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まず注目したいのはNijinskyの血脈で、3連単278万馬券の大波乱となった2022年も上位入線した1着ナランフレグ、2着ロータスランド、3着キルロードの3頭は同血脈を保持していた。1200m初出走が話題となった2020年2着グランアレグリアも母系でNijinskyの血を3本引く配合が目にとまる馬だったが、直線の長い中京競馬場かつ持久力を問われる展開になることでNijinskyの特性が活きている印象を受ける。
ほか、Storm Catの血を引く馬が2019~2021年に3連覇していることも興味深く、とくにScat Daddyは2019年1着ミスターメロディの父、2022年2着ロータスランドの母の父として存在感を放つ。また、2012年3着&2013年1着ロードカナロアは、種牡馬としても2021年ダノンスマッシュ、2023年ファストフォースと2頭の勝ち馬を出しているが、同馬も母の父がStorm Catであることを念頭に置くべきだろう。
ナムラクレアは、父ミッキーアイル×母サンクイーン2(母の父Storm Cat)。本馬は昨年の2着馬なので適性は証明済みとなるが、父も現役時には4歳時に3着、5歳時に2着、ともに勝ち馬から0秒1差と接戦を繰り広げていた。Storm Cat内包馬としても注目に値し、同じ母の父となるロードカナロアも4歳時に3着、5歳時に1着と着順を上げていることは心強い。1200mでの安定感は折り紙付きであり、実績からも軽視はできないだろう。
ビッグシーザーは、父ビッグアーサー×母アンナペレンナ(母の父Take of Ekati)。父は16年高松宮記念の勝ち馬で、全8勝を芝1200mで挙げた短距離のスペシャリスト。本馬は中京芝1200mで2戦2勝、2歳コースレコードを保持するなど舞台相性がよく、父仔制覇にも期待できる存在だろう。また、Kingmamboやサクラバクシンオー、Storm Catを併せ持つ配合は、昨年の勝ち馬ファストフォースを想起させるものでもある。条件好転で要注意。
テイエムスパーダは、父レッドスパーダ×母トシザコジーン(母の父アドマイヤコジーン)。同じ母の父のトゥラヴェスーラが、21年4着、22年4着、23年3着とリピート好走していたが、人気の内訳は順に16、7、13と決して評価は高くなかった。なお、アドマイヤコジーンは種牡馬としても14年に8番人気2着と波乱を演出したスノードラゴンを出している。父系と母系の双方でNijinskyを持つ配合も興味深く、粘り込みには留意したい。
【血統予想からの注目馬】
③ナムラクレア ①ビッグシーザー ⑦テイエムスパーダ
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