キタサンミカヅキ(競走馬)

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キタサンミカヅキ
キタサンミカヅキ
写真一覧
抹消  鹿毛 2010年5月10日生
調教師佐藤賢二
馬主有限会社 大野商事
生産者広中 稔
生産地日高町
戦績44戦[6-8-10-20]
総賞金17,199万円
収得賞金10,020万円
英字表記Kitasan Mikazuki
血統 キングヘイロー
血統 ][ 産駒 ]
ダンシングブレーヴ
グッバイヘイロー
キタサンジュエリー
血統 ][ 産駒 ]
サクラバクシンオー
キタサンコール
兄弟 キタサンウタヒメキタサンガイセン
市場価格
前走 2019/01/27 根岸ステークス G3
次走予定

キタサンミカヅキの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
19/01/27 東京 11 根岸S G3 ダ1400 1681541.299** 牡9 58.0 森泰斗佐藤賢二 528
(-2)
1.24.6 1.136.2⑨⑩コパノキッキング
18/12/09 中山 11 カペラS G3 ダ1200 16115.723** 牡8 58.0 森泰斗佐藤賢二 530
(+2)
1.10.4 0.236.1⑩⑧コパノキッキング
18/11/04 京都 10 JBCスプリ Jpn1 ダ1200 162412.953** 牡8 57.0 森泰斗佐藤賢二 528
(+4)
1.10.8 0.436.1⑨⑦グレイスフルリープ
17/06/17 阪神 11 天保山S OP ダ1400 1461086.5912** 牡7 57.0 武士沢友古賀史生B 522
(-8)
1.24.7 2.338.8サウススターマン
17/05/27 東京 11 欅ステークス OP ダ1400 1681688.1118** 牡7 57.0 武士沢友古賀史生 530
(-2)
1.23.2 1.136.0⑪⑪エイシンバッケン
17/04/29 京都 11 天王山S OP ダ1200 164725.1812** 牡7 57.0 武士沢友古賀史生 532
(-8)
1.11.4 1.336.1⑧⑨コウエイエンブレム
17/04/09 中山 11 京葉S OP ダ1200 1381231.085** 牡7 57.0 武士沢友古賀史生 540
(+8)
1.10.0 0.236.5ショコラブラン
16/12/11 中山 11 カペラS G3 ダ1200 1671315.369** 牡6 56.0 武士沢友古賀史生 532
(0)
1.11.5 1.336.7⑮⑮ノボバカラ
16/10/22 京都 11 室町S OP ダ1200 163522.9812** 牡6 56.0 武士沢友古賀史生 532
(+4)
1.11.4 1.136.2⑨⑪ブルドッグボス
16/05/28 東京 11 欅ステークス OP ダ1400 1661111.2610** 牡6 57.0 武士沢友古賀史生 528
(0)
1.23.8 1.236.0⑨⑨レッドファルクス
16/04/17 中山 10 京葉S OP ダ1200 16484.521** 牡6 55.0 武士沢友古賀史生 528
(0)
1.11.8 -0.036.3⑧⑥ニットウスバル
16/03/20 中山 10 千葉S OP ダ1200 1661114.562** 牡6 56.0 武士沢友古賀史生 528
(-4)
1.09.7 0.235.3⑥⑥ブルドッグボス
16/01/16 中山 10 初春S 1600万下 ダ1200 16237.031** 牡6 56.0 武士沢友古賀史生 532
(0)
1.11.1 -0.035.9⑩⑨ゲマインシャフト
15/12/19 中山 10 仲冬S 1600万下 ダ1200 15466.924** 牡5 57.0 武士沢友古賀史生 532
(+4)
1.10.9 0.036.2⑬⑫ブルドッグボス
15/12/06 中山 11 アクアライン 1600万下 ダ1200 157134.733** 牡5 55.0 武士沢友古賀史生 528
(+4)
1.11.1 0.336.9ニットウスバル
15/11/15 京都 12 西陣S 1600万下 ダ1200 163512.853** 牡5 55.0 蛯名正義古賀史生 524
(0)
1.09.9 0.134.5⑪⑪エイシンヴァラー
15/10/25 新潟 11 北陸S 1600万下 ダ1200 15598.136** 牡5 57.0 横山和生古賀史生 524
(+2)
1.11.6 0.635.7⑮⑮ミリオンヴォルツ
15/10/11 東京 10 テレビ静岡賞 1600万下 ダ1400 164822.973** 牡5 57.0 武士沢友古賀史生 522
(+2)
1.24.3 0.135.5⑦⑦レッドファルクス
15/09/13 中山 10 ながつきS 1600万下 ダ1200 1561127.962** 牡5 57.0 武士沢友古賀史生 520
(-4)
1.10.8 0.535.6⑭⑭ナンチンノン
15/08/08 新潟 11 越後S 1600万下 ダ1200 153422.877** 牡5 55.0 武士沢友古賀史生 524
(-4)
1.12.1 0.537.0⑦⑦マキャヴィティ

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ノボバカラが2年半ぶりの重賞Vなるか



 6日(木)に門別競馬場で、第23回北海道スプリントC(交流GIII、3歳以上オープン、別定、ダート・右1200メートル)が行われる。近年の勝ち馬を見ると、ダノンレジェンド(2016年)やニシケンモノノフ(2017年)が、このレースを飛躍のきっかけとして同年秋にJBCスプリント(交流GI)を制している。今後のダート短距離路線を占う上でも注目度の高い一戦を展望していきたい。



 2016年にかきつばた記念(交流GIII)、プロキオンS(GIII)、カペラS(GIII)とダート短距離重賞のタイトルを3つ獲得しているノボバカラ(栗東・森秀行厩舎、牡7歳)が、4度目の重賞Vを目指して登場する。



 メンバー中、交流重賞勝ちの実績を持っている馬は他におらず、実績面では一歩リードの存在。北海道には滞在せず、栗東からの直前輸送で挑むだけに直前の気配がカギとなりそうだが、持ち前の先行力を生かせる形になれば久々のタイトル獲得の可能性がありそうだ。



 北海道スプリントCは2016年にダノンレジェンドの2着に善戦した実績があるだけに門別コースやナイター開催は問題なく、ホッカイドウ競馬を知り尽くす阿部龍騎手との新コンビ結成も心強い。前走の栗東Sで18戦ぶりの勝利を挙げて勢いを取り戻した古豪が、2年半ぶりの重賞制覇を果たすか注目したい。



★ダート路線で輝きを取り戻したシュウジ



 2歳時にはデビュー3連勝で小倉2歳S(GIII)を制覇。3歳暮れには阪神C(GII)を制した実績もあるシュウジ(栗東・須貝尚介厩舎、牡6歳)。4、5歳時は未勝利に終わったが、明け6歳初戦となった千葉Sでは、初ダート挑戦を克服して復活の勝利を挙げた。



 ダート2戦目となった前走の京葉Sでは惜しくも3着に敗れたものの、59キロの斤量を背負ってのものだけに評価できる。今回も他馬との比較では重い58キロでの出走となるが、1キロでも減るのはプラスと考えていいだろう。



 初の地方遠征となるだけにナイター開催への適応や馬場の克服、前2走は芝スタートだっただけにスタートからダートなのも未知の領域となるが「コースが替わっても対応できると思う。ダート適性は高いので頑張って欲しい」と管理する須貝師は期待を込めるだけに、どんな走りを見せてくれるか楽しみにしたいところだ。



★初タイトル獲得は目前のヤマニンアンプリメ



 重賞勝ちの実績こそないものの、近走は黒船賞(交流GIII)、かきつばた記念(交流GIII)と牡馬相手に連続2着しており、初タイトル獲得は目前のところまで来ている“紅一点”ヤマニンアンプリメ(栗東・長谷川浩大厩舎、牝5歳)も有力馬の一頭だ。



 1400mの交流重賞で惜しい結果が続いているが、京都の1200m戦でオープン勝ちがあるだけに距離短縮でさらなる前進が期待できそう。今年3月に開業し、厩舎としての重賞初制覇を狙っている長谷川師も「門別は京都と同じぐらい直線の距離がありますし、一番自信をもてるコース形態。いかにフレッシュな状態で出走できるかがポイントだと思います」と期待している。



 引き続き牡馬が相手となるものの、54キロの斤量で出走できるのは有利で、岩田康誠騎手への乗り替わりも、コンビを組んで勝利を挙げた経験があるだけに問題ないとみていいだろう。



