【日本ダービー】必殺仕分け人(6)直前気配2011年5月29日(日) 05:04
ついに結論だ。最終日の検証を迎えた“必殺仕分け人”は、各馬の前日気配と馬場状態をチェック。今年のダービーは馬場悪化が避けられそうにないため、過去の道悪ダービーも徹底検証し、その結果、最後の脱落馬が出てしまった。6日間にわたる仕分け人の厳しいジャッジをかいくぐったのは5頭。なかでも第78代ダービー馬にふさわしいのは、この馬です!!
〔1〕直前気配(最大5点原点)
前日気配をサンケイスポーツ記者が採点。関東馬は28日の調教、関西馬は全15頭が前日輸送のため、金曜の調教と輸送後の気配を総合して判断する。
《減点なし》オルフェーヴルは金曜の調教でも、東京入り後もドッシリと落ち着いた姿。風格すら感じる。
《1点減点》ナカヤマナイトは坂路で最終調整。リラックスしており、大きな不安材料は見当たらない。オールアズワンは金曜もしっかり乗られた。東京入り後はややウルさいが、走る気が戻ったとも判断できる。
《2点減点》トーセンラーは金曜に坂路で意欲的にしまいを伸ばしたが、到着後の気配に目立った点はない。ベルシャザールは東京到着後に暴れる仕草。レースでの折り合いに不安も。
《3点減点》サダムパテックは金曜に坂路とポリで乗られて動きは良好だったが、東京到着後のイレ込みが激しいのがマイナス材料。
〔2〕馬場状態(最大3点原点)
雨が降り続き、今年のダービーは馬場悪化が避けられない状況。道悪の巧拙が重要だ。過去10年に重、不良で行われた3回の連対馬6頭のうち、良馬場しか経験がなかったのは09年2着リーチザクラウンのみ。残る5頭は良馬場以外で走り、連対した実績がある。道悪で結果を出している馬は心強い。
実際に稍重、重で勝っているオルフェーヴル、ナカヤマナイト、ベルシャザールは減点なし。オールアズワンは経験がないが、道悪のダービーを勝ったジャングルポケット、ロジユニヴァースと同じく力がいる芝の札幌2歳S勝ち馬で、父ネオユニヴァースも道悪V。適性は高いとみて減点しない。トーセンラー、サダムパテックは未知数で2点減点する。
〔3〕馬体重(最大2点減点)
重、不良で行われた過去3回の3着以内9頭をみると、最軽量馬は01年1着ジャングルポケットで470キロ。460キロ未満の馬は9頭出走し、09年ナカヤマフェスタ(458キロ)の4着が最高と苦戦している。重い馬場を苦にしないパワータイプの大型馬が有利だ。
調教後の馬体重が470キロを切っているオルフェーヴル、トーセンラー、ナカヤマナイトの3頭から2点減点する。
★最終日の結論
皐月賞2着馬(2)サダムパテックは道悪に疑問が残り、直前の気配も目を引くほどではなかった。トータルの持ち点が72点まで落ちたため、最後の脱落馬とする。
トップは90点台をキープした皐月賞馬の(5)オルフェーヴル。2位以下に差をつけており、2冠達成が濃厚だ。これに続くのが、84点の(10)ナカヤマナイトと83点の(15)トーセンラーだが、得点差を考えると逆転は難しいと言わざる得ない。4番手以下は(3)オールアズワンが76点、(7)ベルシャザールが75点とさらに離れており、馬単は(5)(10)、(5)(15)の2点で勝負する。3連単は(5)→(10)(15)→(3)(7)(10)(15)の6点。保険と穴狙いの両面から、生き残った5頭(3)(5)(7)(10)(15)の馬連BOX10点が抑え。これが仕分け人の結論だ。 |
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