村瀬
エプソムCは
レーベンスティールが勝って、
函館スプリントSは
ウイングレイテストが2着。59キロを嫌って失敗しちゃいました。実績が上だからこその斤量―っていうのは分かってるんですが…。
南 GⅠの谷間で気を抜いたわけやないけど、重賞2戦は難しすぎた。
村瀬 ですねえ。日曜京都メインの三宮Sは仕留めたけど、今週は何とか重賞獲りといきたい。
南 そやな。
村瀬
ユニコーンSの開催が前倒しになって今年からこの週は
マーメイドSだけ。
宝塚記念の1週前ムードが強いですが、今年はまずまずのメンバーですよ。
南 ずっと格上挑戦の軽ハンデ馬―が定番やったけどな。
村瀬 去年は
ビッグリボンが実に9年ぶり、14年
ディアデラマドレ以来の1番人気Vを飾りました。流れが変わった可能性もなくはない。
南 そこは何ともなあ。
村瀬 ビッグが55キロで、2着
ウインマイティーが56キロ、3着
ホウオウエミーズが54キロと、重めの3頭で決まりましたけど、今年は果たして。
南 ワシはここも勢いに注目したいとこやな。◎の筆頭候補は
エーデルブルーメ。福永厩舎の重賞初Vに賭ける手は十分やろ。
村瀬 転厩初戦の前走はいい勝ち方でした。3勝クラスでもかなり骨っぽい牡馬が相手でしたしね。そもそも安田隆厩舎時代からデビュー戦の6着以外はオール掲示板で、馬券圏内は12回。いよいよ開花かな。
南 1週前を終えて福永師は「心臓を作る感じで。もともと動く馬だけど、前走より一段階良くなってるかな」ゆうとった。あの勝ちっぷりより一段上ならGⅢでも足りるやろ。
村瀬 ですね。ボクも注目したい。ただ、さっき言ったように流れが変わったとしたら実績馬にも目を向けないと。◎
コスタボニータは重賞で善戦を続けてようやく
福島牝馬Sでタイトルをつかみ取りました。もともと一生懸命に走るイメージだし、あのクビ差は大きかった。
南 1週前はCWコースでラスト1ハロン11秒4。杉山佳師は「しっかりやって動きはとても良かった。中間も順調にきている」と満足げ。前走が福島やったし、内回りのこの距離にも自信がありそうやで。「あとはハンデ。どれだけ背負うか」ゆうとったけど、56キロなら想定内やろか。
村瀬 でしょうね。何とか克服できる範囲じゃないかな。
南 実績ゆうたら
ミッキーゴージャスも。2走前の
愛知杯は強かったし、前走で
大阪杯にぶつけるあたりが期待の表れやな。
村瀬 実際、
愛知杯の3着が
コスタボニータですからね。
南 ダービートレーナーの安田翔師は「ゲートが開いてから、もっとメリハリを利かせられるようになれば」と課題をあげるけど、そこは母
ミッキークイーンの良血馬だからこそ。1週前はCWで6ハロン79秒7、ラスト1ハロン11秒6。相変わらず動きはキレッキレやで。
村瀬 ハンデは56・5キロ。440キロ台とそれほど大きくないんで、そこがどう影響するか。
南 あとは
ピンハイあたりやろか。リステッドを中心に牡馬の強いところにぶつけてきての牝馬限定戦。はまると切れ味は相当やから。
村瀬 ただ、この馬はもっと小さくて410キロ台。54キロは微妙なところかな。好みだけでいえば抽選対象の
アグラシアド。ずっと追いかけてるんですけど、能力的に2勝クラス勝ちで満足するわけにはいかない。それに
セントカメリアも。叩かれた今回は変わってくるかもしれません。
南 ま、夏のハンデ戦やし、追い切りを確認してからやな。宝塚1週前の
ドウデュース、
ベラジオオペラも速報できるやろし、水曜は朝から忙しくなるで。(夕刊フジ)