★得意の1200m戦で初タイトル狙うタテヤマ



 デビュー3戦目に一度だけ1400m戦を使った以外は一貫して1200m戦を使い続け、コツコツと実績を積み重ねてきたタテヤマ(栗東・渡邊薫彦厩舎、牡5歳)が、前走の天王山Sで初オープン勝ちを果たし、いよいよ胸を張って交流重賞戦線に挑めるところまで到達した。



 管理する渡辺師も「前走後は放牧に出し、栗東で2本乗ってから函館に向かいました。今なら多少もまれても大丈夫。行く馬を見る形で運べればいいですね」と目下の充実ぶりを強調する。オープン昇級後にいきなり挑戦したカペラS(GIII)でも4着に善戦しているだけに、このメンバーなら通用していいだろう。



 全6勝はすべて主戦を務めている松山弘平騎手が騎乗した時に挙げており、通算でも【6.3.1.2】の成績を残している松山騎手とのコンビなら“鬼に金棒”。5歳夏にして、一気に素質が花開くシーンが訪れる可能性がありそうだ。



★大井から参戦のショコラブランも通用していい存在



 出走メンバー16頭のうち唯一、南関東からの参戦となるショコラブラン(大井・藤田輝信厩舎、牡7歳)も、勝利したキタサンミカヅキから0秒2差の4着に善戦した前走の東京スプリント(交流GIII)と同じだけ走れれば通用していい。



 前走で互角の勝負を演じたキタサンミカヅキといえば、JRA勢を相手にした交流重賞で3勝を挙げており、浦和競馬場で先週行われたサンケイスポーツ賞さきたま杯でも3着に善戦している実力馬。ここにキタサンミカヅキが出ていれば上位人気に支持されることは確実と言える相手関係だけに、ショコラブランも自分の力を出し切れればチャンスが巡ってくるはずだ。



 前走後は外厩で入念に乗り込まれ、レース2日前となる4日に北海道入り。最終調整を行って門別競馬場に乗り込む準備万端のスケジュールで挑むだけに、JRA勢をアッと言わせる激走を見せる可能性が十分にあるのではないだろうか。



★11頭で挑む地元勢の大将格はタイセイエクレール



 総勢11頭で挑む地元ホッカイドウ競馬所属馬の大将格は、JRAからの移籍初戦となった前走のキンシャサノキセキ・プレミアムでいきなり2着に好走して力のあるところを見せたタイセイエクレール(北海道・田中淳司厩舎、牡6歳)だろう。JRA所属時にはこれといったオープン実績を残せていないだけに“どこまで通用するか”といったところだが、門別の水は合っているようで面白い存在になるかもしれない。



 キンシャサノキセキ・プレミアムで3着だったフジノパンサー(北海道・米川昇厩舎、牡6歳)も互角の力を持っている。これまでの成績を見てしまうとJRA勢が相手では分が悪いと言わざるを得ないが、近走は相手なりに上位着順を並べているだけに、展開次第では一発があってもいいのではないか。



 もう一頭挙げるなら、盛岡遠征となった3走前に重賞勝ちを果たした実績があるメイショウアイアン(北海道・田中淳司厩舎、牡9歳)あたりになってくるが、前走のヱビスビール特別では3着とはいえフジノパンサーに完敗しているだけに、逆転は難しいか。

【サンケイスポーツ賞さきたま杯】レース展望 2019年5月28日(火) 15:55

 29日(水)に、浦和競馬場で第23回サンケイスポーツ賞さきたま杯(交流GII、4歳以上オープン、別定、ダート・左1400メートル)が行われる。今秋に初開催されることが決定しているJBCスプリントJBCレディスクラシックと同条件で行われるということもあり、例年以上に豪華メンバーが集まった印象を受ける注目の一戦を展望してきたい。



★史上3頭目の連覇を狙うサクセスエナジー

 一番手に取り上げたいのは、昨年の覇者でスマートファルコン(09、10年)、ノーザンリバー(14、15年)以来となる史上3頭目となる連覇を狙うサクセスエナジー(栗東・北出成人厩舎、牡5歳)。前走の黒船賞(交流GIII)で3つ目の交流重賞Vを果たしていることもあり、ここでは上位の存在と言える。

 今回は19日の東京競馬で騎乗停止処分を受けてしまった松山弘平騎手から池添謙一騎手に乗り替わるが、コンビを組むのは2度目だけにマイナス要素にはならない。メンバーのうち最重量となる58キロを背負った前走で結果を出しているだけに、57キロの斤量もむしろ有利と考えていい。

 条件クラス時代に1200mで2勝を挙げているもののオープン入り後は良績が1400m戦に集中しており、この距離のスペシャリスト的な存在となっているだけに、今年も力が入る。秋のJBCスプリントに向けても、見通しが明るくなるような結果が欲しいところだろう。



サンライズノヴァは小回りコースの克服がカギ

 2017年ユニコーンS(GIII)、2018年武蔵野S(GIII)とJRA重賞2勝の実績を誇るサンライズノヴァ(栗東・音無秀孝厩舎、牡5歳)は、後方待機からの鋭い追い込みが勝ちパターンだけに、小回りの浦和コースをどう克服するかが上位進出のカギとなりそう。

 地方遠征は6着に敗れた2017年のジャパンダートダービー(交流GI)以来2度目となるが、今となってはこの馬にとっては長かった2000mの距離だけに参考外と考えていい。得意の1400m戦なら、違った結果を出すことができる可能性が十分にあるとみていい。

 今週の浦和開催は月曜日を見る限り時計が速く、先行した馬の残り目もかなり目立った。スタートにも課題があるだけに決して楽な舞台とは言えないが、南関東を知り尽くしこのレースも過去に2度制している(11年ナイキマドリード、13年テスタマッタ戸崎圭太騎手の手腕に期待したいところだ。

★成績にムラあるもハマれば怖いウインムート

 2走前の兵庫ゴールドトロフィー(交流GIII)で、サクセスエナジーとの叩き合いを制して初の重賞タイトルを獲得しているウインムート(栗東・加用正厩舎、牡6歳)も、上位争いに食い込める力を持っている一頭。

 重賞連勝が期待された前走のかきつばた記念(交流GIII)では、2番手に取り付いて自分の形に持ち込めたかに見えたものの勝負どころであっけなく後退し、4着とはいえ勝ち馬からは2秒7という大きな差をつけられた。今回と同舞台で行われた昨秋のオーバルスプリント(交流GIII)も見せ場なく8着に敗れている。

 成績にムラがあり全幅の信頼を置くのは難しいものの、勝つ時は強く負ける時は大きく負ける、前走大敗から一気の巻き返しもあるというのがこれまでの成績だけに、扱いは難しいものの完全なノーマークにはしづらいところだ。



★実績最上位のモーニンの完全復活なるか

 2016年フェブラリーS、2018年コリアスプリントと国内外でGI制覇を果たした実績があるモーニン(栗東・石坂正、牡7歳)は、近走は勝利に恵まれていないものの相手なりに走っており、今回のメンバーなら上位争いに加わってきてもいいのではないか。

 南関東では過去7度の遠征で勝利こそないが、2年前のさきたま杯では勝ち馬ホワイトフーガの2着に善戦しているように、浦和コースが大きなマイナス要素になることはないと考える。実績があり常に重い斤量を背負っているだけに、58キロも気にする必要はないだろう。

 ウインムートとコンビを組む和田竜二騎手に替わって、今回は競馬史に残る勝利を果たしたコリアスプリント以来となる藤井勘一郎騎手とのコンビが復活した。今でこそJRA所属の藤井騎手だが、昨年までは短期免許を取得し南関東で長期騎乗していただけに、この乗り替わりが“吉”と出る可能性もあるかもしれない。

キタサンミカヅキが昨年ハナ差2着のリベンジ果たすか

 強力な4頭のJRA勢を迎え撃つ地元の南関勢も、有力馬が複数いる。中でも一番の支持を集めるのは、交流重賞3勝の実績があり、前走のかしわ記念(交流GI)でもマイルの距離を克服して5着に善戦しているキタサンミカヅキ(船橋・佐藤賢二厩舎、牡9歳)だろう。昨年のこのレースではサクセスエナジーにハナ差及ばず2着に敗れたが、リベンジを果たす絶好のチャンスだ。

