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宝塚記念3着以来となる(4)エイシンフラッシュは午後3時3分に東京競馬場に到着し、15分ほど厩舎周りの引き運動を消化した。久保調教助手は「いつもより落ち着いている。着いてからすぐ運動ができるくらいにね」と堂々とした愛馬に感心する。4カ月ぶりの実戦にも「春よりも馬がしっかりしているし、ハードな追い切りもこなしてきた。秋になって心身ともに安定してきたよ」とデキに自信を見せている。
京都大賞典を快勝した(11)ローズキングダムは栗東トレセン出発から、通常より30分ほど速く5時間半程度で東京競馬場に到着。輸送慣れしているだけあって、馬運車から降りた後も堂々と構えている。「1度使われて極端に良くなったわけじゃないけど、いい状態はキープできている。東京ではそれなりに走るし、何とか良馬場でやれそうだね」と池平厩務員もうなずく。前日のスワンSも僚馬のリディルが快勝。ここ1カ月で重賞3勝という橋口厩舎の勢いは侮れない。
牝馬で史上初の連覇を狙う(5)ブエナビスタは午後3時56分に東京競馬場入りし、いつもと同じように30分ほど引き運動を行った。馬体のシルエットは週中に不安視されたほど太くない。本番に向けてきっちり態勢を整えてきた印象だ。「多少の太めはあるかもしれないが、だいぶシュッとしてきたね。気持ちも栗東にいる時よりピリッとしてきたし、ようやく競馬が近いことに気付いてくれたかな」と山口厩務員もニッコリ。女王がようやく戦闘モードに入ったようだ。
池江寿厩舎の2騎は、午後3時31分に到着。ともに輸送慣れしている馬だけに、どっしりと構えている。(12)トーセンジョーダンの中沢調教助手は「今週のけいこも動きましたし、ピリッとしていますね。札幌記念当時と比べ、だいぶ良くなっていますからこのメンバーでも楽しみです」と、生き生きとした表情で語ってくれた。(17)トゥザグローリーの塩津調教助手は「ここにきて調子も上がっていますし、体つきはだいぶ良くなっていますよ。外枠でも力を出せる流れになってほしいですね」と、スムーズな展開を願っていた。
宝塚記念、オールカマーを連勝して勢いに乗る(18)アーネストリーは午後3時40分に到着。「今回は体を少しフックラと作ってきた。530キロくらいでの出走になるかな。昨年3着時と比べたら、状態面は全然違うよ」。田重田厩務員は6歳秋を迎え完成期に入った愛馬の姿に目を細める。「敵は枠(大外(18)番枠)だけ。4コーナーで5番手以内にいられれば」とスタートさえスムーズにクリアできれば結果はついてくる、といった口ぶりだった。
6カ月ぶりの(8)ペルーサは坂路を力強く駆け上がり、4ハロン57秒5-14秒7をマーク。「いい格好で走っていた。馬体増は成長分」と藤沢和調教師はうなずき、騎乗した葛西調教助手は「パワーを感じるし、落ち着いているのもいい」と笑顔。現役最多の秋の盾4勝トレーナーは「強い馬でないとぶっつけでGIを勝てないが、ここから追いつきたいね」と期待をかける。「30日はマラドーナ(愛称ペルーサ)の誕生日なんだって」とニヤリ笑って坂路を後にした。
毎日王冠を快勝した(7)ダークシャドウは、ダートからWコースに出て最終調整を行った。馬体の張りは上々。首を鶴のように曲げて闘志を内に秘め、ゆったりとしたキャンターで1周した。「追った後も順調に来ています。元気のいいそぶりを見せていましたし、調子はよさそうですよ」と橋本調教助手は好感触を伝える。初の強敵相手となるが「メンバーは強いですが、互角に渡りあえる」とGI初挑戦初Vに意欲を見せている。
(9)ジャガーメイルはDコースからポリトラックに出て軽く1周。「追った後も疲れはなさそうですし、東京は相性がいい」と同助手は明るい表情だった。
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