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第27回秋華賞(GI、芝2000メートル)が16日阪神のメインレースとして行われる。スターズオンアースの牝馬3冠達成なるかに注目が集まるが、取り巻くライバルも実力馬ぞろいで、白熱したレースが期待される。
スターズオンアース(美浦・高柳瑞樹厩舎)は、オークスのレース後に両前脚の剥離骨折が判明。5カ月近い休み明けになるのが一番気になるところだが、幸い症状は軽く、9月13日に美浦トレセンに帰厩してからも順調に調整を重ねている。6日Wコースでの1週前追い切りではいい動きで半馬身先着を果たし、状態面に不安はなさそうだ。今回は広いコースで行われた桜花賞、オークスとは違い、タイトな阪神内回りが舞台。展開の紛れもあり、春の2冠とは異質な展開が予想されるが、桜花賞は馬群を割ってのV。立ち回りの器用さも長所のひとつで、トリッキーなコースに対応するのはそう難しいことではないだろう。偉業達成の可能性は決して低くない。
スタニングローズ(栗東・高野友和厩舎)は、秋初戦の紫苑SでV発進。逃げるサウンドビバーチェの脚勢も衰えず、差し届くかどうか微妙だったが、ゴール前で力強くひと伸びして、オークス2着がダテでないことをみせた。レース後は背中に疲れがみえたようだが、ローズSよりも1週早いこのレースを選んだことが吉と出て、「逆にいい背中になって放牧から帰ってきた」(高野調教師)というほど。疲労はすっかり取れており、状態面に不安はない。先行力があり、阪神内回りへのコース適性はスターズオンアース以上。逆転があってもいい。
ナミュール(栗東・高野友和厩舎)はオークス3着以来となるが、これは馬の個性を重視してのこと。常識的にはひと叩きしたほうがベターと思えるが、調教や前哨戦でパワーを消費するよりもエネルギータンクをMAXにして挑んだほうがいいと判断してのことだ。それゆえ、調教で目立つような時計は出ていないが、フラットワークでみっちりと乗り込んで、調整は万全。ラストの爆発力は前記2頭と互角以上のものがあり、力をためて直線に向ければご豪脚一閃のシーンがあるだろう。
ローズS勝ちのアートハウス(栗東・中内田充正厩舎)は好位差しの手堅いレース運びが持ち味で、阪神2000メートルは3戦2勝の好成績。ウォーターナビレラ(栗東・武幸四郎厩舎)は桜花賞2着のあと、2400メートルのオークス13着、1800メートルのクイーンS10着と距離延長で成績が上がっていないが、オークスはゲートで待たされたこともあってイレ込みがきつく、逆にクイーンSは滞在で落ち着きすぎたことが敗因。2000メートルが長いと決めつけるのは早計で、実力的にも侮れない。
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