中央競馬ニュース

【逃げ馬の作る展開から勝ち馬を見極める】富士S2023 ユニコーンライオン参戦! 制するのはマイラーか、中距離馬か?

 0   2   3,570
シェアする  x facebook LINEで送る
【逃げ馬の作る展開から勝ち馬を見極める】富士S2023 ユニコーンライオン参戦! 制するのはマイラーか、中距離馬か?


東京芝1600mで施行される別定G2。

G2への格上げは2020年。その年の勝ち馬ヴァンドギャルドは、次走ドバイターフで2着へ好走。昨年は激戦をモノにしたセリフォスが、勢いそのままにマイルCSを制覇。昇格とともに、G1との連動性も高まっている。

当記事の趣旨的には、久々にマイルを走るユニコーンライオンに注目したいところ。データは過去10年分を使用する。

逃げた馬の成績は【0-0-0-10】。この連載では、毎回該当レースにおける逃げ馬の成績を確認するが、好走馬ゼロというのはめずらしい。


10頭中6頭は2桁人気の逃げながら、2021年3番人気10着ロータスランド、2013年4番人気7着ガルボなど、人気サイドの凡走も見られる。

直線の長い東京で逃げ粘るのは至難の業といったところか。

東京芝1600mのスタートは、2コーナーのあたり。

3コーナーへ向け、約550mでの先行争い。発走後、250mほどは緩やかな下りも、ペースは上がらない傾向にある。

3コーナー手前で坂を上ると、下りのながらのコーナリング。息を入れたい箇所で息を入れにくく、タイトな流れだとスタミナに利のある中距離馬も台頭する。

最後は高低差約2mの坂を含む、直線525mでの追い比べ。瞬発力は当然重要だが、道中の流れによって、上がりに差が出る。

その点に留意しつつ、2015年と2020年のラップ及び好走馬の上がりを見たい。

▼2015年 35.1-33.7
12.7 - 11.0 - 11.4 - 11.9 - 12.0 - 11.2 - 11.1 - 11.4


1着 ダノンプラチナ 32.8(4角13番手)
2着 サトノアラジン 33.0(4角11番手)
3着 ロゴタイプ 33.8(4角2番手)

カレンブラックヒルが楽にハナを切り、緩めのペース。馬群は凝縮型で、位置取りよりも瞬発力が活きる形。勝ち馬は32秒台の上がりを使った。

▼2020年 33.8-36.0
12.4 - 10.6 - 10.8 - 11.6 - 12.0 - 11.5 - 12.2 - 12.3

1着 ヴァンドギャルド 34.6(4角8番手)
2着 ラウダシオン 35.2(4角3番手)
3着 ケイアイノーテック 34.7(4角11番手)

スマイルカナとシーズンズギフトが、3番手以下を離して飛ばす展開。後半2ハロンに12秒台のラップが並ぶのはこの年だけ。失速ラップへの耐性が求められた。

今年はどちらのレースの型になるのか。逃げ馬に注目すると、冒頭で触れたユニコーンライオンがいる。

近走のテン1ハロンは函館記念12.2、札幌記念12.3。どちらも押して押して出した数字ではある。ただ、逃げ馬不在の今回の面子なら、マイルでも行く気なら行けるだろう。

気になるのは矢作調教師のコメントで「逃げにこだわらず、自分のペースで走せる」とのこと。うーん、先生。こだわりませんか。


ユニコーンライオンは、中距離なら後続の脚を削る流れで逃げる馬。私などは、マイルでどのようなペースで逃げるかに興味があった。

矢作先生の発言に信を置くなら、レースの型としては2015年。狙いは、軽い芝で速い上がりを使える馬だ。

イルーシヴパンサー。一昨年から昨年にかけ、4連勝で東京新聞杯を制した馬。その間はすべて東京、かつ上がり最速。次走の安田記念は追走に苦労したが、4角16番手から上がり32.6で勝ち馬と0.2差。

今年は中京開催の京都金杯を快勝。いつもより前に位置を取れたのも収穫だった。2走前の中山記念は直線で進路が狭くなる不利。前走の安田記念は不利がなくてもどうかだが、一応直線でぶつけられている。

ペース云々よりも、中距離もこなせるマイラーの感。時計が速くなりすぎなければ、上位争いとみたい。

馬券は◎の単複。ダノンタッチダウンレッドモンレーヴナミュールへの馬連・ワイド。


(文・垣本大樹)

この記事はいかがでしたか?
ナイス (2)

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

5月5日()
NHKマイル G1
新潟大賞典 G3
5月4日()
京都新聞杯 G2

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
73,123万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 テーオーロイヤル 牡6
51,827万円
9 セリフォス 牡5
49,313万円
10 ジャックドール 牡6
49,004万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る