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【直撃取材!プロ予想家最速予想】中京記念2023「シムーン」「nige」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!

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【直撃取材!プロ予想家最速予想】中京記念2023「シムーン」「nige」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!


毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第25回は中京記念についてnigeプロ・シムーンプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。


【nige】ーレース分析眼を磨き抜いたダート予想界の俊英


ダートレースに絞り、コース形態・馬場・展開・力関係・前走内容など、あらゆるファクターを徹底検証!ダート予想界を席巻するnigeプロに中京記念についてお聞きしました。

―予想のポイントからお願いします。


4年ぶりに中京開催になることと、サマーマイルシリーズなので、ここへの勝負度が馬によって異なることですね。「勝負度」という点で、G1馬ダノンスコーピオンの扱いが一番のポイントだと思います。

―ありがとうございます。ポイントを2つ挙げていただきました。まず、中京開催についてですが、中京芝1600mへの出走がプラスに働く馬を挙げていただきたいです。

プラスに働く馬は結構いますが、その中でもセルバーグはプラスが大きいと思っています。
ここ3戦走っている阪神でも勝っていますが、私の判断では中京の2勝クラスを勝ったレースは好内容でした。

―2馬身差をつけたレースですね。反対にマイナスに働く馬はいるでしょうか。

マイナスに働く馬は、メイショウシンタケですね。阪神に特化した成績に加えて、前走は高速馬場のハイペースでかなり展開がハマっています。中京替わりだと、より再現性が低くなるのでマイナスになると考えています。

―ありがとうございます。もう1点、ダノンスコーピオンの扱いについてです。昨年の富士S以降はパッとしない競馬が続いています。何か不振の要因などあるでしょうか。

富士Sで時計を縮めて、前哨戦仕上げで成長を感じる内容を見せたことを考えると物足りない内容が続いていますね。でも、マイルCSは「馬場」、香港マイルは「海外」、京王杯SC
は「距離不足」、安田記念は「テン乗りで馬群の中、かつ前に行き過ぎ」と言い訳ができなくはない凡走です。

―理由づけできるわけですね。となると、今回は期待できるでしょうか。


東京がベストですが、時計の出る中京なら合うはずですし、普通ならG3に出てくる馬ではなく、相手が楽になるのは間違いありません。トップハンデ59kgと川田騎手が乗らないことで人気が落ちるようなら買える馬だと思っています。

―対照的に53 kgで出走するルージュスティリアはどうでしょう。阪神牝馬Sは直線の接触、ヴィクトリアMは斜行の影響を受けたように思います。ここ2戦の敗因は不利に求められるものなのか、能力的な問題なのかをお聞きしたいです。

阪神牝馬Sは、強引に外に出す時の接触はありましたが、単純に前有利の流れ。スムーズでも2着までだったはずです。ヴィクトリアMは、ソダシ斜行の影響を受けた馬が複数いますが、この馬は小さかったです。前走に関しては、現時点での能力差が出たと考えています。G3レベルの相手になるのは歓迎ですが、過剰人気タイプ。買うにしても買い方は考えないといけないと思います。

―なるほど。現状、軸として考えている馬を挙げていただけますか。

セルバーグですね。2走前の 六甲Sはダートで結果を出してきたサヴァが勝つようなかなり時計のかかる馬場。それに加えて、差す競馬でした。前走の米子Sはペースの流れた展開を終始3頭分外追走で、直線では挟まれて、4回くらい接触する致命的な不利。ここ2戦は参考外と判断できるので中京替わりのハンデ55kgなら面白いと思っています。

―妙味も十分でしょうし楽しみです。穴馬として考えている馬がいればお願いします。

カイザーミノルですね。近走は好走がないですが、中京開催の京都金杯で、今年が15番人
気で0.3秒差5着、2年前が2番人気で0.1秒差3着。ハンデもここ2戦の惨敗で、今年の京都金杯より1kg軽くなっています。全く人気はないと思うので、少額なら押さえる価値がある馬だと思います。

―想定ですが最低人気を争うくらいなので期待したいです。人気サイドで危険だと感じる馬がいればお願いします。


抽選対象ですが、ディヴィーナですね。ヴィクトリアMは、強い内容でした。でも、あの一発だけなんですよね。全4勝を中京で勝っているのですが、どれも平凡で3勝クラスは牝馬限定。同じパフォーマンスで走れるのか不安を感じます。人気がないなら買ってもいいですが、ハンデ54kgなら人気になると思うので様子見する予定です。

―一気に妙味がなくなりそうですよね。最後に中京記念の予想とは離れ、今回は該当馬がいないのですが、ダートを使っていた馬が、初めて芝を走るとき、適応可能か否かを見極めるポイントなどあればお聞きしたいです。

私は、パドックも見ないので、馬体で判断するような能力はありません。それに、新馬・未勝利は勝負せず、上級条件が勝負のメインなので適性がある程度見えた馬を狙っています。そのため、基本は「買わない」ことがベースになっています。芝替わりで苦しむのは、追走スピードの違いと上がりの速さへの対応が難しいからです。買うとしたら、この2つが軽減される雨の影響があるかなり時計の出るような馬場や長距離戦。今年3月の六甲Sでかなり時計のかかる重馬場を勝ったサヴァ、少し昔になりますが長距離で好走したデスペラード、マカニビスティーがこのパターンです。

