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【兵庫CS】レース展望

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【兵庫CS】レース展望

★圧巻の内容でデビュー2連勝中のクリソベリル



 2日(祝・木)に園田競馬場で、節目の20回目を迎えるゴールデンウィーク恒例の3歳重賞・第20回兵庫チャンピオンシップ(交流GII、3歳オープン、定量、ダート・右1870メートル)が行われる。過去にはコパノリッキー(13年)、ケイティブレイブ(16年)といったダート路線で歴史を作ることになる後の名馬も勝利を挙げており、昨年の勝ち馬であるテーオーエナジーも、その後にオープン特別2勝を挙げるなど活躍している。今後に向けても注目される重賞を展望していきたい。



 1番人気の支持を集めることが確実視されるのが、いずれも2着馬に7馬身差をつける圧巻の内容でデビュー2連勝を挙げており、C.ルメール騎手との新コンビを結成することでもさらに注目を集めることになりそうなクリソベリル(栗東・音無秀孝厩舎、牡)だ。



 初のオープン挑戦で未知数な部分もあるが、全兄には国内外でダート重賞6勝を挙げたクリソライト、半姉にはエリザベス女王杯宝塚記念を制したマリアライト、半兄には兵庫チャンピオンシップで2着した実績があるリアファルもいる。デビュー2戦の内容と血統を加味すれば、ここも楽に突破できる可能性があるのではないか。



 このレースは過去に外国人騎手が勝利した例がないが、C.ルメール騎手は同じ園田で開催されている秋の兵庫ジュニアグランプリを一昨年、昨年と連覇しているだけに、なんの問題もないだろう。



★ヒヤシンスS2着の実績があるヴァイトブリック



 “打倒ルメール”の一番手となりそうなのは、いずれも余裕のある勝ちっぷりでデビュー2連勝を挙げ、初のオープン挑戦となった前走のヒヤシンスSでも2着に善戦しているヴァイトブリック(美浦・和田正一郎厩舎、牡)だろう。



 地方の馬場への適性は未知数だが、ヒヤシンスSでは昨年の兵庫ジュニアグランプリ(交流GII)覇者で全日本2歳優駿(交流GI)でも2着に善戦しているデルマルーヴルケンタッキーダービーに挑戦するマスターフェンサーといった強豪に先着しているように、重賞級の力を持っているのは言うまでもない。



 デビュー2戦目からコンビを組んでいる戸崎圭太騎手は、エキマエ(2014年)でこのレースを制した実績がある。記憶に新しい平成最後の天皇賞・春で繰り広げられたC.ルメール騎手と戸崎圭太騎手の競り合いが、園田競馬場でも見ることができる可能性が大いにありそうだ。

★5度目V狙う岩田康誠騎手が騎乗するダイシンインディー



 フェラーリピサ(07年)、エーシンブラン(11年)、クロスクリーガー(15年)、テーオーエナジー(18年)とのコンビで兵庫チャンピオンシップ4勝を挙げており、昨年に続く連覇、そして5度目のVを狙う岩田康誠騎手は、ダイシンインディー(美浦・戸田博文厩舎、牡)とのコンビで参戦する。



 新馬戦以来となる芝への挑戦となった前走のニュージーランドトロフィー(GII)は13着に敗れているが、勝ち馬とは0秒9差。着順ほど負けていないと考えることもできるだけに、2勝を挙げているダートに戻れば見せ場を作ることができる可能性もあるのではないだろうか。



 これまでの戦績を見てみると、先手を奪うことができた時に力を発揮する印象を受ける。外枠を引いたのはプラスとは言えないが、思い切って自分の形に持ち込み、粘りを発揮してもらいたいところだ。



★平坦コースで見直したいゴールドラグーン



 デビュー戦で2着に善戦すると、2戦目から連勝してオープン入りを果たしたものの、初のオープン挑戦となった前走の伏竜Sでは8頭立ての7着に敗れているゴールドラグーン(栗東・齋藤崇史厩舎、牡)。



 伏竜Sでコンビを組んだ古川吉洋騎手は、レース後に「スタートが速く、いい感じで走れていて、直線に向くときも残れそうな手応えだった。現時点では、初めての坂がこたえたのかな」と語っているように、中山コースの急坂が堪えた印象。「オープンクラスでは通用しない」と見限るのは、まだ早そうだ。



 馬場適性は未知数だが、園田競馬場に舞台が移るのはプラス要素と言って良さそう。2番手からでも力を出せるだけに、先行争いに巻き込まれることもないだろう。有力どころがけん制し合って先行勢が粘り込める展開になれば、チャンスが出てくるのではないか。



★地元所属馬の意地を見せたいエナキョウ



 地元の兵庫からは6頭が参戦するが、そのうち4頭が出走していた菊水賞で最先着となる3着に善戦しているエナキョウ(兵庫・田中範雄厩舎、牡)が“打倒JRA勢”の一番手となりそう。



 元々はJRAで1勝を挙げており、前走の菊水賞が園田への移籍初戦の形となったが、環境の変化にも戸惑うことなくまずまずの結果を残すことができたと言って良さそう。 舞台慣れが見込める今回は、さらなる上積みが見込めるだけに、もっと良い走りを見せることができる可能性があるのではないか。



 第2回のロードバクシンが勝って以降、第3回からは17年連続でJRA勢が勝利しているように、地方所属馬が苦戦している重賞だが、なんとか地元の意地を見せてもらいたいところだ。

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このニュースへのコメント

TERAMAGAZINE|2019年5月3日 18:55 ナイス! (0)

【山崎エリカプロ】

第20回 兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)

【 予想購入金額(一般会員) 1000G 】
※( G=日本円 )


前々走の500万下で3着馬に5馬身半差、4着馬に10馬身半差をつけて逃げ切り勝ちした(11)1ダイシンインディー。
前走で芝のレースを叩き台にしてスピード強化を図っているだけにここは期待。

休養前に未勝利、500万下を連勝した(6)ゴールドラグーン。
前走の伏流Sはスタミナが不足する休養明けで緩みないペースで逃げたために7着失速も、前走で厳しい流れを経験したことでスタミナ面の強化が期待できるでしょう。

このレースは一昨年のノーブルサターンのように伏流Sの前バテ馬がよく穴を開けるので要注意です。

https://nar.umanity.jp/professional/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2019050227040210

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