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今週末に春のGIが開幕。日曜日に中京競馬場でスプリントの頂上決戦、高松宮記念が行われる。昨年のスプリンターズSを制し、秋春スプリントGI制覇を狙うタワーオブロンドン(牡5)、昨年の桜花賞馬で前走の阪神Cを5馬身差で圧勝したグランアレグリア(牝4)の強力2頭を送り込む藤沢和雄調教師(68)=美浦=に、2頭の手応えを聞いた。 (取材構成・内海裕介)
--有力馬2頭がスタンバイ。タワーオブロンドンは昨夏から照準を6ハロンに切り替え、スプリンターズSでGI初制覇
「もともと短いところが合う感じはあったけど、こっちとしてはマイルまでは走らせたい気持ちがあったからね。クリストフ(ルメール騎手)は早くから1200メートルがいいと言っていたし、そういうことなんだろう」
--今年初戦の夕刊フジ賞オーシャンSは3着
「内枠((1)番)で躊躇(ちゅうちょ)しながら走っていたし、力みも見られたね。注意して調教していたけど、結果的に馬体にも余裕があった(プラス6キロ)。時季的にも仕方ない」
--18日の1週前追いは単走でWコース5ハロン70秒5
「この間とは全然違うよね。大きな馬で使い込んでいいし、体的にはずいぶん動きやすくなったと思う。稽古では力みも見られなかったし、本当に良くなっている」
--中京は初参戦
「左回りでは東京の京王杯SC(レコード勝ち)がえらい強かった。直線が長いのもいいし、何も心配していない」
--グランアレグリアは初の7ハロンだった阪神Cを圧勝。最優秀3歳牝馬のタイトルも獲得した
「強い競馬だったよ。1600メートルまでなら万能でやれる感じだし、中京なら1200メートルでも全然問題ないんじゃないか」
--その後は前哨戦を使わずここまで待機した
「休み明けで桜花賞を勝ったり、デビュー戦が強かったり、とにかく気が良くて仕上げに手間取らないからね。久々の心配はしていないし、18日の動き(Wコース5ハロン69秒6)も良かった」
--こちらも桜花賞以来、2つ目のGIタイトルの期待がかかる
「去年の今ごろと違って、今はカイバをちゃんと食べられるようになって、馬がしっかりしてきた。レースでもガムシャラに走る面がなくなり、前走が実にいい内容だったからね。ここでも期待したい」
--もう1頭、登録のあったソウルスターリングは日経賞に向かう
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「これが引退レース。今は落ち着きがあるし、オークス馬らしい走りを見せてほしい」
藤沢 和雄(ふじさわ・かずお) 1951(昭和26)年9月22日生まれ、68歳。北海道出身。87年に調教師免許を取得し、88年3月に厩舎を開業。これまでにJRA賞最多勝利調教師賞のタイトルを12度獲得。23日現在、JRA通算8553戦1488勝。2017年の日本ダービー(レイデオロ)などGI29勝を含む重賞120勝で、ともに現役最多。海外では1998年の仏GIジャックルマロワ賞をタイキシャトルで勝っている。
★高松宮記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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