 重賞初挑戦となった前走のかしわ記念で8着に大敗しているコウエイエンブレム(船橋・矢野義幸厩舎、牡6歳)も、南関東に移籍して2戦目で慣れが見込める上に距離短縮も大きなプラス要素となる。元々はJRAのオープン特別で常に上位争いしていた実力の持ち主だけに、巻き返してきても不思議ではないだろう。

 もう一頭挙げるなら、交流重賞戦線で常に上位争いに顔を出していたブルドッグボス(浦和・小久保智厩舎、牡7歳)だが、今回は1年を超える長期休養明けとなるだけに、状態面は気になるところ。休養前と同等の力を出し切れるのであれば「上位争い濃厚」と言い切れるだけの馬ではあるが、果たして。

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【東京スプリント競走(Jpn3)4上選定馬重賞】(大井)~キタサンミカヅキが優勝2019年4月10日(水) 20:48

10日、大井競馬場の第11Rに行われた第30回 東京スプリント競走(Jpn3)4上選定馬重賞(ダート・外 右1200m サラブレッド系4才以上 別定)は森泰斗騎手騎乗の4番人気・8番キタサンミカヅキ(牡9)が優勝した。
勝ちタイムは1分11秒6(不良)。さらに1馬身差の2着に2番人気・6番コパノキッキングセ4)、そこからクビ差の3着に1番人気・7番ヒロシゲゴールド(牡4)が入った。
キタサンミカヅキは、父キングヘイロー、母キタサンジュエリー、母の父サクラバクシンオーという血統で佐藤賢二厩舎の所属馬。生産は沙流郡日高町・広中稔。馬主は(有)大野商事。通算成績は56戦12勝。
東京スプリント競走(Jpn3)4上選定馬重賞」の着順&払戻金はこちら

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【東京スプリント】菜七子騎乗キッキングは2着…キタサンミカヅキがV2019年4月10日(水) 20:35

 4月10日の大井11Rで行われた第30回東京スプリント(交流GIII、4歳以上、ダート・右1200メートル、選定馬、別定、16頭立て、1着賞金=2700万円)は、森泰斗騎手騎乗の4番人気キタサンミカヅキ(牡9歳、船橋・佐藤賢二厩舎)が2番手追走から、直線で逃げ粘るヒロシゲゴールドを交わしてV。タイムは1分11秒6(不良)。

 藤田菜七子騎手騎乗のコパノキッキング(2番人気、JRA)は痛恨で出遅れ。最後方から前をうかがい、向こう正面で中団に取り付き、直線は外から猛然と脚を伸ばしたが1馬身差の2着。さらにクビ差遅れた3着には武豊騎手騎乗で逃げ粘ったヒロシゲゴールド(1番人気、JRA)。

 東京スプリントを勝ったキタサンミカヅキは、父キングヘイロー、母キタサンジュエリー、母の父サクラバクシンオーという血統。北海道日高町・広中稔氏の生産馬で、(有)大野商事の所有馬。通算成績は56戦12勝。交流重賞は2017年&18年東京盃・交流GIIに次いで3勝目。東京スプリントは、佐藤賢二調教師、森泰斗騎手ともに初優勝。

 ◆森泰斗騎手(1着 キタサンミカヅキ)「地方競馬の年度代表馬ですし、大井で走れるので。譲れない気持ちでいました。今日はやけに行きっぷりが良くて、馬が行く気になっていたのであえて下げることもないと思ってあの位置で進めました。直線も手応えは十分で、前を楽させてはいけないし、後ろから強い馬が来るので早めに仕掛けても、と。もうひと我慢してもよかったかなという気もしてますけど。今年はJBCが浦和でありますが、特殊なコースで、ミカヅキも走り慣れていますので、ビッグチャンスだと思っています。菜七子ちゃんを負かして申し訳ないなという気持ちもありますが、勝負なので。ミカヅキがいつになく頑張ってくれましたし、先日亡くなったミカヅキのお父さんのキングヘイローの後押しもあったんじゃないかと思います」

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【東京スプリント】レース展望 2019年4月8日(月) 14:57

★菜七子の重賞初Vなるか!コパノキッキングとともに参戦



 10日(水)に、今週から2019年度のトゥインクルナイター開催がスタートした大井競馬場で、第30回東京スプリント(交流GIII、4歳以上オープン、別定、ダート・右1200メートル)が行われる。新年度に突入して一発目となる、注目の交流重賞を展望していきたい。



 注目度は一番、実績的にも1番人気の支持を集めることが確実なのは、地方・中央を通じて初の重賞制覇がかかっている藤田菜七子騎手とのコンビで挑むコパノキッキング(栗東・村山明厩舎、セン4歳)だろう。



 藤田菜七子騎手との初コンビとなった前走のフェブラリーSは、道中最後方からメンバー中2位となる上がり3ハロン35秒2の末脚で追い込むも5着止まり。それでも、初のマイル戦でGIの猛者相手だったことを考えれば、まずまずの結果だったと言える。



 今回も強豪揃いではあるものの、JRA・GIのフェブラリーSと比べれば楽になるのは言うまでもない。1200m以下の距離では重賞のカペラS勝ちを含めて6戦6勝の成績を残しているだけに、400mの距離短縮も大幅なプラス要素と考えていいだろう。初の地方遠征で馬場適性はカギになるが、この距離なら出たなりのポジションで進めてスンナリ抜け出せるのではないだろうか。



★短距離戦では底を見せていないホウショウナウ



 藤田菜七子騎手とコパノキッキングにとって一番の脅威となりそうなのが、ここまで1200~1400m戦では5戦5勝と底を見せていないホウショウナウ(栗東・河内洋厩舎、牡4歳)だ。



 明け4歳になるものの、ここまでキャリアはわずか7戦。一戦ごとの上積みは大きく、前走でオープン特別のジャニュアリーSを快勝しており、今回のメンバーでも勝ち切れる可能性を秘めている。



 ここまで通算7戦5勝だが、敗れた2戦はともにマイルの距離だったユニコーンS(GIII・4着)と秋嶺S(1600万下・3着)。短距離戦での安定感はコパノキッキングと互角のものを見せているだけに、コンビを組むM.デムーロ騎手が菜七子の前に立ちはだかるシーンがあるのではないか。

ヒロシゲゴールドが昨年Vの武豊騎手とのコンビで出走



 昨年はグレイスフルリープとのコンビで参戦して優勝を果たした武豊騎手が、500万下から一気の3連勝でオープン入りした上がり馬のヒロシゲゴールド(栗東・北出成人厩舎、牡4歳)とともに“連覇”を目指して出走する。



 2歳夏に新馬勝ちを収めて以降は、ズラリと2ケタ着順を並べていたが、昨年末に500条件で初となる3着入線を果たすと、明け4歳になってから怒涛の勢いで500万下→1000万下→準オープンと突破しているだけに、デビューからの“通算成績”はアテにしない方が良さそう。



 重賞どころか、オープンクラスで走るのも初めてとなるだけに、ライバルとの力関係がカギになりそうだが、今年に入ってからの勢いは他馬と比べても見劣らない。勝利を果たして武豊騎手にとって2年連続Vとなると、早田秀治騎手(95、96年)、御神本訓史騎手(06、07年)に次いで史上3人目の快挙となる。



★交流重賞Vの実績が光るテーオーヘリオス



 他のJRA勢4頭がすべて初体験の地方遠征であることを加味すると、すでに地方遠征で結果を出しているテーオーヘリオス(栗東・梅田智之厩舎、牡7歳)が浮上してくることが考えられる。



 近走は7、6、6着と結果が出ておらず、初の大井参戦となった昨秋の東京盃(交流GII)でも6着に敗れているだけに、上位進出を果たすには“ガラリ一変”が求められる。それでも、ニシケンモノノフスノードラゴンといったGI級を相手に初重賞Vを果たした昨夏の北海道スプリントC(交流GIII)と同じだけ走れれば通用していいのではないか。



 近走は57~58キロでの出走が続いたが、久々に他馬と同じ条件の56キロで出走できるのはプラス要素と言っていい。週末に行われるダート重賞のアンタレスS(GIII)では有力馬のグリムとの新コンビ結成が決定している浜中俊騎手が、ひとあし早く大井のダートで存在感を見せるかもしれない。



