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2018~2021年まで4連覇、種牡馬として日本ダービー(東京優駿)通算7勝の金字塔を打ち立てたディープインパクトだが、2023年(2020年産)のラストクロップを以て直仔の出走はなくなったため、今はまさに“時代の変わり目”といえる過渡期にある。一方で、2022年は2着にキタサンブラック産駒のイクイノックスが入線するなど、相変わらずディープインパクト(その母ウインドインハーヘア)に所縁ある血統背景を持つ馬の勝ち負けが続いている。
ほか、近年は母系にSeattle Slewの血を引く馬の勝利も目立ち、2021年シャフリヤール(母の父Essence of Dubai)、2022年ドウデュース(母の父Vindication)の2頭は母の父が同系統の種牡馬。なお、2021年にハナ差2着の惜敗に泣いたエフフォーリアも父系祖父シンボリクリスエスを介してSeattle Slewの血脈を保持していた。
アーバンシックは、父スワーヴリチャード×母エッジ―スタイル(母の父ハービンジャー)。父は新種牡馬となるため産駒は初出走となるが、父系祖父ハーツクライは14年ワンアンドオンリー、22年ドウデュースと2頭の勝ち馬を出した実績を持つ。本馬においては2代母ランズエッジがディープインパクトの半妹でもあり、同牝系からは17年1着レイデオロも出ている。この「父×母の父」の配合であれば、東京でこそ真価を発揮しそうだ。
レガレイラは、父スワーヴリチャード×母ロカ(母の父ハービンジャー)。上記アーバンシックとは従兄妹の間柄で、同産駒かつ母同士も全姉妹にあたることから揃えて評価したいタイプとなる。近年の傾向に倣えば父系でSeattle Slewの血を引くこともよく、サンデーサイレンス、Unbridled's Song、ウインドインハーヘアを併せ持つ配合も、20年1着コントレイルを意識しやすい。史上4頭目の牝馬によるダービー制覇なるかにも注目だろう。
ダノンデサイルは、父エピファネイア×母トップデサイル(母の父Congrats)。同産駒からは21年2着エフフォーリアが出ているが、父自身も13年に2着、父系祖父シンボリクリスエスも02年に2着と東京優駿で惜敗が続く系統だ。本馬は「母の父がSeattle Slew系種牡馬」であることも興味深く、21年シャフリヤール、22年ドウデュースと直近3年で2頭の勝ち馬が出ている。底を見せていない怖さがあり、大舞台に強い父系の血筋も侮れない。
【血統予想からの注目馬】
⑧アーバンシック ②レガレイラ ⑤ダノンデサイル
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