【パンチ定食】ー極限まで絞った買い目が生み出す強烈な一撃!
レース映像の徹底回顧と、外れ馬券を買わない手法で、回収率を爆上げ!
パンチ定食プロにマイルCSについてお聞きしました。
―狙い馬はお決まりですか。
ナミュール、
ジュンブロッサム、チャリンの3頭を中心に考えています。
―
ナミュールは昨年のマイルCSでG1初制覇でした。
内容的にも後方から追い込んだ直線の強さは特に目立ちましたし、期待できると思います。C.デムーロ騎手も信頼できますし、これといった穴が見つかりません。
―その後3戦もG1・2着2回と力を見せていますね。
ヴィクトリアマイルは崩れましたが、出遅れたうえに行きっぷりも悪く、度外視でいいでしょうし、そこを除いて考えるとまともなら馬券内は堅いかなと。
安田記念以来なので、馬の気持ちと仕上がりだけでしょうが、京都に戻ることでの期待感もあります。
―
ジュンブロッサムは3勝クラスを勝ち、
関屋記念3着、富士S1着です。
3勝クラスは今回と同じ京都マイルでしたが、直線の伸びは印象的でした。前走の富士Sも好内容ですし、
ソウルラッシュを楽に差したのも大きいです。前さえ開けば着実に伸びるイメージなので、上手く捌いてほしいですね。
―京都は連続開催で、良馬場でもタフかなと思いますが、そのあたりはどうですか。
父は
ワールドエースで、血統的には問題ないですね。不良馬場で凡走したレースは、内で包まれて嫌気がさした可能もあって、道悪もこなせると考えています。ただ、伸び伸び運びたいと思うので、枠は真ん中より外がいいです。
―上位評価3頭に海外馬チャリンも入りますか。
走りを見るとどうも切れませんでした。
ソダシっぽい感じですね。
―
ソダシですか。直線の安定感ですかね。
そうですね、ずっと伸びてくる感じというか。京都の下りから加速する形状は合う気がします。適度に荒れた馬場もいいでしょうし、蓋を開けたら圧勝パターンもありそうです。
―上位3頭に付け加えるならどの馬になりますか。
フィアスプライドと
ブレイディヴェーグを考え中ですが、
ブレイディヴェーグはマイルだと道中ついていけない気もして、下りから早めに動くと最後までもたないでしょうし、能力は評価しているのですが……。この面子で最後方付近から運ぶなら、馬券内はあっても頭は考えにくいです。なので、仮に馬券を買うなら頭にしない3連単とかになるかなと。
―買い方が難しいですね。
フィアスプライドは、前走
ブレイディヴェーグの府中牝馬Sで4着でした。
内容的に、直線少しスムーズさを欠いた3着の
マスクトディーヴァを最も評価していますが、
フィアスプライドも同じような競馬で、これはなかなか強いなと。ごちゃつく内を避ければ、もう少し伸びたかなと思います。
―その内容をふまえ、今回
ブレイディヴェーグとのオッズ差を考えるとおいしいですね。シュタルケ騎手の印象はどうでしょう。
んー、なんでかなぁと。あまりパッとしないですよね。そこは不安材料です。
―馬券候補は3頭プラス、2頭という感じですか。
雨が降ったら
ソウルラッシュですね。人気もするでしょうし、良馬場なら買う予定はありませんが。
―一昨年阪神開催の勝ち馬
セリフォスも消しですか。
ちょっと、旬が過ぎてしまった気がしますね。
―人気薄から挙げるならどうでしょう。
ざっとメンバーを見ると、緩い流れになりそうで、あるなら前残りかなと。まあ、団子馬群で結局末脚比べの可能性もありますけど。
―前残りならどの馬がいいですか。
マテンロウスカイに期待したいですね。
―前走は天皇賞(秋)で12番人気5着でした。
あのかわされ方だと、最下位くらいまで沈んいいんですけど垂れませんでした。マイルか2000mなら2000m向きと思いますが、距離というよりペースですね。マイルでも緩い流れなら力を出せるはずです。
取材後記:
フィアスプライド、
マテンロウスカイが絡んでくれると大きいですね。最終結論も楽しみです。
【スガダイ】―全開催プラス収支を可能にする“予想神”
群雄割拠のウマニティプロ予想MAXで13年連続ランキングトップに君臨した殿堂入り予想家。他の追随を許さない、競馬予想界のキング・オブ・キングス、
スガダイプロにマイルCSについてお聞きしました。
―注目馬をお願いします。
やはり昨年の勝ち馬
ナミュールです。デビュー前から注目して、17戦連続本命ですから。近走は
ヴィクトリアマイルこそ着外ですが、普通に走れば国内に敵なしですよね。
