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【ヘデントール】
”上がり馬”という競馬用語がある。
”急激に力をつけて下級条件から格上の条件へと勝ち上がってきた馬”というのが正確な意味のようだが、この言葉を聞くとまず菊花賞が頭に浮かぶのは筆者だけではないだろう。
大ベテランの方なら印象深いであろうアカネテンリュウに始まり、メジロマックイーン、マヤノトップガン、マチカネフクキタル、ヒシミラクルなど、ウマ娘から競馬に触れた方にもおなじみの名前が並ぶ。彼らも皆”上がり馬”に該当するし、昨年の覇者であるドゥレッツァもそうだ。夏の間に力をつけた馬が、格上の存在だった春勢力を逆転する……そんな痛快さもあって、特に印象深いのかもしれない。
今年の菊花賞も、そんな魅力ある”上がり馬”が出走を予定している。6月の東京戦、そして昨年ドゥレッツァも制した8月の新潟・日本海Sを連勝して臨むヘデントールだ。
2歳11月のデビュー戦で後の皐月賞馬ジャスティンミラノと激突し、僅差の2着。その後すぐに連勝して青葉賞に臨むも、1番人気の支持を裏切る形で凡走。結局春の大舞台には間に合わなかった。
だが、ここ2戦はいずれも大物感たっぷりの走りを見せて再上昇。満を持してG1へと駒を進めてきた。
デビュー戦で因縁を作ったジャスティンミラノは故障で休養、レガレイラはエリザベス女王杯へ、シンエンペラーは欧州遠征と、春の中心勢力となった数頭との対戦は叶わなかったが、ダービー馬ダノンデサイルをはじめ、コスモキュランダ、アーバンシックといった面々とはここが初対戦。果たしてどこまでやれるのか、いつも通りに各要素から考えていきたいと思う。
まず指数面だが、勝つ時はいつも後続を突き放す強い走りを見せており、数字としては優秀な部類。
特に2勝目を挙げた1勝クラス戦の指数は高く、この時は後方からひとマクリでヤマニンアドホックを3馬身突き放した。そのヤマニンアドホックは後にラジオNIKKEI賞で3着、セントライト記念でも4着に入っているので、それを楽々と破れるあたり、重賞級の素質を持っているのは間違いないと言える。
前走の日本海Sもなかなかの指数を刻んでいるが、この時も後方から早めに動き始めるかたちながら、ラスト3Fで11秒7ー11秒3ー11秒1とゴールが近づくにつれてどんどん加速していくラップを刻んだ。まだまだ余裕があったことの表れと言える。
昨年ドゥレッツァが同レースを制した時に比べると指数自体は少し下のランクではあるが、少頭数で道中のペースが緩めだったこと、あとは対戦メンバーのレベルを踏まえると、ドゥレッツァと同等とは言わないまでも、それに近い内容だったと思う。前述のヤマニンアドホックとの比較からも、ダービー時のダノンデサイルの域までは届かないものの、今回上位人気層を形成するアーバンシックやコスモキュランダあたりとはそう差がないように感じる。
血統的にはルーラーシップ×母父ステイゴールドという構成で、父は2017年の覇者キセキを出し、母父は2011年と2012年にオルフェーヴルとゴールドシップで連覇を果たすなど、菊花賞とは縁深い血統同士の組み合わせ。
母のコルコバードも2200~2600mのゆったりした距離での実績馬だったので、3000mという距離への適性は出走馬の中でも上位評価できるものだろう。道中で若さを見せることはあるが、ガツンと掛かって制御不能になるタイプではないので、折り合い面も大きな不安はないと見る。
だが、不安点は他にある。出遅れが癖になっていた父の血が悪さをしているのか、とにかくスタートが不安定なのだ。
ここまでの6戦でまともにゲートを出たと言えるのは前述の2勝目を挙げた1勝クラス戦だけで、後の5戦は全て出遅れか、スタートでヨレてダッシュがつかないでいる。
それでも少頭数で流れが緩いレースでは途中で位置を押し上げて勝っているものの、多頭数でペースもそこそこ流れていた青葉賞では後方から動くに動けず、直線も伸びを欠く格好になった。
今回も普通のスタートを切って流れに乗れれば大きな問題はないのだが、高確率で最初からビハインドを背負うと考えると、積極的に狙うのは勇気が要る。
これで鞍上が主戦のルメール騎手ならば昨年のドゥレッツァのような神騎乗も期待できたのだが、そのルメール騎手はアーバンシックへ騎乗。乗り替わりとなる戸崎騎手も非常に信頼できる騎手ではあるものの、前述の青葉賞はオシェア騎手がテン乗りで臨んだもの。その青葉賞が難しさを出しての敗戦だったため、再度のテン乗りでどこまで能力を引き出せるかは未知だ。
陣営は「乗り難しくない馬」と評しているが、首の高い走りや直線の挙動などから荒削りな部分は多々感じるだけに、鞍上の手腕やレース中の選択次第で結果は大きく分かれるかもしれない。
調教面では前走に引き続き順調で、この厩舎らしいメニューでしっかりと乗り込まれている。
時計の出方は春シーズンに比べると控えめであるように映るが、好内容だった前走と比較すると大きくは変わらない。
関西への輸送や長距離戦という点も考慮するとオーバーワークは避けたいところだろうし、ちょうど良い塩梅と言えるのではないだろうか。
”菊花賞と言えば上がり馬”……それを再度印象付ける結果になるかどうか、その走りには要注目だ。
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