。地方馬がフェブラリーSを勝てば、1999年のメイセイオペラ(岩手)以来、22年ぶり2頭目となるが、ミューチャリーは“統ーダートGI”初制覇をフェブラリーSで遂げることができるかどうか。なお、同馬には御神本訓史騎手が騎乗する予定。



フェブラリーSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載



★【フェブラリーS】レース展望

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