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日経賞は中山芝2500mで施行される別定G2。
天皇賞春のステップレースにあたり、1着馬には優先出走権が付与される。日経賞組は2020年~2022年の間、連続連対を決めていたが、昨年は馬券内好走なしに終わった。
今年は10頭立てとやや寂しい組み合わせとなり、半数の5頭が年明けのAJCCを経由している。距離延長と外回りから内回りへの変更で着順の変動はあるのだろうか。過去10年のデータを使用し、勝ち馬を見極めたい。
逃げ馬の成績は[3-0-0-7]。内訳は2019年3番人気1着メイショウテッコン、2022年と2023年は1・2番人気を背負ったタイトルホルダーが逃げ切りを決めている。
2019年と2022年は稍重発表。前者は1100m通過69秒3(テン100m7秒0)、後者は1100m通過70秒2(テン100m6秒9)と、緩やかな流れ。
昨年は不良馬場のなか、タイトルホルダーが59キロを背負いながら8馬身差をつけ、役者が違った印象。
馬券内になった逃げ馬は、いずれも人気を背負い、楽なペースで逃げていた。ただ、直線の短い中山内回りらしく、全体の脚質成績は前有利に出ている。
▼脚質成績
逃げ 27.3% 27.3% 27.3%
先行 9.1% 24.2% 39.4%
中団 5.4% 12.5% 21.4%
後方 0.0% 3.0% 3.0%
※数字は左から勝率・連対率・複勝率
最後の直線は293mしかないため、昨年同じコースの有馬記念を勝ったドウデュースのように、控える馬は4角までにある程度位置を上げたい。
中山芝2500mのスタートは、外回りの3コーナー。内回りとの合流点までは192mしかないため、ポジションを取りやすい内枠の利が大きい。
コースを約1周半する間に、スタンド前を2度通過し、コーナーを6回通過。前半は緩い流れになりやすく、向こう正面の坂の下りから、残り1000mの持久力勝負になる。
出走馬のなかにこれといった逃げ馬はおらず、この面子なら近走逃げられていないサザンナイツのハナか。AJCC組のマイネルウィルトスも前走逃げているが、緩みない流れを作り奇策が仇になった形。大方、緩い流れからの後半勝負となりそう。
AJCC上位勢を見ると、ボッケリーニは直線先頭からソラを使い2着、クロミナンスは直線伸びない内を突き3着、マイネルウィルトスは展開不利の5着。残りの2頭は12頭立ての11着、12着だから厳しい。
そのほか、3勝クラスから参戦する組3頭に、昨年の目黒記念を勝ち、中山か東京なら東京向きのヒートオンビートと、折り合い難を抱えながら距離延長で迎えるマテンロウレオ。ボッケリーニの抜けた人気を想定できる今回、どの馬を狙うべきか。
◎マイネルウィルトス。前走のAJCCは得意の道悪も、積極策が裏目に出た。東京芝2500mのG2に2着3回があり、中山芝2500mへの出走は今回が初めてになるが、むしろ合いそう。
一昨年の函館記念や前々走、中山内回りのステイヤーズSでは捲る脚を見せており、控えてスローでも自ら動ける。金曜の雨予報で多少はタフ馬場になりそうなのも良い。馬券は◎の単複。
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