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京王杯2歳S(芝1400メートル)が2日、東京競馬場で10頭によって争われ、ルメール騎乗で1番人気のタイセイビジョンが差し切って重賞初勝利。タイム1分20秒8(良)は2歳コースレコードの好タイムだった。2馬身差の2着は3番人気のビアンフェ。
乗りに乗る名手が、レコードの快走を導き出した。2頭の重賞ウイナーを抜き去り、先頭でゴールに飛び込んだのはルメール騎手騎乗のタイセイビジョン。4コーナー7番手からラスト3ハロン33秒5の末脚を繰り出し、1分20秒8の2歳コースレコードで2馬身突き抜けた。
「今日はスタートもとても良かったから、ちょっと引っ掛かった。こないだが1200メートルだったし、速い脚で走りたがっていた」
富士S(ノームコア)、天皇賞・秋(アーモンドアイ)に続く3週連続、今年13回目のJRA重賞Vは我慢の戦いだった。デビュー3戦目で前進気勢が強くなったパートナーとの折り合いに、序盤は苦戦。しかし、呼吸を合わせてじわりとコントロールした。「馬場はそんなに硬くない。だからレコードはビックリだね。次はリラックスして走れると思う。リラックスしたら1600メートルは絶対大丈夫」とマイル克服にも太鼓判を推した。
「前走(函館2歳S)の後に“距離があって直線の長いコースがいい”と言ってくれたんです。いい状態に仕上がったし、輸送も全然大丈夫でした」。鞍上の進言を受けてのGII奪取に、穏やかな笑みを浮かべた西村調教師が頭を悩ますのが次走の選択。「朝日杯FS(12月15日、阪神、GI、芝1600メートル)だと、ルメールさんが乗れるのかどうか。そのあたりも考えてオーナーと相談します」と明言を避けたが、もしGI参戦となれば、その類いまれなスピードが他陣営の脅威となるのは間違いない。 (内海裕介)
タイセイビジョン 父タートルボウル、母ソムニア、母の父スペシャルウィーク。栗毛の牡2歳。栗東・西村真幸厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は田中成奉氏。戦績3戦2勝。獲得賞金5753万8000円。重賞初勝利。京王杯2歳Sは西村真幸調教師が初勝利、クリストフ・ルメール騎手は2016年モンドキャンノ、17年タワーオブロンドンに次いで3勝目。馬名は「冠名+先見の明」。
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