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【ユニコーンS】“二刀流”ファラオ、初の砂戦で快逃ショー

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【ユニコーンS】“二刀流”ファラオ、初の砂戦で快逃ショー

 ユニコーンSが16日、東京競馬場で13頭によって争われ、先手を取った3番人気ワイドファラオが、直線でいったんは2番人気デュープロセスにかわされながらも差し返して優勝。初のダート戦出走で芝のニュージーランドTに次ぐ重賞制覇を飾った。1番人気デアフルーグは7着に敗れた。

 芝でも砂でも速いもの勝ちだ。芝のニュージーランドTを逃げ切ったワイドファラオが、またもや逃げ切りV。2011年シリウスSヤマニンキングリー以来の、初ダートで重賞勝ちを成し遂げ、3歳ダート界に“二刀流”の新星が誕生した。

 「オーナーには最初からダート(の方が合う)と言っていたんです。それが立証できましたね」

 してやったりの表情の福永騎手は、持ち味のスピードと粘り強さを思う存分に発揮させた。

 スタートセンスが抜群。最内枠だけに1歩目が遅ければ、前に他馬に入られて砂をかぶる展開になっていた。初ダートでも東京のマイルはスタート地点が芝。これもアドバンテージになり、ダッシュよく飛び出して、外の先行馬も振り切って先頭に立つと、その後はひとり旅。ゴール前ではデュープロセスが迫ったが、頭の上げ下げでアタマ差競り勝った。

 「スタート次第と思っていたけど、今回もいいスタート。あの形から控えても馬のリズムを崩すだけですからね。最後は脚が上がっていたけど、並んでしのいだのは、この馬の気持ちの強さ」

 自分の形に持ち込んで気力を絞り出したジョッキーは、精神力の強さに舌を巻く。

 初ダートで重賞を制した馬ではクロフネメイショウボーラーなどが、その後に砂の頂点に立っている。福永騎手は「僕が乗った馬ではメイショウボーラーがそうだったけど、その後にGIでも活躍した。この馬にもそうなってほしい」とさらなる高みを目指す。距離は「正直(マイルは)少し長い」と話すが、フェブラリーSの舞台で勝てたのも、大きな自信になったはずだ。

 3歳にして芝とダートで重賞タイトルを手にしたワイドファラオ。今後も二刀流で、その存在感を示していくのかに注目だ。 (柴田章利)

★16日東京11R「ユニコーンS」の着順&払戻金はこちら

ワイドファラオ 父ヘニーヒューズ、母ワイドサファイア、母の父アグネスタキオン。栗毛の牡3歳。栗東・角居勝彦厩舎所属。北海道新ひだか町・フジワラフアームの生産馬。馬主は幅田昌伸氏。戦績6戦3勝。獲得賞金1億40万3000円。重賞は2019年ニュージーランドTに次いで2勝目。ユニコーンS角居勝彦調教師が05年カネヒキリに次いで2勝目。福永祐一騎手は12年ストローハットに次いで2勝目。馬名は「冠名+王様」。

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