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コース形態から平均的なラップを刻む展開になりやすいため、トニービンやCaro、Seattle Slewといった長くいい脚を使える長所を持つ血脈が狙い目となる。これには16頭中15番人気、ブービー人気ながら2着に激走した2018年クインズミラーグロ(母の父がCaro直系のIn Excess、2代母の父がSeattle Slew直仔のSlewpy)のような大穴も含まれる点に注意したい。
また、近年はGalileoやハービンジャーといった欧州の重厚な血脈も評価しやすく、前者の直系には11番人気で勝利をつかんだ2021年テリトーリアル(父Teofilo)、クビ差2着と接戦を演じた2019年タニノフランケル(父Frankel)などが該当。一方、後者は父としても母の父としても存在感を放ち、2023年は1着ヒンドゥタイムズ、3着バジオウと同種牡馬の血を引く2頭がそろって好走していた。
ゴールドエクリプスは、父ドゥラメンテ×母ゴールドグローリー(母の父ハービンジャー)。同産駒からは22年の勝ち馬アリーヴォが出ており、昨年は「父×母の父」の血統構成が近いバジオウも10番人気で3着と激走。いずれも名牝エアグルーヴを介してトニービンの血脈を持つことも評価しやすいところだろう。本馬自身も小倉芝1800mは2戦2勝と底を見せていない巧者であり、全4勝が直線平坦コースの芝1800mであることも特筆に値する。
シフルマンは、父ハービンジャー×母ラブリネスオブパリ(母の父サンデーサイレンス)。2代母は96年秋華賞を勝ったファビラスラフインとなるが、同馬を牝祖とする一族は小倉芝1800mに良績が集まり、小倉大賞典でも14年ブレイズアトレイルが4番人気3着と好走している。前述のとおり、父は昨年の勝ち馬ヒンドゥタイムズ、母の父としても3着バジオウを出した勢いがあるので、今年も動向を注視したい血脈の筆頭といえるだろう。
カテドラルは、父ハーツクライ×母アビラ(母の父ロックオブジブラルタル)。本馬は昨年の小倉大賞典で9番人気2着、勝ち馬とはハナ差の接戦を演じていたが、小倉芝1800mは重賞ばかり3戦して「0-3-0-0」と連対を外していない相性のいいコース。ハーツクライを介してトニービンを持つこともレース傾向から強調しやすく、トニービンとデインヒルを併せ持つ観点では、昨年3着のバジオウと共存したことにも頷ける部分がありそうだ。
【血統予想からの注目馬】
⑭ゴールドエクリプス ⑯シフルマン ②カテドラル
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