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春のGⅠシリーズもいよいよ佳境に入り、東京の日曜メインに日本ダービー(26日、GⅠ、芝2400メートル)が行われる。選ばれし18頭が世代の頂点を目指してしのぎを削る。
皐月賞馬ジャスティンミラノ(栗東・友道康夫厩舎、牡)が史上8頭目となる無敗の2冠制覇に挑む。東京芝2000メートルで新馬勝ち。共同通信杯は上がり3ハロン32秒6の末脚を繰り出し、2歳王者ジャンタルマンタルなどを完封した。前走の皐月賞は1000メートル通過57秒5というハイペースを好位で追走し、直線もしぶとく伸びて1分57秒1のコースレコードで押し切った。非凡な瞬発力、スピードの持続力に勝負強さも兼ね備え、これまでのレースぶりから東京芝2400メートルへの適性も感じさせる。祖父ディープインパクト、父キズナとの3代制覇へ視界は良好だ。
コスモキュランダ(美浦・加藤士津八厩舎、牡)は、弥生賞ディープインパクト記念を勝って駒を進めた皐月賞で2着。前走が8戦目と豊富なキャリアでスキルを磨き、勝ち馬を上回る末脚でクビ差まで詰め寄った。バテない末脚は距離延長でさらにものを言うはず。
2007年ウオッカ以来、史上4頭目の牝馬Vを目指すレガレイラ(美浦・木村哲也厩舎)は昨年、牡馬相手にホープフルSを快勝。皐月賞は0秒5差6着に敗れたが、2戦目の上積みを武器に改めて世代の頂点をうかがう。
シックスペンス(美浦・国枝栄厩舎、牡)は無傷の3連勝でフジテレビ賞スプリングSを制覇。皐月賞をスキップして向かう今回、距離延長に対応できれば、鋭い瞬発力で台頭の余地はある。
青葉賞を制したシュガークン(栗東・清水久詞厩舎、牡)はGⅠ7勝キタサンブラックの半弟。高いレースセンスを武器に上位を狙う。
アーバンシック(美浦・武井亮厩舎、牡)は3カ月ぶりだった皐月賞で4着。十分な上積みが見込める。
シンエンペラー(栗東・矢作芳人厩舎、牡)は凱旋門賞馬ソットサスの全弟で、血統的なスケールは互角以上だ。
他ではプリンシパルSを快勝したダノンエアズロック(美浦・堀宣行厩舎、牡)、父キズナ同様、京都新聞杯を勝って挑むジューンテイク(栗東・武英智厩舎、牡)も不気味な存在だ。