★地元のエースは交流重賞Vがあるキタサンミカヅキ



 強力なJRA勢を迎え撃つ地元の南関東勢は、2頭の11歳馬、1頭の10歳馬を筆頭に、高齢馬が多数参戦してきた。そんな中でも、“9歳”にして元気いっぱいに交流重賞戦線で奮闘しているキタサンミカヅキ(船橋・佐藤賢二厩舎、牡9歳)がエース的な存在となる。



 2017、18年に今回と同じ大井1200mを舞台に行われている交流重賞の東京盃(交流GII)を連覇。前走の根岸Sこそ9着に敗れているものの、昨年末には京都競馬場で行われたJBCスプリント(交流GI)、カペラS(GIII)で続けて3着に善戦している。



 JRA勢を相手にしても互角以上の走りを見せることができるのは証明されており、年齢的な衰えはないどころか、むしろここにきて成績を上げてきている。船橋競馬所属ながら船橋で走ったことはなく、大井が“庭”のような存在だけに、JRA勢の波をせき止めるならこの馬か。



 他に南関東勢は、JRA所属時代に短距離戦で活躍したアクティブミノル(船橋・椎名廣明厩舎、牡7歳)、交流重賞で好走歴があるショコラブラン(大井・藤田輝信厩舎、牡7歳)、1200mでは安定しているキャンドルグラス(船橋・川島正一厩舎、牡5歳)などが顔を揃えた。



 唯一となる他地区から参戦のナチュラリー(兵庫・新子雅司厩舎、牡5歳)も地元の兵庫競馬では強い走りを見せているだけに、初となる関東圏への輸送をこなせれば、見せ場を作ることができる可能性がありそうだ。

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【根岸S】レースを終えて…関係者談話 2019年1月28日(月) 05:06

 ◆和田騎手(モーニン4着) 「前に乗ったときより体を使えるようになっているし、ようやく復調してきた感じ」

 ◆柴田大騎手(ワンダーリーデル5着) 「砂をかぶるとひるむところがあるけど、広いところへ出たらビュンと伸びた。すごくいい馬」

 ◆ミナリク騎手(ノボバカラ6着) 「展開が向いたところもあるが、直線でばてずに頑張ってくれた」

 ◆内田騎手(ヤマニンアンプリメ7着) 「久々の左回りに戸惑い気味で直線でもゴチャついたけど、いい根性を見せた」

 ◆森泰斗騎手(キタサンミカヅキ9着) 「しまいを生かす指示。勝ち馬の後ろで運んだが、瞬発力の差が出た」

 ◆藤岡佑騎手(ケイアイノーテック10着) 「ダートが合わないとは思わないけど、まだ一線級が相手では分が悪いのかも。芝で巻き返したい気持ち」

 ◆大野騎手(ラブバレット12着) 「年齢を感じさせない動きでした」

 ◆武豊騎手(マテラスカイ13着) 「自分のレースはできたけど、乾いたパサパサのダートは合わない」

 ◆岩田騎手(サトノファンタシー14着) 「今回は重賞のメンバーだからね。展開がはまらないと…」

 ◆蛯名騎手(レッドゲルニカ16着) 「パサパサのダートで走りづらそうだった」



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東京盃は11月の大一番、JBCスプリントの前哨戦。このレースはダ1200mでは唯一の「JpnII」だけあって、スプリント路線のダートグレードの上位馬はもちろんのこと、マイル路線馬やアフター5スター賞の上位馬、さらにはJRAの芝からの路線変更馬など、様々な路線馬が集う。2013年~2021年の8年連続で、東京盃で5着以内の馬がJBCスプリントを優勝しているだけに、とにかく目が離せない一戦だ。

 まず本命候補を紹介すると、最有力は大井1200m実績があって、近走も好調な馬だ。同年の東京スプリントで連対かつ、同年のダートグレード5着以内の馬の過去10年の成績は【4・1・2・0】。1着の該当馬は、2014年のノーザンリバー、2015年のダノンレジェンド、2016年コーリンベリー、2019年のキタサンミカヅキ、2020年ジャスティン。2着の該当馬は、2021年のリュウノユキナ。3着の該当馬は、2014年のセイクリムズン、2018年のグレイスフルリープだ。

 また過去1年以内にダートグレード勝ちの実績がある、前走テレ玉杯オーバルスプリントの出走馬が活躍している。それらはテレ玉杯オーバルスプリントの成績に関係なく活躍しており、過去10年のこのレースでの成績は【2・2・1・0】。1着の該当馬は、2013年のタイセイレジェンド、2021年のサクセスエナジー。2着の該当馬は、2018年のネロ、2019年のブルドッグボス。3着の該当馬は、2019年のサクセスエナジー

 タイセイレジェンドテレ玉杯オーバルスプリントで2着で1番人気に支持されていたが、2021年のサクセスエナジーテレ玉杯オーバルスプリントで7着に敗れ、7番人気で巻き返しVを決めている。またネロは5着→2着(6番人気)、ブルドッグボスは6着→2着(7番人気)、2019年のサクセスエナジーは5着→2着(4番人気)。前走テレ玉杯オーバルスプリント出走馬の信頼性はあるが、同レースで連対を外すと4番人気以下になるというのが面白い。

 さらに同年のフェブラリーSで5着以内だった馬も有力。それらの過去10年のこのレースでの成績は【2・1・2・0】。1着の該当馬は、2014年のノーザンリバー、2019年のコパノキッキング。2着の該当馬は、2022年のテイエムサウスダン。3着の該当馬は、2017年ニシケンモノノフ、2021年のレッドルゼルだ。これらも出走してくれば、人気にはなるが有力である。また前記の馬たちの共通項を見ていくと、全ての該当馬に過去1年以内に1400m以下のダートグレードで優勝実績があった。

 他では、近3走以内にJRAのオープンやリステッドを勝利した実績がある、今回3番人気以内の馬も活躍している。それらの過去10年のこのレースでの成績は【1・0・2・0】。1着の該当馬は、2020年のジャスティン。3着の該当馬は、2013年のアドマイヤサガス、2015年のコーリンベリー、2022年のオーロラテソーロ。このタイプは、昨年のスマートダンディのように、けっこう出走しているが、3番人気以内か、それ以外かが分岐点になっている。

 また、穴馬候補は同年のアフター5スター賞の連対馬である。アフター5スター賞を優勝して、このレースでアドバルーンを打ち上げた馬と言えば、キタサンミカヅキ(7番人気・1着)だが、それ以外でも2016年の3着馬プラチナグロース(7番人気)や2018年の2着馬キタサンミカズキ(2017年・4番人気)も前記に該当している。

 遡れば2008年に7番人気で2着のディープサマーも、2009年に4番人気で2着のヤサカファインもアフター5スター賞の連対馬だった。東京盃で穴を開ける地方馬は、ほぼテレ玉杯オーバルスプリントの出走馬かアフター5スター賞の連対馬なので、注意をしておきたい。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・同年の東京スプリントで連対かつ、前走のダートグレード5着以内の馬。
 ・過去1年以内にダ―トグレード勝ちの実績がある、前走テレ玉杯オーバルスプリント出走馬。
 ・同年のフェブラリーSで5着以内の馬。
 ・近3走以内にJRAのオープンやリステッドを勝利した実績のある馬(今回3番人気以内が条件)。
  

 ●穴馬候補
 ・前走のアフター5スター賞で連対していた馬。


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2023年5月30日(火) 11:20 山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~さきたま杯2023~
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 さきたま杯は古馬1400m戦では最高格付けで唯一のJpnII(JBCは除く)となる。このためかしわ記念の上位馬が出走がしてくることが多いが、稀にフェブラリーSの連対馬もこの距離を求めて出走してくることもある。

 このレースは当然、格上の同年のかしわ記念フェブラリーSの上位馬が有力。かしわ記念フェブラリーSの優勝馬がここへ出走してくることはまずないが、2~3着馬の過去10年のこのレースでの成績は【1・3・2・0】。複勝率100%となっている。1着の該当馬は、2016年のソルテ。2着の該当馬は、2016年のベストウォーリア、2017年のモーニン、2021年のエアスピネル。3着の該当馬は、2014年のセイクエイムズンと2017年のベストウォーリアだ。

 ただし、さきたま杯がJpnIIに格上げされた2011年に同年のかしわ記念の2着馬ラヴェリータが4着に敗れている。前記のエアスピネル以外の馬がそれまでにダートグレードで連対実績があったのに対し、ラヴェリータはなかったことから、「1400m以下のダートグレードで連対実績がある、かしわ記念フェブラリーSの3着以内馬を中心視したい。

