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★昨年の日本ダービー馬が今年初出走 タスティエーラは松山弘平騎手とのコンビで参戦
昨年の日本ダービー馬で、JRA賞最優秀3歳牡馬を受賞したタスティエーラ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)は、有馬記念6着以来の出走となる。GIに昇格した2017年以降の大阪杯では、同年初出走となった馬は3勝を挙げており、昨年は前年の香港C(香港)7着以来の出走となったジャックドールが1着、前年の秋華賞3着以来の出走となったスターズオンアースが2着に入っている。今回、タスティエーラには松山弘平騎手が騎乗する予定だが、4歳初戦を勝利で飾ることができるだろうか。
★タスティエーラと5回目の対戦 約1年ぶりの勝利を目指すソールオリエンス
ソールオリエンス(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)は、昨年の皐月賞を制した後は連敗が続いており、今年初戦の中山記念では4着に敗れている。同馬はGI昇格初年度の2017年に大阪杯を制したキタサンブラックの産駒で、同レースの父子制覇がかかるが、約1年ぶりの勝利を挙げることができるか。今回、ソールオリエンスには3戦ぶりに横山武史騎手が騎乗する予定となっている。また、大阪杯にはソールオリエンスと同世代の日本ダービー馬タスティエーラ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)も出走を予定しており、今回が通算5回目の対戦となる。なお、過去4回の対戦成績を見ると、初対戦となった皐月賞でソールオリエンスが先着して以降は3戦連続でタスティエーラが先着している。また、ソールオリエンスを所有する(有)社台レースホースは、今年のJRA重賞で3勝を挙げており、馬主の24年JRA重賞勝利数でトップとなっている(※3月25日現在)。社台RHの所有馬が大阪杯を勝てば、04年ネオユニヴァース以来20年ぶりとなるが、GI昇格後初めて大阪杯を制することができるだろうか。
★2019年は2年前の皐月賞馬アルアインがV 北村宏司騎手との新コンビで復活目指すジオグリフ
ジオグリフ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎)が、大阪杯で2022年皐月賞以来の勝利を目指す。同馬は皐月賞でイクイノックス、ドウデュースなどを破りGI初制覇を遂げたが、その後は勝利から遠ざかっており現在9連敗中だ。ジオグリフは前走の中山記念では3着に入ったが、約2年ぶりの勝利を大阪杯で挙げることができるだろうか。ちなみに、19年の大阪杯では、2年前の皐月賞馬で、同レース以降10連敗と勝利から遠ざかっていたアルアインが復活の勝利を挙げている。
ジオグリフにはテン乗りとなる北村宏司騎手が騎乗する予定となっており、北村宏騎手は2017年のGI昇格以降初の大阪杯参戦となる。なお、木村哲也調教師の開業以来、最も多く管理馬に騎乗しているのが北村宏騎手で、これまでに重賞2勝を含むJRA通算408戦56勝(勝率.137、連対率.238)という成績を残している(※3月25日現在)。
★昨年のダービー4着以来のGI挑戦 京都記念2着のベラジオオペラ
ベラジオオペラ(牡4歳、栗東・上村洋行厩舎)は、昨年の日本ダービー4着以来のGI挑戦となる。同馬はダービー以降、チャレンジC1着、京都記念2着という成績を残しているが、大阪杯で初のGIタイトルを手にすることができるだろうか。なお、大阪杯に前年のダービー4着馬が出走すればGIに昇格した2017年以降では初めてのケースとなるが、GI昇格以前の1989年にはヤエノムテキが勝利を挙げている。
ベラジオオペラを管理する上村洋行調教師には、開業6年目でGI初制覇がかかる。上村師は開業以来毎年JRAでの勝利数を伸ばしており、昨年はリーディング7位の40勝を挙げ、今年も11勝を挙げて3月25日現在のJRA調教師リーディングで9位となっているが、調教師として初のビッグタイトルを獲得することができるだろうか。
★約1年7カ月の休養から3戦目で復活V ステラヴェローチェが久々のGI挑戦
3月25日現在、今年の古馬芝中・長距離重賞(芝2000メートル以上の平地重賞)勝ち馬の年齢を見ると、6歳馬が最多タイの4勝を挙げている。大阪杯に登録している6歳馬はステラヴェローチェ(牡、栗東・須貝尚介厩舎)1頭だけだが、このレースでも好走することができるだろうか。なお、6歳馬が大阪杯を勝てばGI昇格以前の2010年テイエムアンコール以来14年ぶりとなる。
ステラヴェローチェは21年に皐月賞3着、日本ダービー3着、菊花賞4着とクラシックで善戦したが、22年のドバイシーマクラシック(UAE)9着以降長期の休養に入った。約1年7カ月の休養から復帰後は富士S7着、武蔵野S16着を経て前走の大阪城Sで復活の勝利を挙げている。ステラヴェローチェのGI出走は22年ドバイシーマクラシック以来約2年ぶりで、国内外合わせて7回目の挑戦となるが、GI初制覇を遂げることができるだろうか。なお、同馬を管理する須貝尚介調教師はJRA重賞で通算49勝を挙げており、節目の50勝目まであと1勝となっている(※3月25日現在)。
★前走で芝2000メートル戦の重賞を制覇 リカンカブール&ミッキーゴージャス
大阪杯に登録している20頭の芝2000メートルでの成績を見ると、リカンカブール(牡5歳、栗東・田中克典厩舎)が登録馬中最多の5勝を挙げており、ミッキーゴージャス(牝4歳、栗東・安田翔伍厩舎)が4勝で続いている。リカンカブールは中山金杯、ミッキーゴージャスは愛知杯と前走で芝2000メートル戦の重賞を制しているが、好成績を挙げている距離でGIタイトルも手にすることができるだろうか。リカンカブールにはJRA・GI初制覇がかかる津村明秀騎手、ミッキーゴージャスにはミルコ・デムーロ騎手が騎乗予定だ。また、リカンカブールを管理する田中克典調教師、ミッキーゴージャスを管理する安田翔伍調教師はいずれも大阪杯を勝てばJRA・GI初制覇となる。
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