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今週日曜、東日本のメイン競走は有馬記念。 JRAのレーティング(公式格付)をベースとし、これにいくつかモノサシを組み合わせ出走各馬の真の力関係を解き明かしていく。まずはベースのモノサシ、JRAレーティングの比較から入ろう(数値は過去13ヶ月以内、国内レースのみを記載)。
124 タイトルホルダー
121 ジャスティンパレス、ドウデュース
120 ソールオリエンス
119 タスティエーラ
118 スターズオンアース
117 スルーセブンシーズ、ディープボンド
116 プラダリア
113 ハーパー、ヒートオンビート
112 アイアンバローズ、ライラック
108 ウインマリリン
102 ホウオウエミーズ
83 シャフリヤール
(全馬格付あり)
有馬記念の例年の勝ち馬の基準は120。メンバー、実績、過去の結果から考えて今回は118がボーダーと判断。比較は上位6頭を中心におこなってみた。
第2のモノサシはイクイノックス。レーティング上位馬との戦いを振り返ると、宝塚記念ではジャスティンパレス、スルーセブンシーズ、ディープボンドが戦い、天皇賞(秋)ではジャスティンパレス、ドウデュースが、ジャパンカップではスターズオンアース、ドウデュース、タイトルホルダー、ディープボンドが戦った。各々とイクイノックスとの着差平均は少ない順に以下の通りだ。
1位…スルーセブンシーズ(0.0秒) 2位…ジャスティンパレス(0.3秒) 3位…ディープボンド(0.4秒) 4位…スターズオンアース(0.8秒) 5位…ドウデュース(1.15秒) 6位…タイトルホルダー(1.3秒)
第2のモノサシ比較で浮かび上がるのはジャスティンパレス、スルーセブンシーズ、ディープボンドの相対的優位。ジャスティンパレス以外の2頭は人気を考えると妙味があり、叩き2走目のスターズオンアースと合わせ残したい。
第3のモノサシは近3走の上がり3F平均順位。有馬記念過去5年、3着以内15頭を見てみると8割の12頭が上がり3F3位以内だ。レースは極端な逃げ馬がいない限りハイペースにはならず、前が有利と思いきや意外に4角では隊列がグッと縮まり、最終的に上がりの速い馬が抜け出す展開が多い。先の比較で浮上したレーティング117勢2頭を含めた8頭の、近3走の上がり3F平均順位は以下の通りだった。
1位…スルーセブンシーズ(1.3位) 2位…ジャスティンパレス(1.7位) 3位…ドウデュース(3.0位) 4位…ソールオリエンス(3.3位) 5位…スターズオンアース、タスティエーラ(5位) 7位…タイトルホルダー、ディープボンド(6.3位)
第3のモノサシ比較でもスルーセブンシーズ、ジャスティンパレスの比較優位が見られる他、ドウデュース、ソールオリエンスまでは悪くない。
第4のモノサシは3歳勢比較のそれで「3冠レース出走状況」。有馬記念過去10年、3着以内30頭の3冠レース出走状況を見ると皐月賞と菊花賞との関連性が強く、皐月賞に出走していた馬は全13頭(複数回好走の馬は重複カウント)で11頭が3着以内だった。また菊花賞には15頭が出走し13頭が3着以内。2つのレースの好走馬はここでも好走する可能性が高く、タスティエーラ、ソールオリエンスはいずれもチャンスがある。
諸々の比較から本命◎はジャスティンパレス。対抗◯にはスルーセブンシーズ。▲にタスティエーラ、△には怖い軽量牝馬のもう一頭スターズオンアースを。
【モノサシ比較による注目馬】
◎ジャスティンパレス ◯スルーセブンシーズ ▲タスティエーラ △スターズオンアース
モノサシの正誤判定は12/24(日)だ。
(文:のら~り)
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