 また前記の3着以内馬のソルテ、2016年のベストウォーリアモーニン、セイクエイムズンは、かしわ記念で3角3番手以内でレースをしていた馬で、実際に前走で1600mのダートグレードに出走し、3角3番手以内から4着以内だった馬はよく活躍している。それらの過去10年のこのレースでの成績は【3・2・2・1】だ。

 1着の該当馬は、2016年のソルテ、2017年のホワイトフーガ、2022年のサルサディオーネ。2着の該当馬は、2016年のベストウォーリア、2017年のモーニン。3着の該当馬は、2017年のベストウォーリア、2014年のセイクリムズン。唯一の4着以下は、2014年のゴールスキーで4着だったが、信頼に足る成績となっている。

 また同年のかしわ記念の4~5着馬もなかなか活躍しており、1400m以下のダートグレードで3着以内の実績がある馬に限れば、過去10年のこのレースでの成績は【1・0・5・1】。1着の該当馬は、2013年テスタマッタ。3着の該当馬は、2013年のセイクリムズン、2017年-2018年のベストウォーリア、2019年のキタサンミカヅキ、2021年のワイドファラオ。2014年のゴールスキーこそ4着に敗れているが、3連系の予想ならば視野に入れたい。

 その他に前年のJBCスプリント以来の別定戦となるために、好メンバーが集う傾向の同年の黒船賞の優勝馬も有力だ。過去10年のこのレースでの成績は【0・2・1・0】。2019年のサクセスエナジー2着以外に、2013年、2014年にセイクリムズンが2着、3着しているが、同馬は2012年の黒船賞の優勝馬であり、その年のさきたま杯も優勝している。

 また意外と思われるかもしれないが、前走で浦和1400mのオープン・プリムローズ賞の勝ち馬も活躍している。過去10年のこのレースでの成績は【0・2・1・1】。2着の該当馬は2017年のトキノエクセレント、2022年のティーズダンク。3着の該当馬は、2015年のリアライズリンクスである。トキノエクセレントは7番人気だった。

 唯一の4着以下は2018年のノブワイルドで7番人気だったが、同馬はプリムローズ賞が逃げ切り勝ちだった。逃げ馬は連続好走が難しいので、プリムローズ賞を逃げ切り勝ちした馬は例外としたい。実際に逃げ馬は連続好走が難しいことを示すように、前走で東京スプリントを逃げて3着以内だった馬は、【0・0・0・3】とここで苦戦している。

 該当馬は2016年のコーリンベリー(3人気・8着)、2018年のグレイスフルリープ(2人気・4着)、2020年のジャスティン(1人気・5着)、さらに遡って2012年のスターボードも(4人気・9着)に敗れている。よって、前走で東京スプリントを逃げて3着以内だった馬は危険な人気馬としたい。

 あとは前走で東京スプリントを逃げ切り勝ちした馬を除く、前年のJBCスプリントの連対馬も活躍しており、過去10年のこのレースでの成績は【0・0・4・0】。該当馬は2014年のセイクリムズン、2016年のベストウォーリア、2017年のドリームバレンチノ、2019年のキタサンミカヅキだが、2021年にはセイクリムズンが優勝している。

 さて、最後に穴パターンを紹介しよう。さきたま杯は過去10年で5人気以下の地方馬6頭が3着以内に好走しているが、そのうち3頭が前走で3角2番手以内でレースを進めていた。該当馬は2013年のナイキマドリード(7番人気・3着)、2020年のノブワイルド(6人気・3着である)、2022年のサルサディオーネ(5人気・1着)。また前記3頭は同年に南関東の重賞かダートグレードで連対していたのが共通項である。浦和コースは最後の直線が短く、差し、追い込み馬は不利。逃げ馬、マクリ馬が有利なので、早めに動ける地方馬は警戒したい。


 まとめるとこうなる!
 
 ●本命候補
 ・1400m以下のダートグレードで連対実績がある同年のかしわ記念フェブラリーSの3着以内馬。
 ・前走で1600mのダートグレードに出走し、3角3番手以内で4着以内の馬。
 ・同年の黒船賞の優勝馬。
 ・1400m以下のダートグレードで3着以内の実績がある、同年のかしわ記念の4~5着馬。
 ・前走のプリムローズ賞で勝利した馬(逃げ切り馬を除く)。
 ・前年のJBCスプリントの連対馬(前走の東京スプリントを逃げ切った馬を除く)

 ●穴馬候補
 ・前走で3角2番手以内でレースを進めていた、同年の南関東重賞かダートグレードで連対実績のある馬。

 ●危険な人気馬
 ・前走の東京スプリントを逃げて3着以内の馬。

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2023年4月18日(火) 13:40 山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京スプリント2023~
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 大井1200mで行われる東京スプリントは、過去10年で地方馬は2勝を挙げ、2着3回、3着5回と健闘が目立っている。特に2017年以降はその勢いが顕著で、2019年のキタサンミカヅキ(船橋)の優勝を始め、5年連続で地方馬が3着以内に入っており、古馬のダートグレード競走の中では、もっとも地方馬が活躍している。スプリント路線は以前から地方馬が度々活躍を見せていたが、2019年度のJRA降級制度の廃止が、地方競馬の底上げに繋がったと言える。

 最初にこのレースの最有力馬から紹介すると、前年暮れのカペラSか同年の根岸Sのどちらかで3着以内の馬だ。ただし、2020年に根岸Sから直行したコパノキッキングが5着に敗れていることから、カペラS根岸Sから直行ではないことを条件としたい。それらの過去10年の成績は【2・4・0・0】。1着の該当馬は、2014年のノーザンリバー、2019年のキタサンミカヅキ。2着の該当馬は、2013年のセイクリムズン、2016年のグレープブランデー、2019年のコパノキッキング、2022年のリュウノユキナである。

 また同年のJRAの3勝クラスやオープン、リステッドを制した新興勢力も、カペラS根岸Sの上位馬に見劣りしない活躍を見せている。しかし、2016年にJRAのオープンを2連勝したブルドックボスが、2番人気を裏切り、4着に敗れていることから闇雲には狙えない。そこで「同年に3勝クラス以上で2勝以上」「一度は0.5秒差以上で勝利」という2つの条件を加えると、過去10年の成績は【2・0・1・0】となる。1着の該当馬は、2020年のジャスティン、2021年のリュウノユキナ。3着の該当馬は、2019年のヒロシゲゴールドである。

 さらに前年のJBCスプリントで3着以内の実績で、前走の黒船賞でも1着と順調さを欠かなかった馬も有力。「前年のJBCスプリントで3着以内」と「前走の黒船賞で1着」の条件を満たしていた馬の過去10年の成績は【0・2・1・0】である。2着の該当馬は、2013年-2014年のセイクリムズン、3着の該当馬は2016年のダノンレジェンドだ。また2012年の優勝馬セイクリムズンも前記の条件を満たしている。

 その他、前年の東京盃で3着以内だった、いわゆる大井1200m巧者もなかなかの活躍を見せており、過去10年の成績は【1・1・3・1】。1着の該当馬は、2019年のキタサンミカヅキ。2着の該当馬は、2013年のセイクセイクリムズン、2022年のリュウノユキナ。3着の該当馬は、2015年のノーザンリバー、2016年のダノンレジェンド。2020年のコパノキッキングこそ5着に敗れているが、基本的には信頼できる。

 あとは東京スプリントは時期的に軽い馬場で行われることが多く、逃げ、先行馬の活躍が目立っている。このためタフな馬場の高知・黒船賞で、スピードを見せていた馬が顕著に活躍。前走の黒船賞で3角2番手以内から1.1秒差以内に粘った馬の、過去10年の成績は【2・1・1・0】である。1着の該当馬は、2015年のダノンレジェンド、2018年のグレイスフルリープ。2着の該当馬は、2014年のセイクリムズン。3着の該当馬は、2016年のダノンレジェンド。また2012年の優勝馬セイクリムズンも前記の条件を満たしている。

