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先週末のユニコーンSは大波乱の結末になった。7番人気のスマッシャーが制し、2着には14番人気のサヴァ、上位人気勢は3着にケイアイロベージが突っ込んできたくらいで、ほぼ総崩れだった。同レースはこれまで人気馬が強かったが、今年は戦前から明らかに異なる気配が漂っていた。1番人気ラペルーズの単勝オッズは4.5倍。これは、ファンの迷いの証明でもある。実際、過去10年で最も高かった1番人気のオッズは2012年ストローハットの3.2倍。他はすべて2倍台以下で、今年がいかに混戦模様だったかがわかる。
データが必ずしも万能ではないのは、こうした個別事例でいくらでも例外が見られるためでもある。もっとも、例外を認めだすとキリがないので、総論としてはデータを活用することにも意味はある。あくまでもその背景に何があるのかを想像することが大事になる。ユニコーンSが堅かったのは3歳ダート路線のビッグレースが少なく、有力馬がココに集まるためにメンバーレベルが上がり波乱の余地が少なかったためだ。今年はこれといった有力馬がいなかったので、メンバーレベルが高いという前提が崩れていた。
なお、わかったようなことを言ってはいるが、馬券は外れた。期待した◎ピンクカメハメハは本当に残念な結果になってしまった…。
~東京芝は最終週の狙いも外!
さて、先週は札幌ダート1000mの外有利傾向をお伝えした。内枠なら控えて差すタイプとも書いたが、やはりというか、先週末の3レースは外が有利の結果に。
3レース中2レースで7~8枠馬が勝利、3レース延べ9頭の馬券圏内馬のうち半数近い4頭までが7~8枠馬だった。一方1~3枠で馬券に絡んだのは8頭立てのレースで控えて直線外に出したタマモベローナのみ。日曜の札幌3レースでは1番人気スプリングローズが2番枠から先行し失速しシンガリ負け。傾向はハッキリ出ていた。
というわけで、今回は東京芝を取り上げたい。今週末で最終週だが、オークスデー以降は外有利傾向が継続、ダービー週にCコース、先週末にはDコースに替わったが、大きく変わっていない。今週末も外重視が正解だろう。
とりわけ、芝の短距離の方が枠の影響を受けやすい。
今週末の東京芝短距離戦は以下の5レース。
土曜東京1R 芝1600m
土曜東京4R 芝1400m
土曜東京12R 芝1600m
日曜東京5R 芝1600m
土曜東京11R 芝1400m
この中から、狙いを定めて行きたい。
~宝塚記念の注目馬
今週末はいよいよ春のグランプリ・宝塚記念。コントレイルをはじめ、ラヴズオンリーユー、ワールドプレミア、デアリングタクトといった面々がいないのは残念だが、無敗で大阪杯を制したレイパパレ、昨年圧勝のクロノジェネシス、悲願のG1制覇に挑むカレンブーケドールといった有力どころが揃った。
もっとも、ココでは例によって伏兵馬を推奨したい。
・ユニコーンライオン
復帰後は半ば覚醒状態で、復帰戦のストークSを最低人気で3着と激走すると、弥彦特別を完勝、鳴尾記念もスローに持ち込んで逃げ切りを決めた。弥彦特別は内が伸びない中で先行して抜け出す強い競馬で、前走の鳴尾記念も展開に恵まれた面があったとはいえ、直線は再び突き放す好内容。上がり最速とコンマ1差での逃げ切りだから、ただの展開恩恵だけでは片づけられない好内容だった。今年は10年ぶりに2週目の開催となりイン有利傾向だし、メンバーを見渡しても先行馬が少ない。距離延長も問題なく、上手く前走同様のスローに持ち込めば粘り込みも可能とみる。
※宝塚記念の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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