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第46回弥生賞(8日、中山11R、GII、3歳オープン、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金5400万円、1~3着馬に皐月賞(4月19日、中山、GI、芝2000メートル)の優先出走権=出走10頭)単勝1.3倍と断然人気のロジユニヴァースがまさかの逃げで無敗4連勝を達成。皐月賞(4月19日、中山、GI、芝2000メートル)と同じ舞台で圧倒的な強さを見せつけた。横山典弘騎手(41)は中山記念から開催3日連続で重賞ゲット。タイム2分3秒5(稍重)。2着ミッキーペトラ、3着モエレエキスパートまでが皐月賞の優先出走権を獲得。2歳牡馬王者セイウンワンダーは8着に終わった。
関東期待の星が圧倒的な存在感を示した。ロジユニヴァースが、横山典弘騎手の巧みな手綱さばきで弥生賞を逃げ切り、4戦4勝と無敗で皐月賞に王手をかけた。
「奇襲でも何でもないよ。(逃げは)考えていたこと。リラックスして走らせて、次につながるレースをしたかった。思い通りの競馬ができました」
どんな競馬でもできる。そして勝てると信じていた。大外の8枠10番で最後にゲートに入ったロジは、好スタートを切ると迷うことなくハナへ行った。前半1000メートルが62秒と絶妙のペースでラップを刻み、直線入り口では後続を突き放し、上がり3ハロン35秒8でまとめて、2番手を追走したミッキーペトラに2馬身半差。初の関東での出走、休み明け、稍重馬場と様々な関門を難なく突破。ゴール前では手綱を緩める余裕で着差以上の圧勝だった。
水曜日の追い切りでは美浦坂路4ハロン47秒9の一番時計を馬なりでマーク。しかし、心配された反動はなく、レースは見せムチだけで心身ともに疲れを残さない完璧な内容だった。萩原清調教師は「4コーナーで突き放して強い競馬でした。本番へ少しずつ課題はクリアしています。あとは、体がしっかりしてくれれば」と無事にトライアルを乗り切った安堵感を覚えつつ、皐月賞へ向けて気を引き締めていた。
横山典騎手はこれで前週の日曜日から3開催日連続でのJRA重賞制覇(中山記念=カンパニー→オーシャンS=アーバニティ→弥生賞)を達成。8日は4勝を積み重ね、今年の勝利数を31勝と伸ばし全国リーディング(2位は内田博騎手の24勝=8日現在)を独走中だ。「(皐月賞は)今からワクワクする気持ち。久しぶりにクラシックを意識できるような馬だね」。98年セイウンスカイ(皐月賞、菊花賞)以来の牡馬3冠レース制覇を思い描く。
05年ディープインパクト以来となる無敗の皐月賞馬へ。ダイワメジャー(04年皐月賞)から遠ざかっている関東馬の牡馬クラシック獲得へ。ロジユニヴァースは様々な期待を背に、皐月賞のステージへ主役として向かう。(高尾幸司)
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