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【水戸万助はるばるきたぜ函館へ】ライデン北の大地で逃走V再び

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【水戸万助はるばるきたぜ函館へ】ライデン北の大地で逃走V再び

 毎年、夏の風物詩となっている水戸正晴記者(68)の函館記念取材。連載最終回の13日は、逃げ馬ヤマカツライデンに目星を付けた。有力馬2頭と同じ先行タイプだが、デキの良さと洋芝適性は見逃せない。陣営に再三の取材を敢行した“万助”は、徹底先行タイプのダークホースに心を動かされた。

 この函館記念。展開がひとつの、あるいは大きな鍵を握っているのでないか。昨年のマイネルミラノは、逃げ切り勝ち。ハナにこだわらないが、前々で流れに乗る競馬が理想だ。鳴尾記念で重賞初Vを果たしたステイインシアトルも、全5勝が逃げ切り。ともに有力候補であり、競り合う愚は避けたいところだろう。

 しかし、できれば主導権を奪いたい両馬にとって難題は、“目の上のたんこぶ”といえる馬がいることだ。ヤマカツライデンである。何が何でも逃げたい馬で、前記2頭にとっては“邪魔”であるに違いない。が、なんとも不気味さが漂う。ここ何戦かと比べて緩みがなく、シャープなつくりの馬体に映るのだ。

 12日の追い切りは意欲的で、手綱を取った池添騎手は、「きょうは指示通り目一杯にやった。最後までしっかり動いたし、息はできた。これで仕上がってくれるはず」と納得の表情。池添兼調教師も「ここを目標にしっかり乗り込めた。問題はない」と動きの良さに何度もうなずいていた。

 タマモベストプレイを寄せつけず逃げ切った昨夏の丹頂Sの映像が頭をよぎる。洋芝の北海道は間違いなく合う-。そうにらんだからには、厩舎へ突撃だ。この馬を手掛ける岡富調教助手が快く応対してくれた。

 「多少重いけど、当日はプラス6キロ程度の体重ではないでしょうか。増えてはいるけど、あばら骨が浮いて、締まって見えるのは事実です」

 抜かりない仕上がりを強調したうえで、「もっと距離が長い方がいいと言われるけど、ポケット(4コーナーの奥)からのスタートで、最初のコーナーまで距離がある。案外楽にハナに立てるかも」と見通しを口にした。

 一見、無謀と思える逃げを打つ馬だが、ハイラップを踏んでも頑張れるのが持ち味。他馬に脚を使わせてでも…が恐らく池添騎手のもくろみだろう。一発があって不思議はない。

 連載はこれにてひとまず終了だが、前日まで取材と検討を重ねて、結論を導き出すとしよう。乞うご期待-。

★前日までのおさらい

 取材開始より2日も早く函館入りした水戸記者は、海の幸と銘酒でたっぷりと充電して、連載をスタート。初日は巴賞2着のアングライフェンサトノアレスを逆転する可能性を見いだし、2日目はナリタハリケーンカムフィーの8歳馬2頭が自身と同じように(?)夏場を得意とすることを指摘した。夜には須貝彦三元調教師と旧交を温めるなど、充実の日々を過ごしている。

函館記念の出馬表はこちら 調教タイムも掲載

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