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週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。第7回は2004年の北九州記念優勝馬ダイタクバートラムを取り上げる。
今も昔も夏の小倉開催のメインディッシュであるG3・小倉記念に先んじて、中距離戦線の一競走として芝1800mの条件で施行されていた頃の北九州記念は熱かった。千八という距離が曲者だったのだ。中央場所だと千八は長いがローカルの小倉でワンチャン狙うマイラーと、中距離で地位を着実に固めてきた実績馬、それに夏の勢いを駆って挑む上がり馬が対峙する構図は、他の重賞ではなかなかお目に掛かれない。今も語り継がれるメイショウカイドウが2005年に達成した同一年小倉三冠も、この距離条件あっての記録であった。
そんな北九州記念の歴史において、2004年にメイショウカイドウを降して制覇したダイタクバートラムの存在は異質そのものだ。この馬は上述の3つの立場のどれにも当てはまらない、小倉千八には似つかわしくないはずの一流ステイヤーである。蟻洞による長期休養から再起したステイヤーが余技で千八のG3を制した、それも日本レコードで…という一報は、当時はにわかに信じがたかった。しかも彼はこの時6歳。生き方を変えるには難しい年齢だ。
件の北九州記念のレース展開はこうだ。小倉大賞典勝ちのあるメイショウバトラーが開幕週の馬場でハナを切って飛ばす。前半5ハロンは57秒4。息の入らない速い流れに、逃げ馬を追いかけたスティルインラブやウインクリューガー、ユートピアといった実績馬も堪らず4角で脱落。激流を利して捲り上がってきたのは武豊騎手が乗るメイショウカイドウ、そして小牧太騎手のダイタクバートラムであった。蟻洞からの復帰戦以来手綱を取る小牧騎手は末脚鋭い彼を手の内に入れたようで、勝利を目前にしたメイショウカイドウをハナ差だけ差し切ってしまう。勝ち時計は驚愕の1分44秒1!
千八の速い流れでも脚を失うことなく追走し、高速馬場を大外からきっちり差し切るという並のステイヤーでは不可能な芸当。緩い流れをぶち抜いて春天の本命に躍り出た2003年の阪神大賞典とは違うカラーの勝利だった。そして北九州記念の勝利から18年を経た今、改めてレースを観返してみて一つ疑問が湧いた。「実はダイタクバートラムは純然たるステイヤーでは無く、本質的にはむしろ中距離向きだったのではないだろうか?」、と。
3000m以上の距離条件で3勝をマークし、春の天皇賞にて主役候補に推された馬に対してこんなことを書くのは野暮かも知れない。だが2200mまでしか経験の無かった彼が、その完成前に3600mをなまじっかこなしてステイヤーズSでハナ差2着に入ったばっかりに、中距離の一線級で戦う未来は逆に閉ざされてしまったのではないかと、私は思ったのだ。
スピードと個性に富んだ牝系として著名なミスナンバイチバン系出身である彼が、半兄のダイタクリーヴァやおじのダイタクヘリオス、あるいは同い年で同父同厩のツルマルボーイに近い類の資質を持っていたのではないか…と推測するのも無理のない話。しかし種牡馬を引退して大分経った今となっては謎である。
ダイタクバートラム
牡 鹿毛 1998年生
父ダンスインザダーク 母スプリングネヴァー 母父サクラユタカオー
競走成績:中央36戦8勝
主な勝ち鞍:阪神大賞典 ステイヤーズS 北九州記念
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(文・古橋うなぎ)
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