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阪神日曜メインの阪神大賞典で賞金上積みを狙うのがレインボーラインだ。GIで4度も5着以内に好走した実績の持ち主だが、収得賞金は少なく、現状では今後のGI出走がおぼつかない。相手関係が楽になった今回は、父ステイゴールド譲りのスタミナを生かしてチャンスをうかがう。
前走の京都記念でGI馬4頭を撃破したクリンチャーや、ステイヤーズS3連覇のアルバートなど長距離巧者が集結した阪神大賞典。しかし、スタミナ血統を受け継ぐ5歳馬レインボーラインも軽視はできない。
「昨年の秋はGIでコンスタントに走って差のない競馬をしているし、展開などがかみ合えばチャンスだと思います」
浅見助手が言うようにGIでの実績は引けを取らない。3歳時に菊花賞2着、昨年は天皇賞・秋3着と、大一番で強豪相手に好走している。昨年は6戦中5戦がGI。相手関係がグンと楽になるのは確かだ。
スタミナ面の裏付けもある。父ステイゴールドの産駒は、このレースで過去10年、7戦3勝2着2回の好成績。3勝は全てゴールドシップ(2013~15年)が挙げたものだが、連対率は驚異の71・4%だ。10年2着のジャミール、そして12年には逸走しながらコースに戻って2着に激走したオルフェーヴルが無尽蔵のスタミナを証明した。
昨年の天皇賞・春は12着と敗れたが、レコード決着の中、〔8〕枠(16)番から馬群の外々を回らされたもの。力負けやスタミナ不足とは言い切れない。何より、収得賞金2550万円という状況では、今後のためにも賞金の上積みが至上命題だ。
若松厩務員は「どの条件でも走ってくれますよね。毎回、一生懸命頑張ってくれます。いい馬ですよ」と愛馬をたたえる。GIIIアーリントンC優勝など阪神芝は【2・0・0・1】の実績。父から受け継いだ血の力をフルに生かし、背水の陣に臨む。
★阪神大賞典の出馬表はこちら 調教タイムも掲載
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