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中山の日曜メインは弥生賞ディープインパクト記念(7日、GII、芝2000メートル)。昨年から日本の競馬史に輝く名馬の記念レースとなった皐月賞の最重要トライアルだ。その昨年はディープ産駒のサトノフラッグが、父の全レースで手綱を取った武豊騎手を背に父子制覇を飾る劇的な結末だった。今年はディープ産駒の登録こそないものの、粒ぞろいのメンバー構成となった。
昨年のJRA賞最優秀2歳牡馬ダノンザキッド(栗東・安田隆行厩舎、牡)がここから始動する。新馬戦→東京スポーツ杯2歳S→ホープフルSと全て上がり最速でデビュー3連勝。その足跡は昨年無敗の牡馬クラシック3冠に輝いたコントレイルとうり二つだ。まだ手前の替え方などに課題を残すものの、末脚の破壊力は桁違いのものがある。2月5日に帰厩し、順調に乗り込みを消化。24日の1週前追い切りは栗東CWコース6ハロン81秒0-11秒9(一杯に追う)の好時計をマークし、併せた3勝クラスを豪快に1秒3も突き放した。「まだ緩さは残りますが、時計が出ていてしっかりと動けています。冬毛が抜けて毛づやもいいですね。まずは前哨戦をいい形でクリアしてほしい」と安田隆調教師。2カ月半の休養でさらに成長した姿を示したい。
未知の魅力にあふれるのはシュネルマイスター(美浦・手塚貴久厩舎、牡)だ。こちらも上がり最速で新馬戦→ひいらぎ賞と連勝中。特に前走はステッキを入れることなく後続に3馬身差をつけた。父キングマンは欧州の芝マイルGIを4勝したが、母セリエンホルデは芝2200メートルのGIドイツオークス勝ち。400メートルの距離延長にも十分に対応できそうだ。2月24日は美浦Wコースで5ハロン67秒6-12秒4(一杯に追う)で僚馬2頭に豪快に先着した。「時計のかかる馬場でもいい動きだったね。体もひと回り大きくなった。距離もこなせると思うので楽しみ」と手塚調教師は期待を込めて送り出す。
タイムトゥヘヴン(美浦・戸田博文厩舎、牡)は中山芝2000メートルに4戦連続での参戦だ。2走前は8馬身差の圧勝。ハナを切った前走・京成杯は勝ち馬にうまく内をすくわれたものの、2着を確保して賞金の上積みに成功した。同厩に在籍した母キストゥヘヴンは2006年の桜花賞馬。親子クラシック制覇に向けて視界を明るくしたい。
タイトルホルダー(美浦・栗田徹厩舎、牡)は東スポ杯2歳S4着→ホープフルS4着とダノンザキッドに連敗中。ただし、中間の調教から制御力の強いクロス鼻革を着用したことで力みが薄れてきた。しまいにもうひと脚使えるようになれば、2歳王者との差は詰まってくるはずだ。
連覇を狙う美浦・国枝栄厩舎が送り込むのはワンデイモア(牡)。1月5日の中山1勝クラス(芝2000メートル)を勝っての参戦は昨年のサトノフラッグと同じで、しかも勝ち時計はこちらの方が0秒1上回った。母系はメジロライアンやメジロティターンを送り出しており、スタミナ比べなら出番が巡ってきそうだ。
レインフロムヘヴン(美浦・堀宣行厩舎、牡)は好メンバーのそろっていたフリージア賞を逃げ切った。先行力があるだけに初の中山コースは合うはず。中1週となるだけに状態を見極めて出否が決められるが、エントリーしてくれば面白い存在だ。
★弥生賞ディープインパクト記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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