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中央競馬ニュース
今週は全国で４重賞が組まれ、中山の日曜メインでは、皐月賞トライアルのスプリングＳが行われる。重賞ウイナー不在のなか、不良馬場の若竹賞を完勝したロードトゥフェイムに注目が集まる。弥生賞ディープインパクト記念を勝ったタイトルホルダーと同じく北海道・新ひだか町の岡田スタッド生産馬で、潜在能力は一級品。週末の天気予報が下り坂なのも味方となりそうだ。
大外まくりで未勝利、若竹賞と２連勝。大物感が漂うロードトゥフェイムが、クラシック参戦を目指し、皐月賞トライアルに駒を進めてきた。管理する尾形調教師の言葉には並々ならぬ期待があふれている。
「馬の力を信じているから、目先の１個を取りに行くような競馬をしてほしくなかった。生意気な言い方になるけど、木幡巧騎手には（前走で）一番強い馬だから大外を回っても構わないと言いました。大外まくりは能力の高さの証明ですね」
前２戦ともに序盤は後方で進め、勝負どころの３コーナーから早々と馬群の外を回ってスパートした。並みの馬なら直線半ばで力尽きても不思議はないが、ロードは中山の急坂でもうひと伸び。木幡巧騎手も「操縦性がすごくいい馬。末脚の持続力を生かせるように自分の形で乗りましたが、あれだけ強い競馬ができるとは…」と驚くパフォーマンスだった。
とはいえ、今までが万全の状態だったわけではない。慢性的なソエ（管骨骨膜炎）を抱え、「勝った未勝利が６０点、前回が７０点（のデキ）。そんな中でも結果を出しているのだから、ポテンシャルは相当高い」とトレーナー。今回は「前回よりソエの状態はマシだし、（点数は）もう少しプラス」と上積みを強調する。
中山で連勝してきたように舞台適性にも疑いはない。その相性の良さは有馬記念、産経賞オールカマー３連覇など中山で重賞６勝をマークした父マツリダゴッホ譲り。週末の雨予報を考えると、前走で不良馬場を克服したのも心強い。
生産者の岡田スタッドにも勢いがある。生産馬タイトルホルダーが、弥生賞ディープインパクト記念でノーザンファーム生産馬の現３歳世代の重賞連勝を『１９』（札幌２歳Ｓのソダシからチューリップ賞のメイケイエールまで）でストップさせた。同スタッドの“第２の刺客”も、混戦ムードの皐月賞トライアルを断ち切って、名声を一気に高めそうだ。（板津雄志）
★岡田代表評価「タイトルホルダーと同等」…岡田スタッドの岡田牧雄代表（６８）は、「この世代の生産馬ではタイトルホルダーが一番だが、ロードトゥフェイムも同等の評価をしていた」と明かす。特に馬っぷりの良さとフットワークの大きさはロードのほうが上というジャッジで、「今回ももちろん、距離が延びてからも楽しみがある」と先々も含めて期待を込めている。
★スプリングＳの特別登録馬（想定騎手入り）はこちら 調教タイムも掲載
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