ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は共同通信杯・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
土曜日の東京芝のレース結果、近年の共同通信杯の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
降雪、そして積雪により、金曜日の夕方時点では翌日の東京開催は危うい状況だった。だが、金曜日の夜遅くから天気が急回復。東京競馬場の造園課およびJRA職員の方々の尽力もあって、土曜日の開催にこぎつけた。
ちなみに、土曜日朝のJRA測定クッション値は8.5の標準。前週日曜日の朝が9.3だったので、軟らかい方向へ推移してはいるものの、その差は0.8。悪天候にも負けず、この数値に収めているのだから、改めて造園課の「職人芸」には驚かされる。
メインR・クイーンC(3歳牝馬限定G3・芝1600m)の勝ち時計は1分33秒1。稍重(JRA発表)の3歳限定戦とすれば、なかなかの好タイム。降雪のダメージをまったく感じさせない決着だった。路盤、芝ともに良好のコンディションであることは間違いない。
土曜日の芝競走6鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は2、2、2、1、13、5番手。前週に比べると待機勢の上位好走が増えてはきている。だが、3着以内馬18頭中12頭が4角5番手以内通過馬。前めの位置取りを活かす馬が優位という面は変わっていないようだ。
上がり3F1~2位馬の成績は【2.1.2.7】。東京コースとすれば、パフォーマンスが低い。実際、道中で馬群の外めを追走、なおかつ直線も外という後方待機組は、突き抜けそうで突き抜けられないケースが目立つ。その点には注意が必要だろう。
日曜日の予報(12日8時の時点)を確認する限り、雨の心配はしなくてもよさそう。乾燥が進めば、前週と似たコンディションと化す可能性もあり得る。となれば、狙いは前めの位置で運ぶ馬、もしくは中団~好位追走から直線で早めに踏み込んでいく馬となろう。上がりの速い馬場に対応できる裏付けがあれば、より頼もしい。
なお、過去5年における共同通信杯の勝ち馬5頭はいずれも、前走の4角通過順位が5番手以内、なおかつ前走の着順が3着以内だった。ポジションという要素は先述した馬場傾向にもマッチする。条件を満たす馬は今年も要注目といえよう。
今回の出走メンバーで要点(前走4角通過順位+前走着順)をクリアしているのは、⑤タッチウッド、⑥タスティエーラ、⑨レイベリング。いずれも上がり3F34秒0以内での1着経験を有し、上がりの速い馬場に対応できそうな下地はある。従って当欄では、これら3頭を軸馬候補として推奨したい。
【馬場予想からの注目馬】
⑤タッチウッド ⑥タスティエーラ ⑨レイベリング