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関西圏は今週から阪神に舞台が移る。開幕週のメーンは土曜に行われる鳴尾記念(6日、GIII、芝2000メートル)。条件や開催時期が何度も変わっているが、6月に行われるようになった2012年以降の過去3年を見ると、13年の優勝馬トウケイヘイローはそこから重賞3連勝でサマー2000シリーズの王者となり、12年2着のショウナンマイティ、14年4着のカレンミロティックは続く宝塚記念で3、2着と好走。今後の中距離戦線を占ううえで重要な位置付けにある。
中心となるのはエアソミュール(栗東・角居勝彦厩舎、牡6歳)だ。昨年のこのレースで重賞初勝利を飾り、秋にはGII毎日王冠を制覇。その後もGIIで3戦連続して3着と、2000メートル前後で安定した成績を残している。騎乗するのは前週に日本ダービーを制したミルコ・デムーロ騎手で、鞍上の勢いも魅力だ。
トウケイヘイロー(栗東・清水久詞厩舎、牡6歳)は前述のとおり、一昨年のVを機に大きく飛躍。その年の暮れにはGI香港Cでも2着に逃げ粘った。昨夏の札幌記念11着後に屈腱炎を発症して休養を余儀なくされ、約9カ月ぶりの実戦となるが、入念に乗り込まれており、態勢は整いつつある。
ラブリーデイ(栗東・池江泰寿厩舎、牡5歳)は今年初戦の中山金杯をコースレコードで快勝し、続く京都記念でもキズナやハープスターを破ってVと充実著しい。前2走は阪神大賞典で6着、天皇賞・春8着だったが、実績ある中距離戦になれば見直せる。堀厩舎と激しいリーディング争いを繰り広げている池江厩舎は安田記念に出走馬がいないだけに、こちらで結果を出しておきたいところだ。
グランデッツァ(栗東・平田修厩舎、牡6歳)は重賞2勝の実績馬で、昨年は5月の都大路Sで芝1800メートルの日本レコードを樹立。秋のマイルチャンピオンシップでも0秒2差の3着に食い込んだ。芝2000メートルは未勝利だが、当該舞台のラジオNIKKEI杯2歳Sで3着と好走実績がある。脚質に自在性があり、川田将雅騎手とも2度目のコンビ。久々の重賞Vも狙えるだろう。
他にも、小倉記念、七夕賞と芝2000メートルのGIII2勝のメイショウナルト(栗東・武田博厩舎、セン7歳)、12月に開催されていた11年にこのレースを勝っている古豪レッドデイヴィス(栗東・音無秀孝厩舎、セン7歳)、芝2000メートルを【4・1・0・1】と得意にするダノンジェラート(美浦・萩原清厩舎、牡6歳)、古馬になってからは暑い時季に結果を出しているクランモンタナ(栗東・音無秀孝厩舎、牡6歳)など、メンバーは多彩。見応えあるレースが期待できそうだ。
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