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【毎日王冠】レース展望

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【毎日王冠】レース展望

関東主場は今週から東京に舞台を移す。9日のメインは毎日王冠(9日、GⅡ、芝1800メートル)。1着馬には天皇賞・秋(30日、東京、GⅠ、芝2000メートル)の優先出走権が与えられる。秋のGⅠ戦線を占う重要な前哨戦に、重賞馬8頭、うち4頭がGⅠウイナーと超豪華なメンバーが名を連ねた。

レイパパレ(栗東・高野友和厩舎、牝5歳)が昨年の大阪杯以来となる勝利を目指す。今年は金鯱賞、連覇を狙った大阪杯でともに2着に好走し、存在感を発揮してきた。前走・ヴィクトリアマイル(12着)はスタート直後につまずき、川田騎手が落馬寸前となるアクシデントがあったため参考外としていい。1週前追い切りは栗東坂路で4ハロン54秒3─12秒4。馬なりのまま雄大なフットワークで駆け上がった。2戦2勝と得意の1800メートルで、秋のGⅠ戦線へはずみをつける。

ポタジェ(栗東・友道康夫厩舎、牡5歳)は大阪杯レイパパレをクビ差で差し切りGⅠ初制覇。暑さがこたえた宝塚記念は11着に終わったが、3カ月の休養でリフレッシュされた。1週前追い切りは栗東のCWコースで3頭併せ。一杯に追われて力強い動きで6ハロン82秒7─11秒6をマークした。昨年3着のレースでGⅠウイナーの意地を見せる。

サリオス(美浦・堀宣行厩舎、牡5歳)は一昨年の覇者。前走の安田記念でマイナス22㌔と馬体を大きく減らしたなか、勝ち馬ソングラインとタイム差なしの3着に好走し、一線級の実力が健在であることを証明した。今年初戦の高松宮記念はさすがに1200㍍が短く15着に終わったが、3走前には香港マイルでGI6勝馬ゴールデンシックスティと0秒3差の3着に迫り、日本馬4頭で最先着を果たした。「心肺機能は2歳秋のときに匹敵するぐらい、いいです」と堀調教師は状態の良さに太鼓判。2年ぶりの勝利へ、視界は良好だ。


2020年最優秀2歳牡馬のダノンザキッド(栗東・安田隆行厩舎、牡4歳)は、前走・関屋記念で前有利の展開に苦しみながら3着と格好をつけた。安田記念は外差し有利の馬場に泣かされ6着、中山記念は出遅れて7着と、今年3戦の敗因は明確。1週前は栗東坂路で自己最速の4ハロン50秒4─12秒4をマークした。昨年のマイルCS3着馬が復活Vを狙う。

ほかにも、同舞台のエプソムCを制して連勝中のノースブリッジ(美浦・奥村武厩舎、牡4歳)、エプソムC4着からの巻き返しに燃える素質馬ジャスティンカフェ(栗東・安田翔伍厩舎、牡4歳)、AJCC勝ち馬のキングオブコージ(栗東・安田翔伍厩舎、牡6歳)、小倉日経OPでデイリー杯2歳S以来の勝利を飾ったレッドベルオーブ(栗東・藤原英昭厩舎、牡4歳)と少頭数ながら実力馬が勢ぞろい。白熱した好勝負が期待できる。



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