 今度は地方所属の有力馬を紹介すると、前年の習志野きらっとスプリントの連対馬である。前年の習志野きらっとスプリントの優勝以降、勝ち星がなかった2015年のルックスザットキルこそ5着に敗れているが、前年の習志野きらっとスプリント以降、ダートグレード競走か南関東の重賞で勝利していた馬は活躍している。それらの過去10年の成績は【1・0・1・0】で、1着の該当馬は2013年のラブミーチャン、3着の該当馬は2021年のキャンドルグラスである。出走回数は少な目だが、人気以上の走りを見せてくるので覚えておきたい。


 最後に穴馬候補を紹介しよう。最大の穴は2014年のアルゴリズム(10番人気)や2022年にギシギシ(7番人気)が3着に入り、3連単の波乱の立役者となったように、ダートグレードで実績がない南関東所属馬である。また2020年は2着にサブノジュニア(5番人気)、3着にキャンドルグラス(7番人気)が食い込み、3連単8万5160円の高配当決着となったが、当時の2頭もダートグレードで実績がなかった。

 アルゴリズムは中央からの移籍初戦、ギシギシは条件馬の立場でダートグレードどころか、南関東の重賞にすら出走したことがなかったが、サブノジュニアやキャンドルグラス、遡って2012年に7番人気で3着に入ったスターボードは、前々走の南関東所属馬の1000m~1200mの重賞3着以内か、準重賞で2着以内馬という条件を満たしていた。

 このレースは2014年のジェネラルグラント(3番人気)や昨年のベストマッチョ(2番人気)のように、大井1400mのフジノウェーブ記念の連対馬が人気に支持されることが多い。しかし、それらは人気を裏切ることが多く、前走のフジノウェーブ記念で3着以下に敗れているか、前走で相手弱化の条件戦を使っている馬のほうが活躍を見せている。

 2020年のサブノジュニアは前走のフジノウェーブ記念4着、キャンドルグラスは前走のフジノウェーブ記念8着からの巻き返しだった。キャンドルグラスは前年のこのレースでは、前走のフジノウェーブ記念2着後で9着とドボンしているが、翌年はフジノウェーブ記念大敗から巻き返している。サブノジュニアは2019年の東京スプリントでも2着と好走しているが、この時も前走フジノウェーブ記念4着からの巻き返しである。

 つまり、前走のフジノウェーヴ記念で4着以下に敗れている前年の東京スプリント以降のダートグレードで3着以内の実績がある馬や前々走の1000m~1200mの南関東重賞で3着以内か、準重賞で2着以内の地方馬が穴馬ということになる。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・前年のカペラSか同年の根岸Sのどちらかで3着以内の馬(前記レースからの直行馬を除く)。
 ・同年にJRAの3勝クラスかオープンで2勝以上した馬(一度は0.5秒差以上で勝利が条件)。
 ・前年のJBCスプリントで3着以内かつ、同年の黒船賞の優勝馬。
 ・前年の東京スプリントで連対かつ東京盃で3着以内の馬。
 ・前走の黒船賞で3角2番手以内から1.1秒差以内に粘った馬。
 ・前年の習志野きらっとスプリントの連対馬(前年の習志野きらっとスプリント以降、ダートグレード競走か南関東重賞で勝利していることが条件

 ●穴馬候補
 ・前々走の1000m~1200mの南関東重賞で3着以内か、準重賞で2着以内の馬。
 ・前年の東京スプリント以降でダートグレードで3着以内のある、前走フジノウェーブ記念4着以下馬。

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2022年5月30日(月) 20:00 山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~さきたま杯2022~
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 JBCスプリントが1400mで行われる年もあるが、さきたま杯は古馬1400m戦では最高クラスで唯一のJpnIIとなる。このためかしわ記念の上位馬の出走が目立ち、稀にフェブラリーSの連対馬もこの距離を求めて出走してくることもある。

 東京スプリントかきつばた記念の上位馬も出走してくるが、格上の同年のかしわ記念の上位馬が有力。かしわ記念帝王賞のステップレースのため、優勝馬がここへ出走してきたことはないが、2~3着馬がここへ出走してくることは度々あり、それらのこのレースでの過去10年の成績は【1・2・1・0】と複勝率100%である。

 1着の該当馬は、2016年のソルテ。2着の該当馬は、2016年のベストウォーリア、2017年のモーニン。3着の該当馬は、2014年のセイクエイムズン。ただし、さきたま杯がJpnIIに格上げされた2011年に同年のかしわ記念の2着馬ラヴェリータが4着に敗れている。前記の3着以内馬がそれまでにダ1400m以下のダートグレードで連対実績があったのに対して、ラヴェリータはなかったことから、「ダ1400mで連対実績があることが条件」で、かしわ記念の3着以内馬を中心視したい。

 また、同年のかしわ記念の4~5着馬も有力で、過去10年のこのレースでの成績は【1・0・5・1】。1着の該当馬は、2013年テスタマッタ。3着の該当馬は、2013年のセイクリムズン、2017年-2018年のベストウォーリア、2019年のキタサンミカヅキ、2021年のワイドファラオ。2014年のゴールスキーこそ4着に敗れているが、3連系の馬券を購入するのであれば、買い目には加えたい馬である。

 さらに同年のフェブラリーSの連対馬のこのレース出走は、過去10年では2017年のベストウォーリアと2021年のエアスピネル2頭のみだが、ベストウォーリアは3着、エアスピネルは2着に善戦している。これらもかしわ記念の3着以内馬と同様、中心視したい。

 その他に前年のJBCスプリント以来の別定戦となるために、好メンバーが集う傾向がある同年の黒船賞の優勝馬も有力で、このレースでの過去10年の成績は【1・2・1・0】。2019年にのサクセスエナジー2着以外に、2012年~2014年にかけてセイクリムズンが1~3着と好走している。

 前年のJBCスプリントの連対馬も活躍しており、過去10年のこのレースでの成績は【1・0・4・1】。1着の該当馬は2012年のセイクリムズン。3着の該当馬は、2014年のセイクリムズン、2016年のベストウォーリア、2017年のドリームバレンチノ、2019年のキタサンミカヅキだ。

 唯一の4着以下は、2016年のコーリンベリーで8着。コーリンベリーは逃げ馬。逃げ馬は連続好走が難しく、実際に前走の東京スプリントで逃げて3着以内だった馬は、コーリンベリーの他、2012年のスターボードは9着、2018年のグレイスフルリープは4着、2020年のジャスティンも4着と敗れている。東京スプリントで逃げ切り勝ちを収めた馬は、さきたま杯で狙い下げると当時に、それ以外に前年のJBCスプリント3着以内馬を狙いたいもの。

 さて、最後に穴パターンを紹介しよう。さきたま杯は過去10年で6番人気以下の地方馬4頭3着以内に好走しているが、そのうち3頭が今回のレースで4角先頭馬だった。該当馬は2013年のナイキマドリード(7番人気・3着)、2014年のトキノエクセレント(7番人気・2着)、2020年のノブワイルド(6人気・3着である)。浦和コースは最後の直線が短く、差し、追い込み馬は不利。逃げ馬、マクリ馬が有利なので、早めに動ける地方馬は警戒したい。


 まとめるとこうなる!
 
 ●本命候補
 ・同年のかしわ記念で3着以内だった馬。
  (1400m戦以下のダートグレードで連対実績があることが条件)
 ・同年のフェブラリーSの連対馬。
 ・同年の黒船賞の優勝馬
 ・前年のJBCスプリントの連対馬。
 ・同年のかしわ記念の4~5着馬。


 ●穴馬候補
 ・今回で4角先頭が狙える、地方の逃げ馬、マクリ馬。

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2022年4月19日(火) 15:45 山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京スプリント2022~
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 東京スプリントはダートグレードとしては歴史が浅く、今回で14回目となる。かつてJRAで4月に行われていたプロキオンS(阪神ダ1400m)が夏場へ移行し、3月の黒船賞から5月のかきつばた記念まで短距離のダートグレードがなかったことから、3月に行われていた東京シティ盃を「東京スプリント」と名を改め、この時期に施行されるようになった。

 つまり、4月に行われる短距離のダートグレードはここのみ。そのうえダ1200m戦は前年のカペラS以来となり、この先も6月の北海道スプリントカップまで番組がない。このため前年のGⅠ・JBCスプリントがダ1200mで行われた年は特に、JBCスプリントの上位馬をはじめとする、ダ1200mでこそのトップスプリンターが集う。しかし、2017年のニシケンモノノフのように、前年のJBCスプリントの優勝馬でありながら、その後に順調さを欠いて通用しない場合もある。