香港マイルも
ドバイターフも
安田記念も、負けた相手は海外の強豪でした。
―中心視が妥当でしょうか。
ソウルラッシュあたりとは勝負付けが済んでいますし、昨年の勝ちっぷりも良かったですからね。京都は、マイルCSが初でしたが、小柄なだけに平坦の直線も合うと思います。
―C.デムーロ騎手はどうですかね。
騎乗時は勝てていないんですよね。昨年は藤岡弟が見事な騎乗で勝ちましたが、今年はデムーロ弟の3度目の正直に期待したいです。
―今年はお馴染みの顔ぶれに、
ジュンブロッサム、
ブレイディヴェーグなど、新顔も加わりますが、まず
ジュンブロッサムの評価をお願いします。
3走前の水無月Sの勝ち方が衝撃的でしたね。勝ちタイム1分31秒5は馬場を考えても優秀でしたし、ラスト1ハロンは10秒9ですから、この時点で「これはG1で上位争いできる馬だな」との感触を掴みました。
―その後は
関屋記念3着、富士S1着です。
関屋記念は完全な前残りの流れを大出遅れで、それでもよく差を詰めました。富士Sは非常に強いレースで、2着の
ソウルラッシュと1馬身差でしたが、手応えには余裕があり、斤量が1キロ軽いとはいえ、それ以上の力差と勢いを感じます。
―馬柱を見ると道悪の成績が少し気になります……。
道悪はよくないですよね。今週末は天候が怪しいので、天気次第になります。
―もう1頭、新興勢力から
ブレイディヴェーグはどうでしょう。
前走の府中牝馬Sは休み明けでも、鮮やかな勝利でしたね。脚元の状況など考えると、1戦1戦勝負で、使って上積むタイプに思えないですけど、前走だけ走れば男馬相手のG1でも上位を争う資格はあると思います。
―今回は初のマイル戦ですが、距離適性をどう見ますか。
ちょっと忙しいでしょうね。スタートもゆっくりですから、差し届かないケースも考えられます。
―ありがとうございます。今年は海外からも参戦があり、チャリンですがG1・3勝と成績は立派です。
近5戦くらい確認しましたが、どう考えても強いですよ。その5戦はG1・3勝、2着2回ですけど、負けたときも人気薄が離して逃げ、チャリンだけが差を詰めています。前走負かした2着馬は、
ドバイターフで
ナミュールに先着したファクトゥールシュヴァルですし、これはホンモノかなと。
―対戦比較上も強調できますね。
それに3走前は1分33秒台で勝っていて、これは向こうの馬場だと疑いたくなる数字ですが、日本の馬場でもいけるんじゃないかと。父Dark Angelは、日本でも走っていますし、その父Acclamationは今年の
安田記念を勝った
ロマンチックウォリアーのお父さんですから、血統的にもこなしそうです。
―嫌う要素は特にないでしょうか。
なんとか探そうとするんですけどねえ……一般的な競馬におけるリスクの部分だけですよね。遠征とか、蓋を開けてみたらコースや馬場に適性がなかったとか。17戦
ナミュールに本命を打っていますから、今回もと考えていましたが、もしかしら浮気するかもしれません。
―これは楽しみですね。
ソウルラッシュや
セリフォスなど、マイルG1の常連馬はいかがでしょう。
ソウルラッシュは当然圏内の1頭と思いますが、能力を序列付けしていくと、ほかの馬が失敗したときに浮上するイメージですね。チャリンがまったくだったり、
ナミュールが不発だったり。ある程度人気を集めるでしょうし、あまりそそられないです。
―
セリフォスは一昨年の阪神開催を勝ち、昨年は8着でした。
そのG1勝ちをピークに下降気味な感じもあって、
ソウルラッシュと同じくほかの馬の凡走待ちじゃないですかね。乗り難しい馬で、ハマったときの魅力はありますが、よくて押えで、買わないかもしれません。
―最後に人気薄で期待できそうな馬がいればお願いします。
マテンロウスカイを挙げます。秋2戦は着順以上に中身がありました。
毎日王冠は直線行き場を失ったことを思えばよく走りましたし、天皇賞(秋)はロスなく回れたとはいえ、序盤に折り合いの難しさを見せながら、あの相手に5着ですから。マイルだと若干不足に映りますが、立ち回り次第で怖さはあります。
取材後記:チャリンはなかなか強そうですね。春秋マイルG1とも、外国馬の制覇となるでしょうか。
以上、プロ予想家2名のマイルCSの見解と注目馬を紹介しました。お二方とも
ナミュール、チャリンを高評価、穴馬
マテンロウスカイも一致しました。それでは、また来週お会いしましょう。