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往年の名手はイクイノックスの切れ味に注目だ。現役時代にイナリワンでグランプリジョッキーになっている柴田政人氏(74)=本紙評論家=は、馬体面の成長が著しい3歳馬が年末の大一番を制するとみた。イナリワンで勝ったときと同じく、前に行く有力馬たちを自慢の末脚でゴール前で差し切って、来年の主役の座を勝ち取る。
今年も有馬記念の季節がやってきた。GⅠ馬7頭と素晴らしいメンバーがそろった中でも、私が最も注目しているのはイクイノックスだ。
皐月賞、日本ダービーは惜敗に終わったが、天皇賞・秋はとにかく強かった。まず、パドックに出てきたときの姿に驚かされた。春までの緩さが抜けて、実に力強い馬体になっていたからだ。ここまでわずかキャリア5戦。大事に使いながら成長を待った陣営の選択が吉と出た。
この馬は非常にいい切れ味があり、レースもしやすいタイプ。私ならまずは中団から前の有力馬を見る形で運び、ペースが遅いようであれば向こう正面で好位置に押し上げていきたい。クリストフ・ルメールも仕掛けのタイミングは熟知しているはずだ。年長の牡馬より2キロ軽い55キロも有利で、中心の座はゆるぎない。
最大のライバルはやはりタイトルホルダーだろう。凱旋門賞で11着と大敗したが、あの重い馬場では仕方ない。私も凱旋門賞に騎乗した際(1990年アサティスで12着)、馬が馬場に脚を取られて全く動けなかった記憶がある。今回は他に強力な同型が見当たらず、すんなりとハナに行けそうだ。ポイントはペース。単騎逃げだからといってペースを落としすぎると、切れ味のある馬にやられてしまう。4コーナーでセーフティーリードを築くくらいのつもりで強気に乗った方がいい。
ヴェラアズールは3連勝でジャパンCを制した上がり馬。確かに強かったが、ライアン・ムーアの好騎乗によるところも大きかった。何より、エイシンフラッシュ産駒には思わぬポカがつきまとうのが気がかり。半信半疑というのが正直なところだ。
昨年の覇者エフフォーリアは大阪杯、宝塚記念と思いもよらぬ大敗が続いている。ただ、スッと好位につけられるセンスはコーナーの多い中山2500メートルでは大きな武器。実力からしても、まだまだ見限れないと思っている。
以上4頭での争いになる、というのが私の見立てだ。今年もコロナ禍は収まることがなかったが、無事に競馬を続けてこられた。入場制限が緩和され、4万超の観衆の前でグランプリが行われるのも喜ばしい。野球しかり、ゴルフしかり、プロスポーツはファンの応援があってこそだと思っている。16人のジョッキーには、期待を裏切らない熱いレースを見せてほしい。(JRA元騎手、調教師)
今回もハナ差!?…イナリワンがオグリなどを差し切った89年有馬記念 柴田政人氏は騎手時代の1989年、イナリワンに騎乗して有馬記念を制している。当時は断然の1番人気にアイドルホース・オグリキャップがいて、これを倒すなら天皇賞・秋を勝っていて武豊騎乗のスーパークリークとみられていた。イナリワンは4番人気。レースは4コーナーで早め先頭に立ったオグリを、直線でクリークが捕らえて押し切り態勢。中団で機をうかがった政人&イナリがゴール寸前にハナ差でとらえた。今回も強い先行馬タイトルホルダーをエフフォーリアなどが捕まえに行く展開が見込まれ、イクイノックスの切れ味が最後にものを言う、そう政人氏は重ね合わせているようだ。
■柴田 政人(しばた・まさと) 1948(昭和23)年8月19日生まれ、74歳。青森県出身。岡部幸雄、福永洋一氏らと同期で67年3月に騎手デビューし、95年2月の引退までに中央競馬通算1767勝、重賞89勝。89年にイナリワンで有馬記念を勝ち、ウイニングチケットで制した93年日本ダービーなど、数々の大レースに優勝した。調教師に転身して96年に厩舎を開業し、2019年の定年までに通算191勝を挙げた。サンケイスポーツで調教師時代から重賞観戦記『政人の目』を連載中。
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