 それでも実績は重要。前年のJBCスプリントで3着以内の馬が、前走の黒船賞でも1着と順調さを欠かなかった場合は、このレースで有力。「前年のJBCスプリントで3着以内」と「前走の黒船賞で1着」の条件を満たしていた馬の過去10年の成績は、【1・2・1・0】である。1着の該当馬は、2012年セイクリムズン、2着の該当馬は、2013年-2014年のセイクリムズン、3着の該当馬は2016年のダノンレジェンドだ。

 他では前年暮れのカペラS同年の根岸Sのどちらかで3着以内の馬も有力で、過去10年の成績は【2・3・0・1】。1着の該当馬は、2014年のノーザンリバー、2019年のキタサンミカヅキ。2着の該当馬は、2013年のセイクリムズン、2016年のグレープブランデー、2019年のコパノキッキング。唯一の4着以下は、2020年のコパノキッキング(5着)だが、根岸Sで3着以内だったノーザンリバーセイクリムズングレープブランデー、2019年の同馬はフェブラリーSを使っているのに対して、同馬は根岸Sからの直行だった。

 また、前年の東京スプリントで連対かつ、秋の東京盃で3着以内だった、いわゆる大井1200m巧者もなかなかの活躍を見せており、過去10年の成績は【1・1・3・1】。1着の該当馬は、2019年のキタサンミカヅキ。2着の該当馬は、2013年のセイクセイクリムズン。3着の該当馬は、2015年のノーザンリバー、2016年のダノンレジェンド。2020年のコパノキッキングこそ5着に敗れているが、大井1200m巧者でありながら中央のカペラS根岸Sで3着以内の実績がある馬は積極的に狙っていきたい。

 さらに近走でJRAの準オープンやオープンを制した新興勢力も、同年の黒船賞根岸Sなどのダートグレードの上位馬に見劣りしない活躍を見せている。しかし、2016年にJRAのオープンを2連勝したブルドックボスが、このレースでは2番人気に支持されながらも4着に敗れたように、闇雲には狙えない。そこで「同年に2勝以上」「一度は0.5秒差以上で勝利」という2つの条件を加えると、過去10年の成績は【2・0・1・0】と信用できる。1着の該当馬は、2020年のジャスティン、2021年のリュウノユキナ。3着の該当馬は、2019年のヒロシゲゴールドである。

 その他、東京スプリントは雨季に行われることが多く、稍重~重馬場で行われることが大半。このため逃げ、先行馬の活躍が目立っており、特にタフな馬場の高知の黒船賞でスピードを見せていた馬が活躍している。前走の黒船賞で3角2番手以内から5着以内に粘った馬の、このレースでの過去10年の成績は【3・1・1・0】。1着の該当馬は、2012年のセイクリムズン、2015年のダノンレジェンド、2018年のグレイスフルリープ。2着の該当馬は、2014年のセイクリムズン。3着の該当馬は、2016年のダノンレジェンド。このタイプも十分に信用できる。

 今度は穴馬のパターンを紹介しよう。最大の穴は2012年スターボード(7番人気)、2014年アルゴリズム(10番人気)がこのレースで3着入線し、3連単の波乱の立役者となったように、ダートグレードで実績がない南関東所属馬である。また、2020年は2着にサブノジュニア(5番人気)、3着にキャンドルグラス(7番人気)が食い込み、3連単8万5160円の高配当決着となっている。これらの地方馬の共通項はというと、前々走の南関東所属馬の1000m~1200mの重賞3着以内か、準重賞で2着以内馬ということだ。

 このレースは2014年のジェネラルグラント(3番人気)や昨年のベストマッチョ(2番人気)のように、大井1400mのフジノウェーブ記念の連対馬が人気に支持されることが多い。しかし、それらは人気を裏切ることが多く、前走のフジノウェーブ記念で3着以下に敗れているか、相手弱化の条件戦を使っている馬のほうが活躍を見せている。

 前記のアルゴリズムこそ、JRAの障害レースを使われていたが、スターボードは前走で条件戦に出走。2020年のサブノジュニアは前走のフジノウェーブ記念4着、キャンドルグラスは前走のフジノウェーブ記念8着からの巻き返しだった。サブノジュニアは昨年の東京スプリントでも2着と好走しているが、この時もフジノウェーブ記念4着からの巻き返しである。つまり、前走のフジノウェーヴ記念で3着に敗れているか条件戦に出走している、前々走の1000m~1200mの南関東重賞で3着以内か、準重賞で2着以内の馬が穴馬ということになる。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・前年のJBCスプリントで3着以内かつ、同年の黒船賞の優勝馬。
 ・前年のカペラS同年の根岸Sのどちらかで3着以内の馬。
 ・前年の東京スプリントで連対かつ東京盃で3着以内の馬。
 ・同年にJRAの3勝クラスかオープンで2勝以上した馬。
  (一度は0.5秒差以上で勝利が条件)
 ・前走の黒船賞で3角2番手以内から5着以内に粘った馬。

 ●穴馬候補
 ・前々走の1000m~1200mの南関東重賞で3着以内か、準重賞で2着以内の馬。
  (前走で条件戦出走か、フジノウェーブ記念の3着以下馬が活躍)

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2020年4月7日(火) 16:55 山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京スプリント2020~
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 今年のトゥインクルナイター開幕後、最初のダートグレードとなる東京スプリント。このレースはダートグレードとしては歴史が浅く、今回で12回目。かつて4月に行われていたJRAのプロキオンS(阪神ダ1400m)が夏場へ移行し、3月の黒船賞から5月のかきつばた記念まで短距離のダートグレードがなかったことから、3月に行われていた東京シティ盃が「東京スプリント」と名を改め、この時期に施行されるようになりました。

 4月に行われる短距離のダートグレードはここだけ。そのうえダ1200m戦は前年のカペラS以来となり、この先も6月の北海道スプリントカップまで番組がありません。このため前年のG1・JBCスプリントがダ1200mで行われた年は特に、JBCスプリントの上位馬をはじめとする、ダ1400mよりもダ1200mでこそのトップスプリンターが集います。しかし、2017年のニシケンモノノフのように、前年のJBCスプリントの優勝馬でありながら、その後に順調さを欠いて通用しない場合もあります。

 それでもやっぱり実績は重要。前年のJBCスプリントで3着以内の馬が、前走の黒船賞でも1着と、順調さを欠かなかった場合は、このレースで有力です。「前年のJBCスプリントで3着以内」と「前走の黒船賞で1着」の条件を満たしていた馬のこのレースでの過去10年の成績は、【2・2・1・0】(2011年は、黒船賞中止)。1着の該当馬は2010年のスーニ、2012年セイクリムズン、2着の該当馬は2013-2014年のセイクリムズン、3着の該当馬は2016年のダノンレジェンドです。

 また、東京スプリントと同距離の前年のカペラSの優勝馬も有力で、過去10年のこのレースでの成績は【2・0・0・0】。該当馬は2014年のノーザンリバーと2014年のダノンレジェンドノーザンリバーカペラSの次走の根岸Sで2着、フェブラリーSで5着、ダノンレジェンドは前走の黒船賞で1着だったことからも、順調であることの大切さを示してくれています。

 さらに同年の根岸Sで3着以内だった馬も有力でこのレースでの過去10年の成績は【1・3・0・0】。1着の該当馬は214年のノーザンリバー、2着の該当馬は2013年のセイクリムズン、2016年のグレープブランデー、2019年のコパノキッキング。どの馬も近2走でフェブラリーSに出走しているという共通項がありました。

 その他で有力なのは、今回と同距離コースで行われる前年秋のG2・東京盃の優勝馬。前走で3着以内だった馬に限れば、このレースでの過去10年の成績は【2・1・2・2】。1着の該当馬は2013年のラブミーチャン、2019年のキタサンミカヅキ。2着の該当馬は2018年のキタサンミカヅキ。3着の該当馬は2015年のノーザンリバー、2016年のダノンレジェンド。4着以下に敗れた2012年のスーニー(11着)、ドリームバレンチノ(4着)には、前走の黒船賞で4着に敗れていたことと、斤量58kg以上という共通項がありました。

