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【ジャパンC】ノーザンファーム副代表・吉田俊介氏を直撃!イクイノックスとリバティアイランドどちらが強いですか?

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【ジャパンC】ノーザンファーム副代表・吉田俊介氏を直撃!イクイノックスとリバティアイランドどちらが強いですか?

ついに激突! 今週のジャパンCで、世界No1ホースのイクイノックス(美・木村、牡4)と3冠牝馬リバティアイランド(栗・中内田、牝3)が初めて対戦する。両馬を生産したノーザンファームの副代表・吉田俊介氏(49)を直撃。リバティを所有するサンデーレーシングの代表も務める同氏に、勝つのはどっちだと思います?!と直撃した。(聞き手・増本隆一朗)

──生産者のノーザンファーム副代表として、リバティアイランドにもイクイノックスにも深い関わりがある立場。対決実現を前に、今の心境は

リバティアイランドは3冠を取った時点でジャパンCしかないと思っていました。その後、イクイノックスが(天皇賞・秋で)強い勝ち方をしてくれたので、すごく楽しみになりましたね。(2012年の)オルフェーヴルジェンティルドンナが戦ったときぐらい、楽しみにしています」

──リバティは圧倒的な強さで牝馬3冠を達成。どのあたりから、これくらいの器だと思っていた


「そこまで強いかは走ってみないと分からないところでしたが、小さな頃からバランスがずっと良くて、きれいな馬でしたので、期待していました」

──リバティの完成度は今、どれくらい?

「3歳の夏でだいぶ成長したと思います。春先は牝馬らしい線の細さを気にしながらでしたが、だいぶたくましくなってきました。まだ成長する余地もあると思いますが、これまでもずっと強いですからね」

──イクイは今年、世界ランク1位に成長。想像していた?

「していなかったですね(笑)。キタサンブラックの初年度産駒で、骨格はすごく立派なのですが、幼少期は特に薄手の馬体で頼りなさを感じるところがありました。一生懸命走ってくれる馬で、2歳時には1回使うごとに体へのダメージがあり、続けて使えないところはありました。本当に立派な馬になって、能力をいかんなく発揮してくれるようになったなと思います」

──先ほど話に出た12年ジャパンCはジェンティルがオルフェを競り落としたが、当時はどっちが勝つと思っていた?

オルフェーヴルですね。当時のトップホースでしたし、負けたとはいえ、凱旋門賞でいい走りをして、世界中の人が知っている馬でしたから。その馬に胸を借りる立場で挑んだのがジェンティルドンナ。当時は3歳牝馬がジャパンCに行くんだ…という感じでしたが、3歳の一番強い馬がジャパンCに行ってワクワクするというのを作ったのがあの馬です。あのレースがあったからアーモンドアイデアリングタクトの参戦が盛り上がったと思います。あの馬が当時、最強だった馬に勝ったから、3歳牝馬でも通用するんだというのが作れたと思っています」

──今回もファン待望の対決。正直、どっちが強いと思います?


「やはりイクイノックスではないでしょうか。今年のケンタッキーダービーブリーダーズCを見てきたのですが、世界中の人が知っていて、注目している馬ですから。リバティアイランドは相当強いと思うけど、どの距離が一番強いのかを探っている段階で、胸を借りる立場。どれぐらいやれるのか期待しています。僕自身はみんなに反対されながら、春からずっとジャパンCでこの対決を見たかったんです。私が一番、この戦いを楽しみにしています」

■吉田 俊介(よしだ・しゅんすけ) 1974(昭和49)年4月13日生まれ、49歳。北海道出身。慶応大経済学部を卒業後、ノーザンファームに入社。米国研修から帰国後、ノーザンファーム空港牧場場長に就任。2007年から一口馬主法人サンデーレーシング代表。15年からノーザンファーム副代表を兼任。ノーザンファーム代表・吉田勝己氏の長男。

★2012年のジャパンC

この年、牝馬3冠を達成したジェンティルドンナは、前年にクラシック3冠を制したオルフェーヴルジャパンCで初対戦。オルフェは前走・凱旋門賞で小差2着と世界トップ級の実力を証明していた。ジェンティルは3番人気、オルフェは1番人気。レースは好位で進めたジェンティルに対し、オルフェは後方を追走。4コーナーで一気に追い上げてきたオルフェが一瞬、先に抜け出されたが、ジェンティルは内から馬体を併せてラスト100メートルは息詰まる叩き合い。最後はジェンティルがハナ差抜け出した。

★斤量さは最大4キロ

過去、牝馬3冠を制した年にジャパンCに挑んだ馬は2012年ジェンティルドンナ、18年アーモンドアイ、20年デアリングタクトの3頭で、それぞれ1、1、3着。デアリングが先着を許したのは、2年先輩のアーモンドと同期の3冠馬コントレイルだった。牝馬3冠を達成するほどの実力を持っていれば、最大4キロの斤量差があることもあり、年長の牡馬相手でも十分に通用する。

★生産馬がGI11連勝中

ノーザンファームの生産馬は今年、ヴィクトリアマイルソングライン)からGⅠ実施機会で11連勝中。19日のマイルCSで同牧場が19年に記録したJRA最長記録を更新した。今週、「12」に伸びるかどうか注目される。イクイノックスリバティアイランド以外にドウデュースダノンベルーガショウナンバシットも同牧場の生産馬だ。


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