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昨年の菊花賞馬で、横山和騎乗のタイトルホルダーが2着ボッケリーニの追い上げをクビ差封じて逃げ切り、今年の始動戦を単勝1・6倍の断然人気に応えて飾った。次走は天皇賞・春(5月1日、阪神、GⅠ、芝3200メートル)。なお、2020年の典弘騎手、21年の武史騎手に続き、今年の和生騎手で横山ファミリーは日経賞3連覇となった。
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絶対に負けられない─。タイトルホルダー自身が分かっていたかのような粘り腰だ。終始先頭のままで迎えた最後の直線、内からボッケリーニ、外からヒートオンビートが迫ってくると闘志に火が付いた。2、3着馬とはわずかクビ+クビ差だが、どこまで行っても抜かさせないという菊花賞馬の意地を感じた。
「(勝って)ほっとしています。次が本番で正直7分くらいのデキ。向こう正面で左に傾いた走りになるなど道中の走り方に課題があり、厳しい形で直線に向くことになりましたが、さすがですね。底力に助けられました」
有馬記念(5着)に続いて手綱を任された横山和騎手は、改めて相棒の地力の高さを実感。栗田調教師も「いい頃と比べるとまだ芯が入っていない走りだったが、よく辛抱してくれた」とたたえた。次は、もちろん天皇賞・春。「ここを使って絶対ガラッと状態が上がってくるはずだし、次が楽しみ。ここで満足することなくこの馬との絆を本番へつないでいきたい」と横山和騎手。最強ステイヤーの座をかけて、春の仁川へ堂々と向かう。 (板津雄志)
■タイトルホルダー 父ドゥラメンテ、母メーヴェ、母の父モティヴェイター。鹿毛の牡4歳。美浦・栗田徹厩舎所属。北海道新ひだか町・岡田スタッドの生産馬。馬主は山田弘氏。戦績10戦4勝。獲得賞金3億8555万1000円。重賞は2021年GⅡ弥生賞ディープインパクト記念、GI菊花賞に次いで3勝目。日経賞は栗田徹調教師、横山和生騎手ともに初勝利。馬名は「選手権保持者。父、母父、二代母父がダービー馬なので」。
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