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東大卒の漆山貴禎記者がGI的中への解法を導き出す「漆山教授のGI因数分解」。高松宮記念を的中させて勢いに乗る知性派が大阪杯を徹底分析。昨年のGIシリーズや阪神芝2000メートルのレース傾向から、有力馬3頭をピックアップした。
高松宮記念は△△(=二重△)◎で的中し、馬券プレゼントにも成功。春のGIシリーズで幸先のいいスタートを切ることができた。連勝を狙う大阪杯は先週同様に、昨年のGIシリーズの振り返りからスタートしたい。
(1)3連覇へ
昨年のGIで「牝馬」とともにキーワードだったのが「サンデーレーシング」。昨年はGIで馬主として歴代最多の9勝を挙げ、連対率37・5%、単勝回収率154%も過去10年で最高だった。今年はフェブラリーS、高松宮記念に出走がなく、満を持して迎えるGI初戦だ。一昨年にアルアイン、昨年はラッキーライラックで勝ち、3連覇の偉業がかかる一戦でもある。
(2)パワーに注目
阪神芝2000メートルはゴール前で急坂を駆け上がる設定だけに、馬力が要求される。2018年以降の全場の芝2000メートル戦を対象に馬体重500キロ以上の馬の成績を調べると、阪神コースだけ連対率が20%を超えている。大阪杯でも17年のGI昇格後、馬体重500キロ以上の大型馬が4連勝している。
(3)頼れる剛腕
18年以降の阪神芝2000メートルの騎手成績ベスト5では、川田騎手が2位に10勝差の23勝と圧倒的な強さを誇り、単勝回収率も134%をマーク。さらに、ディープインパクト産駒に騎乗時は【9・2・2・4】、勝率52・9%をはじき出している。高松宮記念で8年連続JRA・GI制覇を飾って勢いに乗る剛腕に注目だ。
≪注目馬≫
サンデーRが送り込むグランアレグリアは、前走馬体重が500キロ超とコース傾向にもマッチする。初の2000メートルが鍵だが、ルメール騎手と藤沢和厩舎の名コンビは阪神重賞で通算【8・0・3・7】、勝率44・4%だ。
サリオスは前走馬体重がメンバー中最も重い538キロ。朝日杯FSを完勝したように阪神への適性は高い。今年42勝でリーディング2位と好調な松山騎手との初コンビも魅力だ。
川田騎手はディープ産駒レイパパレとのコンビで挑む。デビューから無傷の5連勝で、前走は同舞台のチャレンジCを制した。アッと驚く大物食いがあっても不思議ではない。
コントレイルは、現段階では一枚割り引く。昨年のジャパンC出走馬がその後に重賞未勝利という点が気がかりだ。あのデアリングタクトも金鯱賞で苦杯を喫した。3冠達成後の激闘からどこまで立ち直っているのか。最終追い切りを注視したい。 (漆山貴禎)
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