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日経新春杯の追い切りが14日、栗東トレセンで行われた。レーヴミストラルはCWコースでシャープな動きを披露し、重賞2勝目に向けて好気配。シュヴァルグランは、CWコースでの併せ馬で悠々と4馬身先着。サトノノブレスは坂路を力強く駆け上がった。
淡々と反撃の態勢を整えた。重賞2勝目を狙うレーヴミストラルが、CWコースで確かな伸びを披露。手綱を取った川田騎手は、納得の表情で切り出した。
「単走だったのでテンションを上げずに、落ち着いたまま追い切りができました。リラックスして走れていました」
気温1度と冷え込んだ朝一番。軽快なフットワークで冷気を切り裂き、徐々にペースを上げていく。ラスト100メートルで仕掛けられると、グッと馬体を沈ませて加速。ラスト1ハロンは11秒7と鋭く伸びてフィニッシュした。全体時計は6ハロン87秒5と遅いが、動きを見届けた松田博調教師は「よかったよ」とジャッジした。
飛躍を誓う4歳シーズンだ。昨秋に手応えはつかんでいる。初めて年長馬に挑んだアルゼンチン共和国杯で3着。メンバー最速の末脚で追い上げ、のちに有馬記念を勝ったゴールドアクターに0秒4差まで迫った。トレーナーは「馬場がよかったら結果は違っていた」と振り返る。
前走の金鯱賞は8着に敗れたが、悲観はしていない。今回は重賞初勝利を挙げた青葉賞を含めて3戦2勝の2400メートル戦。川田騎手が「2000メートルは少し忙しくて、脚がたまりませんでした」と距離延長を歓迎すれば、トレーナーも「距離が長い方がゆったり走れる」とうなずいた。さらに週末は切れ味が生かせる良馬場が見込め、舞台設定に文句はない。
松田博調教師は「ここまで順調にきている。もともとトモ(後肢)が甘い馬だったけど、だいぶよくなってきた。今回は結果を出してもらいたいな」と力を込めた。
現在、このレースは明け4歳馬が3連勝中。今年はレーヴミストラルが、古馬の中長距離戦線に新風を吹き込む。 (川端亮平)
★日経新春杯の出馬表はこちら
展望 天皇賞・春などのGIにつながる一戦。芝2400メートルで3連勝中のシュヴァルグランは心身ともに成長しており、ここも突破するようならGIが見えてくる。同じ明け4歳で、昨年の青葉賞を制したレーヴミストラル、京成杯を勝ったベルーフも飛躍が期待される。一昨年の覇者サトノノブレスや、この距離に実績があるプロモントーリオ、昨年に重賞を勝っているダコール、ダービーフィズなども実力がある。
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