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土曜日の東京芝のレース結果、近年のオークスの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間、東京競馬場では月曜日から木曜日にかけて53.5ミリの降水を観測。だが、その後の天気に恵まれたことや、気温の上昇も重なり、土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。土曜日朝のJRA測定クッション値は9.8のやや硬めに近い標準。前週の開催日より若干ではあるが、硬めの方向に推移している。
芝競走6鞍における勝ち馬の最終4角通過順は、1、6、7、5、2、3番手。結果的に中団より前の組が優勢ではあるものの、4角13番手以下の位置取りから2着連対を果たした馬が2頭いるように、前週の土曜日より後方待機勢の台頭余地が増してきている。そのあたりは留意すべきだろう。
実際、上がり3Fタイム1~2位馬の成績を確認すると、前週土曜日の【1.1.2.7】に対し、今週は【3.2.0.8】とパフォーマンスがアップ。加えて、隊列の中~外めからスムーズに進出した馬、あるいは内から中~外めへ上手にスイッチした馬の上位入線が増えてきている。そのことは頭に入れておいたほうがいい。
日曜日の天気は午後から下り坂(19日7時の時点)。ただ、予報どおりなら雨が降ったとしても、量はそれほどでもなさそうで、馬場に大きなダメージを与えるほどではないものと思われる。開催中にまとまった雨が降らないのであれば、傾向の急変までは考えづらい。
結局のところ、メインのオークスは持久力および、ラストのスピード持続力が問われる一戦になりそう。それゆえ枠順には固執せず、最後まで辛抱強く脚を使えそうなタイプもしくは、シンプルに末脚のしっかりしたタイプを優先したほうが、好結果につながりやすいのではないか。
なお、近年のオークスは前走がOPクラスで3着以内かつ、上がり3Fタイム順位が3位以内という馬の活躍が顕著。直近5年の勝ち馬すべてが、この条件をクリアしている。上がりの脚という面は先述した想定にもマッチすることから、有効に活用したいデータといえよう。
また、直近5年の優勝馬5頭は、レース全体の上がり3Fタイムが35秒0以上の競馬において、連対(2着以内)経験を有していた点で共通する。東京芝2400mという、この時期の3歳牝馬にとってはタフな舞台設定ゆえに、上がりを要する競馬にも対応できることを、過去に示している必要がある。こちらも押さえておきたいポイントだ。
今回のオークスの出走メンバーで、先述した要点(前走内容+過去実績)をクリアしているのは、⑤コガネノソラ、⑦ステレンボッシュ、⑩アドマイヤベル、⑰タガノエルピーダ。よって当欄では、これら4頭を軸馬の有力候補として推奨する。
【馬場予想からの注目馬】
⑤コガネノソラ ⑦ステレンボッシュ ⑩アドマイヤベル ⑰タガノエルピーダ