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近年はステイゴールド系またはディープインパクト系の二極化が進んでおり、その2系統は好走率だけでなく、回収率の観点からも非常に優秀な成績を残している。ちなみに、創設時から7番人気以下の馬による勝利数は10回を数えるが、このうち4回がステイゴールド系、3回がディープインパクト系となり、直近では2022年ウインマイティー(父ゴールドシップ・10番人気)と2021年シャムロックヒル(父キズナ・10番人気)が該当。同系統に属する馬は人気薄にこそ気を配る必要がありそうだ。
ほか、総じてパワーやスタミナに長けた少し泥臭いタイプが狙い目。過去の好走馬に倣えば、持久力に定評のあるNijinskyやA.P. Indy、トニービン、底力に長けたSadler's WellsやRibotなどの重厚な血脈を評価しやすい。※2024年は京都芝2000m(内)で施行
マリネロは、父ゴールドシップ×母マイネヴォヤージ(母の父Teofilo)。同産駒の出走例はウインマイティーに限られるが、同馬は22年に10番人気1着、23年に3番人気2着とリピート好走し、波乱含みのレースながらその適性の高さをまざまざと示していた。一方、本馬は牝系の血筋も興味深く、13年の勝ち馬マルセリーナが従姉にあたる。今回のメンバーでは唯一のステイゴールド直系でもあり、父系、牝系の双方から動向を注視してみたい。
ピンハイは、父ミッキーアイル×母レイテッド(母の父ジャングルポケット)。本馬の「父ディープインパクト系×母の父トニービン系」という組み合わせは12年1着グルヴェイグを想起させる配合で、ディープインパクトとトニービンを併せ持つ観点では昨年の勝ち馬ビッグリボンも引き合いに出しやすい。なお、本馬自身はSadler’s Wellsの叔父にあたるNureyevを父系と母系で持つ血統構成もよく、G1入着実績からも底力は折り紙付きだろう。
ベリーヴィーナスは、父キズナ×母ティーエスベリー(母の父New Approach)。同産駒からは21年の勝ち馬シャムロックヒルが出ているが、奇しくも鞍上は本馬と同じ藤懸貴志騎手であった。逃げて結果を残すあたりは「父×母の父」が共通するバスラットレオンを彷彿させるが、しぶとく二枚腰を発揮するところはこの配合らしいタフネスさだろう。芝2000mで全4勝を挙げている巧者でもあり、直近2連勝のように主導権を握れば侮れない。
【血統予想からの注目馬】
⑦マリネロ ③ピンハイ ①ベリーヴィーナス
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