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春のGI戦線へ向けて見逃せない一戦だ。18日に行われるフジテレビ賞スプリングS(中山競馬場、GII、芝1800メートル)は、同日の阪神大賞典に出走する3冠馬オルフェーヴルが昨年制したレース。皐月賞(4月15日、中山、GI、芝2000メートル)の重要な前哨戦だ。サンケイスポーツ・加藤隆宏記者は、〔6〕枠(9)番ディープブリランテ(栗東・矢作芳人厩舎、牡3歳)の能力を信頼して◎。人気アイドルグループ、AKB48の宮澤佐江ちゃん(21)は、フジテレビ系の「なまうま」(土曜深夜1・05)に出演中で、ぜひ当てたいレース。2歳王者〔7〕枠(11)番アルフレード(美浦・手塚貴久厩舎、牡3歳)に願いを託す。
名誉挽回だ。◎ディープブリランテが本来の輝きを取り戻し、クラシックへ名乗りをあげる。
ケタ違いの強さで新馬戦、東スポ杯2歳Sを連勝。満を持して迎えたはずだった年明け初戦の共同通信杯は、単勝1・4倍の圧倒的な支持を受けながら、折り合いを欠いて先頭に立ち、ゴール前で失速。あっけなく2着に敗れた。岩田康誠騎手が力まかせに抑えると、反抗して行きたがったように、人馬のリズムはバラバラ。並の馬ならば惨敗のケースだが、勝ったゴールドシップとは1馬身3/4差。内容的には完敗だったが、着差はそれほど大きくなく、抜きん出た身体能力の高さを改めて見せつけた結果となった。
陣営はこの敗戦を糧に調整方法を工夫。追い切りや普段の調教では馬を前に置き、我慢を覚えさせる調教を根気強く繰り返した。100%とはいかないが、燃えやすい気性は着実に改善しており、この中間、落ち着きが出たのは好材料。調教量も十分で、余裕残しだった馬体も絞れてきた。心身とも前走時をはるかに上回る状態に仕上がっている。
中山競馬場へのコース替わりも奏功しそうだ。芝1800メートルはコーナーが4回。カーブごとに息が入るので、広い東京よりも折り合いがつけやすい。それに共同通信杯とは異なり、今回はゼロスという逃げ馬がいる。格好の目標を前に置きながら、レースを進められる可能性が高いのだ。
土曜日の降雨で良馬場は望めないが、道悪(不良馬場)の東スポ杯2歳Sを3馬身差で圧勝しているように、荒れた馬場は苦にしない。むしろ切れ味よりもパワーで圧倒できるので、得意と言っていい。
巻き返しへ準備は万端。ディープブリランテが前哨戦を制し、主役として皐月賞へ駒を進める。
(馬単)は(9)(11)、(9)(14)を本線に(9)(2)、(9)(3)、(9)(10)、(9)(13)。(3連単)は(9)の1着固定で勝負する。 (加藤隆宏)
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