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中央競馬ニュース
エルムＳが８日、函館競馬場で１４頭によって争われ、松田騎乗で４番人気のスワーヴアラミスが好位追走から直線でしぶとく伸びて快勝。昨年のマーチＳに次ぐ２度目の重賞制覇を果たした。２着は７番人気オメガレインボー。１番人気アメリカンシードは最下位の１４着に終わった。
◇
ぬぐってもぬぐっても滴り落ちる汗が、人馬の激闘を物語っていた。４番人気のスワーヴアラミスが、マリーンＳに続く連勝で、昨年のマーチＳに続く重賞２勝目。松田騎手２０１５年のクイーンＳ（メイショウスザンナ）以来の重賞３勝目をプレゼントした。
スタートからジョッキーの手は動きっぱなし。ずぶいアラミスを好位につけ、３コーナーで外めに出してからも懸命に馬を励まし続けた。自分があきらめなければ馬も止まらない。その癖を知る松田騎手だからこそ、迫るオメガレインボーに最後まで抜かせなかった。
「内枠（（４）番枠）で競馬がしにくいかとも思ったけど、思ったより流れに乗れました。それでも３コーナーから追いっぱなしでしたけどね」
ジョッキーは６年ぶりの重賞Ｖに流れる汗すら心地よさそうだ。須貝調教師も「ブリンカー、斤量などすべてがうまくいったし、（松田）大作も上手に乗ってくれた」と絶賛。今後は未定だが賞金を加算してレース選択は楽になった。
「久しぶりの重賞勝ちでうれしい。騎手は乗せてもらってなんぼ。これからも乗せてもらえるように頑張ります」と笑顔の松田騎手。名コンビは秋も大仕事をしてくれそうだ。（柴田章利）
■スワーヴアラミス 父ハーツクライ、母ベイトゥベイ、母の父スライゴーベイ。鹿毛の牡６歳。栗東・須貝尚介厩舎所属。北海道白老町・（有）社台コーポレーション白老ファームの生産馬。馬主は（株）ＮＩＣＫＳ。戦績２６戦８勝。獲得賞金２億１３４４万６０００円。重賞は２０２０年ＧＩＩＩマーチＳに次いで２勝目。エルムＳは須貝尚介調教師、松田大作騎手ともに初勝利。馬名は「冠名＋物語の登場人物名より」。
★８日函館１１Ｒ「エルムＳ」の着順＆払戻金はこちら
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