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有馬記念の枠順発表から一夜明けた22日、出走馬の各陣営は東西トレセンなどで思い思いの方法で調整した。
<美浦トレセン>
今年の日本ダービー馬タスティエーラは、ムーア騎手を背に坂路でキャンター。昨年11月以来のコンビだが、人馬の呼吸はぴたりと合っていた。鞍上は「馬がハッピーでしたね。アクションもフィーリングも良かった」と好感触だ。
ジャパンC3着スターズオンアースは、角馬場で入念に運動したのち、坂路を気分良く駆け上がった。高柳瑞調教師は「順調です。前走の調教後馬体重と比べると8キロ減っているので、レースでもマイナス体重だと思います」と話した。
凱旋門賞4着スルーセブンシーズは、ダートコースを1周。抜群の気合乗りが目を引いた。尾関調教師は「いい体調でこられています。追い切りの反動も特にないし、メンタル面も落ち着いています」とうなずいた。
これがラストランのタイトルホルダーは、坂路で流したのち、ダートコースをハッキング。栗田調教師は「競馬モードになっていますね。こちらも手探りではなく、負荷をかけてやってこられています」と攻めの姿勢を見せた。
今年の皐月賞馬ソールオリエンスは、Wコースをキャンターで1周。手塚調教師は「体調は問題ない。1週前追い切りの反動も取れているし大丈夫」と笑みを浮かべた。僚馬ウインマリリンは坂路で軽やかな脚取りを披露。「使った後も体調が良く、すこぶる順調。活気があって、走りもいい」と指揮官。
エリザベス女王杯4着ライラックは坂路を元気いっぱいに駆けた。「具合はいい。枠順もいいし完璧だね」と相沢調教師。
福島記念を制したホウオウエミーズはダートコースを1周半で調整。「いつも通り元気いっぱい。いい具合で迎えられそう」と鈴木助手は語った。
<栗東トレセン>
ジャスティンパレスは角馬場で入念に体をほぐしてから坂路へ。落ち着いた走りで気配の良さを振りまいた。杉山晴調教師は「リラックスして走れていましたね。落ち着いていることが何よりですね。心身ともに競馬に向けて集中力が高まってきているな、と感じます」と納得の表情を浮かべる。
ドウデュースはCWコースで軽めの調整。活気ある走りで目を引いた。大江助手は「元気いっぱいでしたね。いい感じだと思います。レースを使って体のシルエットが良くなって、締まってきました。うまく調整ができているので、馬体重の多少の増減は問題ないです」と力を込めた。
ただ一頭の3歳牝馬ハーパーは坂路を力強く駆け上がった。大江助手は「追い切った後もしっかりとカイバを食べてくれるのがいいですね。心身のバランスが整っています」と口ぶりも滑らかだ。
ヒートオンビートはCWコースを軽快に駆け抜けた。大江助手は「休み明けの分、チャカチャカしたところは見せますが、元気のいい証拠かな。これぐらいの距離がよりパフォーマンスを発揮できると思います」とうなずく。
開門直後に登場したプラダリアはCWコースを半周して、坂路を軽快な脚取りで駆け上がった。池添調教師は「全然、硬さもないですし、弾むような柔らかいフットワークですね。しっかりとやりつつ馬体が増えているのはいい傾向です。輸送を挟んで少しプラス体重でいければ」と見通しを語った。
ディープボンドは角馬場で入念に体をほぐしてから、程良い気合乗りで坂路を上がった。谷口助手は「状態的にはジャパンCのときと変わっていません。ブリンカーを着けて、攻め馬では行きっぷりがいい方向に出ています。やることはやりましたし、枠もいいですね」と楽しみにする。
アイアンバローズは角馬場からEコースへ。パワフルなフットワークで砂ぼこりをあげた。黒野助手は「あまり負荷をかけないようにゆったりと大きく走らせました。順調です。前走よりも状態は上がっている感じがします」と笑みを浮かべた。
<中山競馬場>
一昨年の日本ダービー馬シャフリヤールは追い切り翌日のため、馬場入りせずに厩舎周辺の軽めの運動で体調を整えた。「追い切り後も順調で変わりなくきている。前日(23日)はダートコースで乗る予定」と調整役の藤原助手は話した。
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