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【鈴木和幸】ジャパンカップ全馬解説

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ジャパンカップ出走馬の短評

今年はフルゲートの18頭。

ダービー馬ロジユニヴァースの回避は残念だが、
G1馬も多数出走する豪華なレースとなった。

全18頭の解説を公開しよう。



アサクサキングス 

出遅れて先行できなかったとはいえ、スローの前走で2秒1もの大差負けは体、息ができていなかっった証拠。ひとたたきしたくらいでは勝負に加われるだけの変わり身はとうてい無理。狙えるとしたら有馬記念

ネヴァブション   

このメンバーでは実績不足の上に、7ヶ月ぶりのハンデをかかえていては。

エアシェイディ   

適距離の天皇賞が7馬身も離された8着。中間、さしたる良化もみられず、2400メートルも初距離、今回も苦戦。

エイシンデピュティ 

この馬もまた天皇賞が7馬身差9着、スローに持ち込めたのにバテるのが早かった。復調途上に加えて2400メートルは長すぎ。

ウオッカ      

武豊を悪くいう気はないが、天皇賞は位置取りが後ろ過ぎた。それが直線で行き場をなくす不利を招いている。もちろん、実力を出し切っての3着ではない。今回はここ2戦の敗戦で1番人気の重圧から外され、気楽に乗れる有利さがある。ルメールがすんなり流れに乗せさえすれば、2400も長くはない。Vまである。

レッドディザイア 

ブエナビスタを破った秋華賞勝ちが高く評価されている。しかし、内容的にはインに包まれどうしだったブエナのほうが勝ってはいなかったろうか、過信禁物である。53キロと軽くても3歳牝馬の身でのジャパンカップは厳しい。

⑦ジャストアズウェル 

GⅠ勝ちはマーシュサイドが1位入線→④着に降着になったノーザンダンサーターフSで繰り上がったもの。事実上はマーシュに二度先着を許しており、強調できない。
 
マイネルキッツ  

春の天皇賞は12番人気でのV。松岡のイン差しがはまった感。少なくとも勝ちにいってのVではない。その後の2戦が4馬身以上も離されているし、前走をたたかれての変わり身も地味。よくて電光掲示板まで。

リーチザクラウン  

今週の追い切りがこれまで見た中で一番よかった。追い切り後の計量で516キロあったというから菊花賞より10キロ増。間違いなく体調はいい。問題はレースでの折り合いといわれているが、私はそれ以前に東京への輸送をどう克服するかだと思っている。輸送でイレ込み、体重を減らし、すごい発汗。それで折り合いが難しくなってしまうのだ。510キロ以上の体重で出走できれば、輸送をクリアしたことになる。その状態なら掛かる可能性は低く、これまで以上のパフォーマンスができる。潜在能力はメンバー一番、そう思っている。有力◎候補の一頭。

オウケンブルースリ 

前走、天皇賞の4着には絶大の価値がある。すなわち、菊花賞馬に2000はいかにも距離不足だったし、レース当日のパドックではかなりイレ込んでいた。しかも、直線は二度、三度と立て直す不利があったからである。2400への距離延長のプラスと、大型牡馬のたたき3戦め、昨年の5着以上、首位争いは確実。

⑪マーシュサイド    

26日の東京本馬場で6F78秒3-35秒3の速い時計がでたくらい元気がいい。昨年は感冒で痛恨の取り消しだったが、ここ一連の成績からすると能力に衰えなし、3着の大穴なら。

⑫シンティロ      

GⅠ勝ちは2年前、2歳時の伊グランクリテリウムだけしかないし、今年はGⅡ勝ちまで。調教で見るかぎり手先が重く、日本の競馬向きではなさそう。ノーマーク。

ヤマニンキングリー 

前2戦がこの馬の実力、もう札幌記念勝ちは忘れよう。極端に馬場が悪化したときに多少とも出番もあるか。

インティライミ    

前4戦とも見せ場なし、この成績通りの評価でいい。

⑮インターパティション 

7歳せん馬ですでに50戦を消化。前走のJHターフクラシックが初めてのGⅠ制覇。この相手ではどこまでやれるかといった程度だが、調教の動きにはバネがあり、日本の芝にも対応できそう。典型的な一発屋タイプの大駆けもあるか。

⑯コンデュイット   

ブリーダズCの連覇を含め、GⅠ4勝。この成績通りに走るのなら楽勝まであるだろう。しかし、前走、ブリーダーズCからの中2週のローテーションは、この間の米→英→日本の輸送を含めてきつすぎる。果たして完調でレースに臨めるかどうか。27日に東京競馬場で見たこの馬は、体が柔らかく、肌つやも良好、5F65秒0ー37秒3をマークした動きもしなやか、かつ力強かった。私の強行軍の心配を払拭したといっても
いい。しかし、だからといって強行スケジュールを忘れ、戦績通りの評価をしていいものかどうか。すでに来春からの日本での種牡馬生活が
決まっていることだし▲までだ。
               
コスモバルク   

失礼だが参加するだけ。

スクリーンヒーロー 

最終追い切りの動きは書いた通り、さらに前進を感じさせる軽快さだっただけに連覇の可能性はある。ただ、難をいうと中間を含め平凡な控えめな時計ばかりの調整。プールを併用とはいえ、坂路だけの仕上げ今回が初めて。前走2着激走の疲れをとることに主眼を置いた、軽め調教といえないこともない。二走ボケを考えておくべきかも。


以上です。

最終予想は。明日土曜日更新です。

お楽しみに。

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