―非常に分かりやすいです。

適応可能か否かを見極めるよりは「ダート馬が走れそうな条件か?」を考える程度です。そのあたりの見極めについては、馬体派や血統派の予想家さんにおまかせします(笑)。


取材後記:セルバークは中京適性もあり、近走内容で人気落ちとなれば熱いですね。高評価の馬との組み合わせでなかなかの配当になりそうです。


【シムーン】ー元馬乗りの感性が創る芸術予想


育成牧場業務に3年ほど身を投じた異色の経験を活かし、馬の性格や適性、騎手の騎乗技術を的確に分析。鋭い感性とレース映像の徹底検証により、劇的な変わり身のある馬を狙い当てるシムーンプロに中京記念についてお聞きしました。


―予想のポイントからお願いします。
 
過去3年は別の競馬場で行われているので、当然ですが近年のデータはあてになりません。最終日になるので、内と外、どちらの馬場が良いのか注意する事が大事だと思います。16日の最終レースは最内を通った逃げ馬が押し切りましたので、まだ内は大丈夫です。そこから中間の天気も含め、レースまでにどうなるかチェックしたいところです。  

―未確定の馬場傾向は要確認ですね。さて、真っ先にお聞きしたいのはディヴィーナについてです。ヴィクトリアM取材時に、「2走前は直線不利。前走はスローの流れを後方から外を回る形で参考外。今回は穴馬として期待している」とコメントいただきました。結果、レースでは大健闘の15番人気4着。いやあ、驚きました。

ヴィクトリアMは本命登録で馬券も単複を買っていたので私的には最悪の結果でした。配当が多少安くなってもいいので、4着でも当たりになる馬券を売ってほしいと切に思いました(笑)。

―(笑)。推奨理由のひとつとして、母が2連覇のレースなので舞台適性もあるはず、と挙げていただきましたが、中京へ舞台を移しても期待できるでしょうか。

今回に関してですが、東京芝1600mから中京芝1600mに替わることでの大きな違いの1つは、スタート後すぐにカーブがある点です。外から内に切れ込んでくる馬もいますから、最初のポジション取りにより神経を使います。

―スタートが1、2コーナーの間にある引き込み線にあるんですよね。

ディヴィーナは3走前に不利を受けて後は流しているので、馬が「不利を受けたらもう         
走らないわ!」みたいな気性になっている可能性があります。なので最初のカーブを狭くならずに上手く立ち回れるかがカギとなりそうです。能力が足りるのは前走で証明しているので、あとは精神的な部分だけですね。

―力を出し切ってほしいです。個人的に気になるのは、サブライムアンセムで、内回りのフィリーズRは差し切り、外回りの阪神牝馬Sは先行して好走しましたが、どのような運び方が最もこの馬に合うとお考えでしょうか。


阪神牝馬Sはスローの前残り展開を好位のインで理想的なポジションでした。直線は捌くのにちょっと手間取ったんですけどね。まあでも、競馬としてはかなり上手くいった部類です。フィリーズRで後ろからになったのは出遅れたからで、この馬は結構出遅れることがあります。前走や3走前もそうです。出遅れず、阪神牝馬Sのように運ぶのが理想でしょうね。

―よかれで差しに回っているわけではないんですね。中京マイルという舞台は合いますかね。

左回りはデビューした頃から内にモタれるんですよね。その点も課題です。

―難しいレースになりそうです。ダノンスコーピオンは注目されている方が多いかと思います。昨年は世代限定G1を勝ったものの、富士S以降馬券内好走がありません。この馬をどう見ていますか。

前走の安田記念はスムーズに運べていたんですけど……。相手も揃っていましたが、もう少し頑張って欲しかったところです。今回のメンバーに入ると、G1勝ちの実績は光るので無視は出来ないですけどね。今回とは関係ないですが、この馬に関しては意外とダートが合うのではと思っています。

―ダートですか。

1つ上の姉ダノンバジリアは芝で2戦したあと、ダート路線で2勝を挙げました。母父Sligo Bayは日本であまり馴染みがありませんが、母父として中央ダート重賞3勝のスワーヴアラミスを輩出しています。ダノンスコーピオンもダートで良い可能性はあるはずなんですよ。今回も結果が出ないようなら、ダートを試してみてもいいかもしれません。

―なるほど。スワーヴアラミスと同じ母父なんですね。人気サイドを中心にお聞きしましたが、穴でこれといった馬はいるでしょうか。


セルバーグに期待しています。前走はハイペースの好位外を回る展開になり、苦しい位置取りになりました。そのうえ直線ではぶつけられ、あとは流しただけなので度外視できるレースです。中京芝1600mでは2馬身差の圧勝経験がありますし、舞台は合っていると思います。控える競馬でも走れていますが、前目には付けたほうがいいので内枠を引いてロスなく好位を取りたいところです。

―かなりハイペースでしたよね。内枠を引いてほしいです。反対に近走内容から嫌いたい馬がいれば挙げていただきたいです。

メイショウシンタケの前走は全てが上手くいっての勝利。再現性は薄そうです。あと、過去の左回りのレースを見るとあまりお行儀のいい走りはしていない印象です。全力を出せない感じなので中京替わりもどうでしょうか。

―ありがとうございます。最後に、挙げていただいた馬以外に注目している馬がいればお願いします。

ヴァリアメンテですかねぇ。以前中京を使った時にいい決め手を見せていましたし、乗れている西村淳騎手の初騎乗も魅力です。ここなら実力はヒケを取らないので、11ヶ月ぶりのぶん舐められてくれるようなら楽しみです。


取材後記: ディヴィーナヴィクトリアMは惜しかったですよねえ。家でテレビを見ながら「うわあ、惜しい」と思いました。今回は果たして……。


以上、プロ予想家2名の中京記念への見解と注目馬を紹介しました。セルバーグメイショウシンタケへの見解は一致していましたね。


(文・垣本大樹)

⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!(予想をアップする時間帯は予想家によって異なります。)
シムーンプロの最新予想ページはこちら
nigeプロの最新予想ページはこちら

※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。

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