 2016年のクラスターカップダノンレジェンドが斤量60kgでも逃げ切り勝ちしたように、斤量が重いからと言って、決定的な消し材料にはなりません。しかし、スタートダッシュがつかなくなるため、特に短距離戦においての高斤量は不利な材料であるのは確か。そのうえ前走、中央馬が相手の根岸Sならともかく、地方馬も相手のダートグレードで4着以下に敗れたて調子落ちは明確となると狙えないでしょう。それだけに「前年の東京盃の優勝馬かつ、前走の黒船賞で3着以内、斤量57kg以下」を条件に買いとしたいです。

 さらにダ1400mの黒船賞でスピードを見せていた馬も活躍。前走の黒船賞で4コーナー先頭とスピードを見せていた馬は、【4・1・1・1】と着順、着差に関係なく、このレースで信頼できます。1着の該当馬は2010年のスーニ、2012年のセイクリムズン、2015年のダノンレジェンド、2018年のグレイスフルリープ。2着の該当馬は2014年のセイクリムズン。3着の該当馬、2016年のダノンレジェンド。唯一、4着以下だった馬は、2013年のティアップワイルドで4着でした。基本的には信頼できるでしょう。

 逆にこのレースで穴を開けるのは、中距離路線組です。2011年に8番人気で優勝したセレスハントは、前々走の佐賀記念で3着入線するなど、近走で中距離路線を使われていた馬でした。また、2016年に4番人気で2着入線したグレープブランデーも、前年のこのレース4着後に、再び中距離路線に転向し、エルムSで2着の実績はあったものの、その後がひと息で再びスプリント路線に戻り、前々走の根岸Sで3着と好走した馬でした。

 他で注目するべき穴馬は、ダートグレードで実績がない地方馬。実際に前記に該当する2011年コアレスピューマ(12番人気)、2012年スターボード(7番人気)、2014年アルゴリズム(10番人気)がこのレースで3着入線し、3連単の波乱の立役者となりました。

 そこでコアレスピューマ、スターボード、アルゴリズムの3頭を分析すると、アルゴリズムは中央のオープンで上位の実績がありながら、長らく障害レースを使われ、そこで結果を出せないまま地方へ移籍した馬。つまり、障害を5戦して未勝利に終わったことが人気の盲点となった馬です。

 他、コアレスピューマは前々走の南関東所属馬の重賞3着、スターボードは準重賞で2着という前々走での実績がありました。南関東のスプリント路線馬は、中央馬と大きな能力差がなく、南関東での実績と近走の勢いさえあれば通用することも少なくありません。前々走の南関東所属馬の重賞3着以内か準重賞で2着以内の馬の一発には要注意です。また、前走でフジノウェーブ記念よりも、条件戦を叩き台に使っている馬のほうが、相手が楽な分、ここでのピークを作りやすいです。前記2頭ともに、前走の条件戦で勝利という共通項がありました。


 まとめるとこうなります!

 ●本命候補
 ・前年のJBCスプリントで3着以内かつ、黒船賞で1着の馬。
 ・前年のカペラSの優勝馬。
 ・同年の根岸Sで3着以内だった馬。
 ・前年の東京盃の優勝馬
  (前走、中央のダートグレード以外で4着以下だった馬を除く)
 ・前走の黒船賞で4コーナー先頭だった馬。

 ●穴馬候補
 ・過去1年以内に中距離のダートグレードで3着以内の実績がある中距離路線組。
 ・前々走の南関東所属馬の重賞で3着以内、準重賞で2着以内の実績馬。
 (前走条件戦に出走して、勝利しているとより有力)

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キタサンミカヅキの口コミ


口コミ一覧
閲覧 299ビュー コメント 2 ナイス 7

1着:⑨ウインムート
2着:③サクセスエナジー
3着:①キタサンミカヅキ



1着の⑨ウインムートは△
2着の③サクセスエナジーは◎
3着の①キタサンミカヅキは〇

でした。

私の注目馬の③サクセスエナジーは2着でした。

予想買い目は、

ワイド
⑨→③①


でしたので、予想は的中しました。(^^)v


私が注目馬の③サクセスエナジーは2着でした。
今日は、逃げることができませんでしたが
2、3番手をキープ。無理にハナを奪いに行くことはしませんでした。
鞍上が池添騎手だったので、それもそうかと感じました。
しっかり折り合っていました。直線手前で、仕掛け、勝ち馬との叩き合いでしたが
余力十分の勝ち馬に突き放されました。
1キロの斤量差も多少の影響があったかもしれませんね。
ただこの馬の競馬は出来たかと思います。


1着の⑨ウインムートについては、スタートを五分に出て、
外から早めにハナを奪うと楽に逃げることが出来ました。
後ろからつつかれることもなかったため、余力十分で直線に向くと
後続が迫ってきてから、さらに加速し、2馬身半差の完勝でした。
強い競馬でしたが、成績にムラがあるのが難点ですね。
次走もこういう競馬が出来れば・・・ってところですね・


3着の①キタサンミカヅキも力は示したと思います。
好位の内で我慢ができていました。
その分、直線で、サンライズノヴァの追撃を交わすことが出来ました。
まだまだ力の衰えはなさそうですね。
地方競馬の年度代表馬の意地は見せられたと思います。


的中された方、おめでとうございます。

 はたと止まる 2019年5月26日() 16:47
29日 浦和 さきたま杯 JpnⅡ 
閲覧 233ビュー コメント 0 ナイス 6

 11R16:35 1400m 1着賞金3100万円

 1キタサンミカヅキ牡9(船橋)57森
◎2モーニン牡7(栗東)58藤井
○3サクセスエナジー牡5(栗東)57池添
 4ブルドックボス牡7(浦和)57左海
△5サンライズノヴァ牡5(栗東)57戸崎
 6コスモマイギフト牡10(笠松)56大原
 7ミヤジマッキー牡9(浦和)56國分佑
 8アンサンブルライフ牡6(浦和)56繁田
△9ウインムート牡6(栗東)56和田
 10コウエイエンブレム牡6(船橋)56石崎
 11コスタアレグレ牡9(高知)56倉兼
 12レヴァンタール セ10(笠松)56東川

 58kgを背負うが、モーニンがGⅠ馬の復活といくだろう。地方コースでの立ち回りが巧いサクセスエナジー、ウインムート、追い込みだが2着ならありそうなサンライズノヴァの中央勢を取った。
 キタサンミカヅキはやや苦しいか。

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 Roger 2019年5月6日(月) 13:05
かしわ記念 適性指数&能力指数
閲覧 259ビュー コメント 0 ナイス 4

■R-INDEX(レース適性指数)
1.⑩ゴールドドリーム 289
2.⑥インティ 206
3.⑨オールブラッシュ 171
4.⑦アポロケンタッキー 163
5.③モーニン 139
6.②キタサンミカヅキ 138
7.⑧ドリームキラリ 68
8.④コウエイエンブレム 51
9.⑤アサヤケ 16
10.①コスモマイギフト -11

■D-INDEX(距離能力指数)
1.⑩ゴールドドリーム 146
2.⑥インティ 140
3.③モーニン 123
4.⑧ドリームキラリ 118
5.④コウエイエンブレム 101
6.⑨オールブラッシュ 94
7.②キタサンミカヅキ 90
8.⑦アポロケンタッキー 83
9.①コスモマイギフト 67
10.⑤アサヤケ 57

最近サボってたので、今日は地方競馬の指数出しました。
インティは地方コースのポイント0でも中央でマイナスポイントないので
高い数値になります。
断然人気のインティが初の地方競馬で不向きと思われる重いダートで
トリッキーな船橋で波乱を期待していましたが、走りづらい粘っこい重でなく
締まった稍重のようなのでインティ向きで圧勝もありそうです。
逆に良馬場差しの得意なゴールドドリームに不向きのような・・・
前走で脚を図ってルメールが今回逆転できると読んでましたが厳しそう。
穴では距離で嫌われてるであろうアポロケンタッキー船橋では堅実で
地方での天敵ケイティブレイブいないので2強以外なら勝負になる。
大穴ではコウエイエンブレム、中央では重賞挑戦しなかったのにいきなりG1で
人気は全くないけど中央OPでも先行していた馬、流れに乗れば今日の馬場での
残り目狙い、初地方競馬も船橋所属で本馬場調教でなれ所属の石崎で安心。

◎インティ
〇ゴールドドリーム
▲アポロケンタッキー
△オールブラッシュ
△モーニン
★コウエイエンブレム

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2019年1月27日根岸ステークス G39着
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2019年1月27日 根岸ステークス G3 9着
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