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現時点において世代最上位の評価を受けていたチェルヴィニアやボンドガールが立て続けに回避し、主役不在のメンバー構成となった今年の当レース。1~6番人気馬までが単勝オッズ10倍を切るという混沌とした状況で、上位人気の馬であれば誰が来ても不思議ないという雰囲気が漂っていた。
レースはその人気の一角、キャットファイトが絶好のスタートを切る形。
しかし、鞍上の控える指示に抵抗するように頭を上げ、テンションの高さを見せる。G1独特の雰囲気に加え、初の関西圏のレース。輸送のリスクもあり、特に関東の馬達にとっては能力を出し切るということ自体が非常にハードルの高いものなのだと実感させられた。
が、今回上位を独占したのはそうした試練を乗り越えた関東馬達。アスコリピチェーノ、ステレンボッシュ、コラソンビートの3頭が、直線半ばから完全に抜け出して競り合いを繰り広げた。
この大激戦を制したのがアスコリピチェーノ。
メンバーで唯一”無敗でマイル重賞を制していた”馬だが、8月以来の競馬ということもあり、人気的には抜け出しそうで抜け出せない位置に落ち着いていたものの、この勝利で改めて能力の高さをアピール。勇躍世代上位争いに加わることとなった。
デビューの頃は道中で追走に苦労するような面も見せていたが、今回は先行集団の少し後ろから力み気味とも思える追走。徐々に母アスコルティが持つ前向きなスピードが前面に出てきている印象で、過去の勝ち馬で例えるとレシステンシアやダノンファンタジーのような、1400m寄りのマイラーに変貌していく可能性を感じた。来春に目を向けた時、さすがにオークスは適性外のように思えるが、同舞台の桜花賞ならば引き続き目の離せない存在になるだろう。
2着のステレンボッシュも今後に大きく繋がる結果。
指数面で見た時、ここまでの3戦はいずれも控えめな数字であるように思われたが、大きな舞台で飛躍的にレースレベルを伸ばしてみせた。
スピード寄りの血統であるアスコリピチェーノに対し、こちらはディープインパクトの近親で父がエピファネイア、母父がルーラーシップというバリバリの王道タイプ。2歳のマイル戦というよりは完全にクラシック向きという構成なので、ここでしっかりと賞金を加算できたのは非常に大きい。更に成長を見せるようならば、春の頃には主役の座も見えてくるか。
この2頭からはやや離される格好となったが、コラソンビートも4着以下を突き放しての3着。力は見せたが、現状におけるマイルという距離への適性差が出た格好か。
父スワーヴリチャード×母父オルフェーヴルと、一見すると中長距離向きに映る血統構成だが、前向きな気性を持つ産駒が多い血でもあり、本馬は正にその影響が前面に出た走り方をしている。アスコリピチェーノ以上に1400m寄りの適性が強く出たタイプだろう。
いずれはベストの条件で走ることを模索していくことになるのだろうが、クラシックを見据えた場合、距離不安は常に付きまとう。陣営の手腕と馬自身の成長力が問われてきそうだ。
終わってみると、アスコリピチェーノは早い段階から栗東滞在で入念な調整を施されていたし、ステレンボッシュを管理する国枝厩舎は、関西圏をはじめとした遠征競馬でこれまでも多くの実績を積み上げているように、他の厩舎にはない絶対的なノウハウがあった。
馬自身の能力の高さは勿論必要となるのだが、大舞台になればなるほど陣営の細かな創意工夫や積み重ねた実績も効いてくるのだなぁと実感させられる結果であったように思う。
○霧(きり)プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。
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