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皐月賞馬、ダービー馬が不在の3冠目は、当然のように混戦ムード。どこからでも入れる状況だが、無理やり近走着順が悪い馬の一変を期待するのは避けたい。秋競馬はよく格か、勢いか-と言われる。“格”上の馬がいないのであれば“勢い”に注目すべきだろう。
◎にはTRのセントライト記念を勝ったアサマノイタズラを指名する。春もスプリングSで2着に入り頭角を現したが、当時は2歳12月のデビューから4戦目でクラシックを戦う余力が残っておらず、皐月賞16着、ラジオNIKKEI賞12着も仕方がなかった。
それが夏休みでリフレッシュできた秋初戦は、鮮やかな末脚で快勝。手塚調教師が「春の一連のデキよりいいとは思っていたが、動きもまだ重苦しかったし、正直勝つとまでは…」と驚くパフォーマンスだったが、エネルギーが充填されていれば、もともとこれくらい走れる力があったのだ。
久々を叩かれて、陣営のイメージどおりに調教の動きも良化。トレーナーは「前走で感じた重苦しさは解消した。かなりの上昇度がある」と状態面に太鼓判を押す。
3000メートルを走るうえで、今までの先行脚質だけでなく、前走のように控えて脚をためる競馬が成功したのも良かった。これで展開に大きく左右されることもない。引き続き手綱を取る田辺騎手も、「前走の折り合いは意外と良かった。同じ感じでリラックスして走れれば。いい脚を弾けさせたい」とVを思い描く。
菊花賞&天皇賞・春連覇と長距離GI3勝のフィエールマンなどを育てた厩舎力ももちろん大きな魅力。アサマノイタズラが再び“鬼の末脚”を繰り出しラス冠をつかみ取る。
究極の3連単はアサマノイタズラを1着に固定。神戸新聞杯1、2着のステラヴェローチェ、レッドジェネシスを2着に固定して流す12点で勝負だ。(夕刊フジ)
★菊花賞の出馬表はこちら 調教タイムも掲載
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