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今週で東西7人の調教師が定年を迎える。海外への道を開き、JRA賞最多勝利調教師に歴代トップの12回も輝いた美浦の藤沢和雄調教師は中山記念に3頭が出走。“一勝より一生”を貫いた希代のホースマンがターフに別れを告げる。中山記念にカラテを送り出す美浦の高橋祥泰調教師は、得意の舞台で調教師の引退の花道を飾る。ほかにも栗東の浅見秀一調教師ら、名馬を管理したトレーナーたちがターフに別れを告げる。
最後まで軽やかに駆け抜ける。いよいよ今週末で34年間の調教師生活に幕を閉じる藤沢和雄調教師。先週も3勝を積み重ね、今年9勝は関東リーディング首位。健在ぶりを見せつけながらターフを去るというのも、数々の偉業を打ち立てた第一人者らしい幕引きだ。
「おかげさんで、応援してもらった馬主さんの馬で最後まで競馬に出られるしね。ありがたいと思っています」
英国で厩務員としてサラブレッドと携わり、帰国後は10年弱の調教助手経験を経て1988年に厩舎を開業したが、当初は本場と日本のギャップに戸惑ったという。
「向こうで習ってきたこととの違いに驚かされてばかりだった。感心しないこともあったし、乗り気じゃない部分もあったと思う」
そんな日々でたどり着いた答えがモットーとしている“一勝より一生”という考え方。短いようで長く、長いようで短い競走馬のサイクルにホースマンとして寄り添うことが、史上2位の通算1568勝という数字につながった。
中山記念には3頭がエントリー。馬自身も引退レースのコントラチェックには「今回は相手が強いけど、中山は走るしやる気があって元気いっぱい」。9カ月ぶりのゴーフォザサミットには「多少余裕はあるけど中山のこの舞台は走る。去年は蛯名(騎手)の引退でがんばったし(4着)、今年は俺の引退でがんばってくれそう」。白富士S7着のレッドサイオンには「東京を使っているんで調整は楽だし、動きもいい」と、それぞれにエールを送りつつ「私は引退だけど馬にとっては暖かくなるこれからがいいシーズン。いい競馬をみせてくれたら」と、先々の展望も描く。自然体で臨む最後の戦い。管理馬がそれに応えるシーンがあってもいい。(内海裕介)
■藤沢 和雄(ふじさわ・かずお)1951(昭和26)年9月22日、北海道生まれ、70歳。実家はテンメイ(78年天皇賞・秋)などを生産した藤沢牧場。88年に美浦で厩舎を開業。93年マイルCS(シンコウラブリイ)での初制覇を皮切りに昨年のマイルCS(グランアレグリア)までグレード制以降で最多のJRA・GI34勝。24日現在、JRA通算1568勝は尾形藤吉元調教師に次いで史上2位。重賞は126勝。
◆田中勝、恩人の前で決める!…通算1800勝へあと“1”と迫る田中勝騎手が、「(騎手)実習のときからかわいがってもらった」という藤沢和調教師の管理馬カランドゥーラ(土曜中山10R)で、名伯楽へはなむけ勝利を届ける。「先生と岡部さんがシンガポールの競馬に行くって話になって“勝春も騎乗停止になったら来い”なんて言われてたら本当に騎乗停止になっちゃったり(笑)、指を骨折しているのに“大丈夫だから乗れ”といわれて勝っちゃったりね」と思い出も尽きない恩人との最後のタッグ。初コンビの前走で勝利したカランドゥーラは「乗りやすいけど勝たせるのは難しいタイプ。何も考えないで乗るのがいいかな」と無欲の騎乗で連勝を狙っている。
◆武豊騎手「ライバルが藤沢和厩舎の馬というのが多かったですね。藤沢和厩舎とタッグを組んでのGIはプレッシャーもあった。先駆者だと思うし、ジョッキーとしても勉強することが多かったですね」
◆調教師の定年制…以前は中央競馬の調教師に定年はなかったが、馬房の総数には限りがあるため、新規に開業できる調教師が少なく、世代交代が進まなかった。そのため日本調教師会が主導して1989年に定年制度を導入。70歳2月での定年が決まった。
★中山記念の出馬表はこちら 調教タイムも掲載
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