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和田竜騎乗で1番人気のディープボンドが、中団追走から力強く差し切り、史上6頭目の連覇を達成。天皇賞・春(5月1日、阪神、GⅠ、芝3200メートル)で昨年2着のリベンジを期す。
◇
季節が逆戻りしたような冷たい風が吹くなか、GⅠ制覇に向けて力強く踏み出した。単勝1・2倍の圧倒的支持を集めたディープボンドが連覇を達成。和田竜騎手が爽やかな表情で語る。
「人気を背負う立場で結果を出してくれて、頼もしい馬になりました。3、4コーナーで外を回る形でも、地力が違うので余裕で差し切ってくれましたね」
道中は内めの動きを見ながら、中団外でじっくりと脚をためた。2周目の3コーナー過ぎからスパート。メンバー最速の上がり3ハロン34秒6をマークし、貫禄の違いを示すようにねじ伏せた。
この日の馬体重は前走から8キロ増え、自己最高の510キロ。5歳になってさらにパワーアップを遂げている。大久保調教師は「成長を強く感じます。背腰の弱さがなくなってきました」と目を細めた。
次走は昨年2着の天皇賞・春。和田竜騎手は「上積みがあると思いますし、十分タイトルを取れる馬だと思います」と力を込めた。充実一途のディープボンドが盾取りを果たしにいく。(増本隆一朗)
■ディープボンド 父キズナ、母ゼフィランサス、母の父キングヘイロー。青鹿毛の牡5歳。栗東・大久保龍志厩舎所属。北海道新冠町・村田牧場の生産馬。馬主は前田晋二氏。戦績16戦5勝(うち海外2戦1勝)。獲得賞金4億3911万3800円(うち海外936万7800円)。重賞は2020年GⅡ京都新聞杯、21年GⅡ阪神大賞典、仏GⅡフォワ賞に次いで4勝目。阪神大賞典は大久保龍志調教師が09年アサクサキングス、21年ディープボンドに次いで3勝目。和田竜二騎手は00年テイエムオペラオー、11年ナムラクレセント、21年ディープボンドに次いで4勝目。馬名は「深い絆」。
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